月曜モカ子の私的モチーフ vol.183「サボリレベル」
先週電波の悪いところにおり、それは本当なのであるが、実のところその後電波にありついたにも関わらず、月モカをサボってしまったのですが、おかげさまで新しいわたしに一歩近づきました。サボリ自体は良くないことだし申し訳ないのですが、つまりはサボってみたりもする、新しいわたしである。笑。
(凄まじい台風でしたが皆様お変わりありませんでしょうか。)
一応静養を掲げてオフっていた9月であるので、いろいろと自分を掘り下げてながら過ごしてみた。すると長いあいだ無意識だったけど、実はこれがわたしの日々を少し生きにくくしているのでは、という部分を発見できたりもするのであって、例えばそれは一つに、「生真面目怠惰」「サボリレベル低し」という要素なのであった。実は生真面目で、結構責任感あるのでいろんなことを「ちゃんとやらなきゃ」と思っているのに体が追いついてないことに関して、自分を「怠惰」であると考えて追い詰めてしまうところ。それ実はあるなあ、しかも予定の組み方も朝までバリバリ働けていた20代の後半と同じような感じにしていてはさもありなん、そりゃあまたすぐにダウンしてしまいますなぁ、というようなことを発見し、先週は月モカをそのまま思い切ってサボってみました。
(サボリに対して思い切って、というのも変ですが)
それに次いで今トライしていることは約束したり請け負ったりしないこと。
約束したり請け負ったりするとわたしは自分自身より相手とのその約束や責任をきちんと果たさなきゃ、ということだけに執心し1日を回してしまう。
例えば友人とかに「今日行けたらでいいで、行けなかったら明日でも」と頼まれた郵便とかがあったとして、その直後にたまたまゲラ(刷った原稿)の直しとかが入ったとする。そういった場合に、そもそも「行けなかったら明日でも」 と言われているにも関わらず「できれば今日という感じで請け負った」という自分の責任感に急かされて、ヒイヒイ言いながら両方なんとかするのである。または友人の頼まれごとを次の日に回した場合は、宿題を終えてない感じがして、ずっとずっと心が休まらない。(どんだけ不器用?! でも“わたしもそうなの!”っていう人いるよね?)
「時雨美人伝」の末尾で告知した「時雨こぼれ話」も、全然upできていないので、ソワソワしてしまうし、でもそれって告知の原稿を書いていたのは7月の入院前であってその後入院して今静養しているわけだから、誌面の納期ならまだしも、自主的にネットにupする「こぼれ話」は、きっとUpできていなくても、誰も責めないと思うし、みんな理解してくれると思うし、そういうことで頭を悩ませていたら静養にならないわけなのに、
なのに「こなそうとしてしまう」
そうよ、それが生真面目怠惰よ、よくないわよ、そこから変えていかないと新しいモカコにリニューできないわよ、そう思って、とにかく上手に放棄することを練習中。そんなわけで、9月のオフは、これまでに頼まれたけどまだやれてなくて気がかりなことや約束なんかを順番に仕上げている。
(自分の気がすっきりするから)
例えば去年地元で行ったピアノの先生の30周年コンサートのーーわたしも弾きましたよーー動画編集とか。例えばお客様に頼まれている写真の焼き増しとか。そして「したい!」がなかなか実現できずに「しなきゃ」化しているようなこと。友人から勧められているDVDを観るとか、図書館から借りた本を読むとか。古代イスラエルや古代日本に関して調べたことをノートにまとめる、とか。笑
妹の結婚式用に製作した映画の、未使用画像なんかを集めたメイキング映像を作る、とか。
しかしねアナタ、これらのヤボ用も、片っぱしから全部終わらしてしまおうと思うと、ひと月ほどのオフでは全然時間足らない感じ。合間に、これは「やってあげたい」ことだけども叔母のiPhoneの機種変更の手伝いをするとか、いとこの恋愛相談に乗るとか(負け戦さしかしてないわたしでいいのかしら…)、母と一緒に“ミッションインポッシブル フォールアウト”観に行ったりしていたら、マジで全然時間が足りない。それで思いましたね、まるまるのオフでもこなせないような数多のヤボ用を、日々の慌ただしい働いている日々にドッキングしてたらそりゃあ毎日、作業が繰越になって、やってもやっても「まだできていないこと」ばかりで消化不良になるわね。
いやはやヤボ用もチリツモ、ということ。
今後はヤボ用も、渋滞しないように厳選していこう。
そして、今日は本当は、先日一緒に伊勢神宮に参った幼馴染とその息子の双子くんのことを書く予定だったのだが、それは来週にすることにする。
幼馴染には「月モカに書くわ!」とこれまた言ってしまったが、
「言ってしまったし!!!」とまたアタフタすると、過去のモカコに戻ってしまって、コンセプトぶれするので(だからつまり、安易に約束しちゃいかんのだわな、口に出すことで、相手につもりさせるわけであるから)
ともかく今回は相手が5歳からの幼馴染ということに甘えて、ここで言い訳アンド公開お詫びをして、そのトピックは来週に持ち越し。(ごめんな友よ!)
そういえば先週は三重に向かう電車から投稿したのであるが、駅に迎えに来てくれたその幼馴染が、すでにFb読んでいて、開口一番「えらい田舎扱いしてくれたな!」とおっしゃいまして、笑、そこから自宅まで車に揺られること十数分ほど、玄関を開けるあたりには「Wifi完備しておりますので、どうぞ月モカお書きください」と言われたことを添えておきます。すみません三重! 三重には豊富に電波と電力ありました。サボったのは、わたしです。
(イラスト/ Miho Kingo)
☆モチーフとは動機、理由、主題という意味のフランス語の単語です。
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長く絶版になっていたわたしのデビュー作「蝶番」と2012年の渾身作「誰かJuneを知らないか」がこの度、幻冬舎から電子出版されました!わたしの文章面白いなと思ってくれた方はぜひそちらを読んでいただけたら嬉しいの極みでございます!