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育児とはどんなものかしら

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育児に向いていないと日々つぶやく男児母親の育児日記
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#子どもに教えられたこと

育児中のママだけど、育児系の記事を書くのは怖い

「Webライターです。育児中です。」と言うと、「ママ向けメディアに挑戦しないの?」と聞かれることがある。正直なところを言うと、”30代・女性・育児中”はママ向けメディアのライターとしては、供給過多で需要がないのでは?と思いつつも、リアル感があるのでおいしい。 でも、私は書くのが怖いのだ。 ”育児”は人によって千差万別なので、思わぬ言葉で傷つける恐れがあるからだ。 noteなど個人のメディアは、「あくまで私の事例です」と書くことができるのでいい。大したインフルエンス能力も

自ら歩き出さないと夢は叶わぬ、と息子が教えてくれた話

あの可愛いお店に行ってみたい「あのおみせ、なんのおみせ?」 保育園に車通園中のとき見かける可愛いお店。息子が気になって、私に質問してくる。 「なんだろうね〜」と私ははくらかしていたが、ある日うっかり「ケーキ屋さん」と口を滑らせてしまったのだ。 それからというものの、事あるごとに「ケーキやさんにいってみたいなぁ」と言うようになった。 3歳児と買い物=修行「なにも、ケーキ屋ぐらい連れて行ってあげたらいいじゃない」と思う方もいるだろう。しかし、子どもの特性にもよるが3歳児と買

息子がピンクの服を着たいと言い出したら、過去の自分と再会した

選ばれたのは、ピンクでした。「〇〇くんはねぇ〜これ!!」 3歳の息子が指差したのは、ピンクのアウターだった。 自分の好みが割とはっきりしている息子。うっかり好みではない服をセレクトしようものなら、タンスの肥やしになってしまうのだ。なので、最近は紙のカタログ(タブレットだと収拾つかなくなってしまうので)を見せて、自分で選んでもらうようにしている。 私のスタンスは、親の好みを押し付けず、息子が着たいものを選んでもらうこと。ダサかろうが毎日自主的に着てくれればなんだっていい。

マリーゴールドはプリンの瓶で泳ぐ

「かぁちゃんにあげる!」 小さいクリームパンのような手に握られたビニール袋から、少しぐったりしたマリーゴールドが出てきた。息子が保育園のお散歩の時に「かぁちゃんに見せる」と言って、保育士さんと一緒に摘んできたそうだ。 ボク、とってもいいことをしているでしょう?かぁちゃん大喜びでしょう?みたいな淀みのないキラキラした目は私には眩しかった。私は世のお母さんみたいな、保育士さんみたいな、分かりやすいリアクションができずにいる。 茎がないので花瓶に挿すことはできず、浮き花にしよ

育児の3年間は「行ってしまう、逃げてしまう、去ってしまう」

「一月往ぬる二月逃げる三月去る」ということわざがある。 正月から三月までは行事が多く、あっという間に過ぎてしまうことを、調子よくいったもの。一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。 /出典: デジタル大辞泉(小学館) 息子が先日3歳になった。 ついこないだ生まれたような感覚で、先のことわざを思い出した。あのことわざは月の話だけども、まるで育児の3年間のようだと。 「1歳は行ってしまう、2歳は逃げてしまう、3歳は去ってしまう」 私はたった数年前の息子のことが思い出せない。