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USCPA合格体験記No.2 MCさん

どうも、“歌唱力が無いOfficial髭男dismボーカルみたいな顔してる“でお馴染み、もっちゃんはおともだち(@moccchan_friend)です!

も「USCPA合格者インタビュー2回目のゲストは、MCさん(@mrcuscpa1)です!MCさんは試験会場で私がお声掛けしたのですが、当時はお互いFailが続いてしんどかった時期でしたねえ」

M「そうですね。お互い陰鬱としていて、当時もっちゃんさんは猫も引くくらい猫背でしたね笑」

も「お恥ずかしい限りです笑 お陰様で無事合格して今では背筋を伸ばして日々過ごしています笑 それでは、MCさんのインタビューをどうぞ!」

プロフィール
大学:関関同立文系
年齢:20代後半
英語:TOEIC880
簿記:日商簿記2級
仕事:事業会社生産管理部⇒経理部
予備校:Abitus 2018年10月入学
勉強期間:2018/10~2020/6(1年9か月:1,550~1,900時間)
受験記録:FAR(79)、AUD(72⇒82)、BEC(74⇒69⇒87)、REG(86)

勉強を開始した動機
生産管理部で仕事をしていた時、品質管理部や生産技術部の方々が技術力を背景に会議で最も発言権を持っていた姿を見て、自分も専門性を養いたいと思ったことがきっかけです。また生産管理部の業務で、必要な仕入れ量や単価、納期など、数字で以て組織を動かすことの重要性を感じたため、会計の勉強を始めました。加えて海外研修に行った際に駐在員の方々を見て、グローバルに活躍する姿に憧れたのでUSCPA受験に踏み切りました。

基本的な学習方法
(インプット期間)
まず予習として教科書を読んでから講義動画を視聴し、各Unitの該当問題を解きました。それから1章分のMCを解き直しました。しかし途中からは予習と章毎の解き直しを非効率だと感じたので、一通り講義動画の視聴とUnit毎に問題を解いてからアウトプット期間に入っていました。”講義動画を見て問題を解かない“ということの無いよう、たとえ理解が曖昧でも視聴後に必ず問題を解いていました。
(アウトプット期間)
まずMCを1周して各論点を理解し、2周目からTBSを解きました。私の持論ですが、MCの完成度が高めれば、TBS対策をしなくても自ずとTBSの正答率も上がると思っています。
私は自分の理解違いで間違えた問題の補足説明を、まとめノートを作らないで教科書の該当箇所に直接書き込むことで覚えていました。また、解きっぱなしにはしないで、少しでも不安な箇所は必ずテキストを読み直していました。アウトプット期にWileyを多用しましたが、Wileyで間違えた問題をAbitusのテキストで都度確認していました。Abitusの問題集に全く掲載されていないような問題は、試験でも採点されないだろうと割り切って捨てていました。
(直前期)
試験の5~3週間前に模試を解いてから、AICPA RQ数年分を解いていました。

FAR(1回目:Score 79)
(学習時間)
約350~400時間
(使用教材)
Abitus教材(教科書、問題集、直前対策)、AICPA RQ 2年分
(勉強量)
MC3回転(苦手分野は+α)、TBS3回転(苦手分野は+α)
(学習のポイント)
AbitusのFARの教材は非常に完成度が高いと思います。
(試験当日)
試験時間ギリギリで解き終えました。Testlet5で残り40分という状況で、1問だけ資料が多く問題も複雑なものがあったので、それは捨てて残り2問を重点的に解きました。Testlet2は難しくなった感覚があり、全体を通して合格した手応えがありました。ただ蓋を開けてみるとScore79なので、思ったよりも低い点数でした。

AUD(2回目:Score 72⇒82)
(学習時間)
400~500時間
(使用教材)
Abitus教材(教科書、問題集、直前対策)、AICPA RQ2年分、Wiley test bank
(勉強量)
MC3回転(苦手分野は+α)、TBS2回転(苦手分野は+α)
(学習のポイント)
よく「AUDは監査手続き全体の理解が大切」と聞きますが、私はそのような意識をせず合格出来ました。理解というよりWiley等の洋書でMCをたくさんといて試験の傾向を体で覚えたので、理解重視の勉強を意識しませんでした。テキストも他の科目と同じ程度にしか読んでいませんし、Wileyによるアウトプットで理解を深めることで合格出来たと思っています。
(試験当日)
2回目は手応えがあり、時間配分もばっちりでした。

BEC(3回目:Score 82、74⇒69⇒87)
(学習時間)
500~600時間
(使用教材)
Abitus教材(教科書、問題集、直前対策)、AICPA RQ2年分。2回目以降Wiley test bank
(勉強量)
1回目はMC3回転(苦手分野は+α)、TBS2回転(苦手分野は+α)
2回目はWileyを使用してMCを重点的に勉強(特に管理会計とファイナンス)。
3回目はAICPA RQを6年分を3回転、WileyでMC対策、Abitus直前対策
(学習のポイント)
WCはAbitusの例題でまず型を覚えて、それから重要論点集を自分で読み上げた音声データを毎日聞いていました。自分で手を動かして書くことはほとんどしていません。3回受けた感覚ですが、WCはそれほど合否には影響せず、MCとTBSでどれだけ得点できるかが肝だと思います。合格した3回目が一番WCを書けませんでしたし笑
BECを3回受験する過程で気付いたのですが、通常のTBSは添付資料の順番と問題の順番が概ね一致しています。一方でダミーの問題は情報が散らばっているので、ダミーだと思った問題にはあまり執着せずTBSを解きました。

REG(1回目:Score86)
(学習時間)
300~400時間
(使用教材)
Abitus教材(教科書、問題集、直前対策)、AICPA RQ2年分。
(学習量)
MC3回転(苦手分野は+α)、TBS2回転(苦手分野は+α)、Wiley test bank
(学習のポイント)
他の科目同様、WileyでMCをたくさん解いて理解を深めることで合格出来ると思っているので、TACの直前対策は購入しませんでした。REGは暗記が重要ですが、これもアウトプット重視で間違えた問題をテキストに立ち返って都度確認することにより理解を深めました。WileyはTAXのみ解いたため、BLは試験でAbitusで触れられていない論点も多く出題されましたが、Abitusの内容を理解出来ていれば十分合格出来ると思います(もちろんTAXはしっかり対策した上でですが)。

試験当日の過ごし方
いつも1,000円位の栄養ドリンクを試験前に飲んで、休憩中は即効元気(明治)というゼリー飲料とブドウ糖のお菓子を食べていました。栄養ドリンクはかなりお勧めです。ただ試験が終わってから子雉を撃つ時、かなり黄色いです笑 休憩は15分ですが、少し早めに戻って自席で「ああ、嫌だなあ、次のTestlet難しかったら嫌だなあ」と思いながら気持ちをリセットして後半の試験に臨んでいました。
も「いや、全然リセット出来ていない気が。。。笑」

合格後のキャリア
私は科目合格でbig4監査職として入社しました。他法人のアドバイザリー職からも内定を頂きましたが、会計の基礎を幅広く高めるために監査職にしました。
あくまで今のところですが、JCPA/USCPA間の会計知識によるビハインドを私は強くは感じていません。スタッフレベルの監査実務だと基本的な勘定を担当することが多いので、私はFARの知識を基に前年調書と監査ツールを使いながら手続きを進められています。会計知識というよりは前職の経験や仕事の進め方、Excel処理のスピードで差が付くのではないでしょうか。ただ、USCPAとして入社した身分としては、会計知識で差がつきにくいスタッフ職の間に、“JCPA以上の研鑽を積まなければ…!!”という危機感もあります。シニアやインチャージになると、高度な会計知識やコミュニケーション能力が求められる印象です。
法人内には外資系のクライアントもありますが、USCPAだからといって外資系にばかりアサインされるといったこともありません。外資のクライアントといっても、内資のクライアントとの違いは前年調書が英語というだけで、英語でクライアントと議論をするといったことはスタッフレベルではあまりありません(アサイン先については面接・面談時のアサイン希望での発言によっても左右されるかもしれません)。
監査職の良いところは、“会計という観点で会社を分析する作法”が身に付く点だと思います。BS・PLの繋がりや、そこに至るまでの仕訳を網羅的に見ながら、「何を確認するために分析するのか」という目線を持てるようになると思っています。
一方でこれは少しネガティブな話ですが、思っていたより気持ちの面でクライアントとの距離が遠いと感じています。これは私がまだ未熟なスタッフだからであって、経験を積めばもっとクライアントから頼って頂けるのかもしれません。

受験生/受験を検討している方へ
(受験中の方へ)
きっと覚悟なさって予備校の門を叩いたと思うので、最後までやるしかないです。
(受験を検討している方へ)
まず大前提として、USCPAが私を前職から現職へ、全く別の世界へ連れて来てくれたのは紛れもない事実です。そして、USCPAを目指して本当に良かったと思っています。ただ一方で、USCPAは安易に人に勧められるものではないとも思っています。
というのも、私は結果的に監査法人に入れましたが、在学中にJCPAに合格された方がたくさんいる環境に身を置いているので、「もっと若い時から勉強しておけば良かった...」と後悔することがあります。資格全般に言えることですが、取得するのは若ければ若いほど、現職で関連する経験があればあるほど資格の価値は増大します。またUSCPA受験で得られる知識は、広く浅い一般論です。私は受験を通して、多くの知識を学んだ一方で、自分が知らなかった世界の広がりに気付いたため、合格したときに達成感よりもむしろ自分の無力さを感じました。
USCPAの受験を検討している人は、キャリアや自分の人生を豊かにするための武器としてUSCPAを検討しているはずですが、ご自身の経験や年齢によっては受験勉強を開始することで不幸になるケースもあるのではないかと思います。つまりUSCPAは人生を大逆転させるウルトラCではなく、今の自分のキャリアや年齢に対する+αでしかないと思います。加えて、合格して監査法人やコンサルティングファームというプロフェッショナルの世界に入ると、自分より若くて更に難しい試験に合格した方々と一緒に仕事、時には競争しなければなりません。つまりUSCPAは合格するまでにそれ相応の努力が必要であるのに加え、合格してキャリアの選択肢が増えると同時に、プロフェッショナルとして優秀な方々に負けないよう自己研鑽を積む日々が始まることを意味します。従いましてUSCPA受験を検討しておられる方には、その覚悟はあるのか、ただ何となく目指そうとしてはいないかを今一度ご自身の胸に手を当てて考えて頂きたいです。

受験生に聞いて欲しい1曲
(受験勉強中に聞いた曲)
Mr. Children(中島みゆきカバー)/ ファイト!
(転職・上京する時に聞いた曲)
GReeeeN / 遥か

ファイト!は公式動画が無かったのでご容赦を~(;´∀`)

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