マガジンのカバー画像

✴︎ひとかどアーカイヴ✴︎ by イーディ

23
物語珈琲、お酒と2階があるお店「Innocence Define✴︎イーディ」の日々のアーカイヴ。女主人が綴るここでの日々の記録はいつか「ひとかどの文化史」になるのか。 https… もっと読む
運営しているクリエイター

#芸術酒場

第17話 ✴︎ 「 痛みに鈍くなりすぎて/愛しき我ら世代に捧ぐ」By"イーディ/InnocenceDefine”✴︎2021✴︎

最近、一寸先の未来に起こるかもしれぬリスクや摩擦や痛みに敏感になりすぎて、いつもそこに意識が強く置かれているから、現状、今、自身をえぐっている生傷や、生ものの痛みに鈍くなりすぎているような気がする。 なぜ「愛しき我ら世代に捧ぐ」としているかというかというと、いわゆる10代や20代って、当時はすごく「うおぉぉぉ!」という気持ちで生きてはいたけど、起こる出来事にタイムリーに痛んだり病んだり、泣きわめいたり、つまり不安であったり、センシティヴすぎたりすることが許される年代だったと

第14話 ✴︎ 「あさぼらけて」By"イーディ/InnocenceDefine”✴︎

なんだか9月、早すぎて、 8月よりあっという間に終わってしまうなぁ。何ってことのない日々を過ごしてたんだけど(給付金協力金まわりの申請に追われていたのだワ!) やっぱり、時短解除になってから朝までお店にいて、始発で帰る日々が続いてる。 みんなもなんか「やたら深夜まで飲みたい」のだよね。笑。  わかる。笑。 始発で帰れる体力があるのは、夕方まで寝てるからだけど、ともあれ9月はそんなルーティーンだった。 fbとか見てると「何年前の今日ですよ」みたいなのが恐ろしく何年も経ってい

第13話 ✴︎ 「箸休め」By"イーディ/InnocenceDefine”✴︎

疲れ切って眠い。だからもう眠ればいいんだけどなんか書きたい。笑。 いわゆる「ライターズハイ」である。 なのでおそらく”ひとかどアーカイヴ” 史上もっとも無意味な内容のない記事になりそう。ということでタイトルそのまま「箸休め」。 久しぶりに日曜から火曜まで3日間丸っと家にいた。快感。 そうなんである。わたしは家が好き、わたしは孤独が好き。 だったら酒場とかやってんなよってか。うん、そうやねんけど、実のところ多分、いつも賑やかなところに生息してるから家が好きで孤独が好きなの。女ば

第12話 ✴︎ 「女主人の一人言」By"イーディ/InnocenceDefine”✴︎

体が弱い。これがつまり虚弱文筆家が店とかを持ってしまった上での最大の肉体的弱点である。神経が細い。これも本質的に芸術家気質な人間が飲食店などを経営してしまった上での最大の精神的弱点である。 他人から見たら「え、そこでそのチョイス!?」とか「何事にも全然動じない感じ」とか、わたしは割と大胆で腹が据わった人間に思われる。 実際そういうところもあるけどそれは村上龍の名言にある「頭のおかしな奴は、ロックスターになるか作家になるしかない」という言葉通りの気質、つまりちょっと普通の人と

第7話 ✴︎ 「深夜タクシーのお告げ」By根津イーディ✴︎

どうも。気がつけばまるひと月近く「ひとかどアーカイヴ」を更新していなかった、いやできなかった。本日8月、よく晴れた常夏到来の土曜朝である。 ところで昨夜は金曜日であるにも関わらずちょい早め1じすぎにはお店を閉めて帰宅してしまい、その後「ひいらぎ」のタクロウから「モカさんのお店にカレー食べに行こうとしている子達がいるけどやってます?」と電話をもらうことになってしまった。ががん!!涙! いつも「誰かカレー食べない!?」って感じでやっているのに、昨日に関してカレー難民を2人も放

第6話 ✴︎ 楽しいけれど潰れそうなお店 By根津イーディ✴︎

楽しいけれど、潰れそうなお店。 それはまさしくウチ、根津イーディのこと。笑。 昨日は本当は「箱」というタイトルで、執筆メモのような短編のようなエッセイを書こうと思ったのだけど、ふとこの言葉が降ってきたので、この言葉について書いてみる。楽しいけれど潰れそうなお店。 ご心配なく、これは温かくポジティヴな意味合いであって、潰れそうなことを憂うエッセイではない。 [⤴︎昨夜、近郷画伯降臨] えっとご存知ない方々のためにお伝えすると、ここに以前登場した同期照明家と、先日お父様が作ら

第5話 ✴︎ お金について考える ✴︎ By モカ考察

ちょうどnoteに「お金について考える」というコンテスト項目があるので、 まさしくここひと月ずっと「お金について考えている」わたしは、ちょうどいいじゃないということで書いてみる。 結論から言うとお金というのは「どれだけ稼いだ」の片方でも「これだけ節約してるのよ」という片方でも語れず、全ては「収支」に尽きるのである。 (世の中の敏腕経営者の皆様、今さらなに言ってんだってことを言っててすみません...笑) しかし意外と世の中の大半の人は「たくさん稼ぎたい」とか「お金を貯めたい

第4話 ✴︎所信を貫きたい! 3週目JUNE✴︎By 根津イーディ[2019.06.19wed〜06.22sat]

引き続き先週のことをまとめていこう。 ■6月19日(水) 業務用オーブンでローストビーフを作ってみた。 そもそもこの奮闘は「シャンパン入れるときになんかそれに合う肉出してよ」という英多郎寿司の大将からの宿題に始まる。なので出来たらLineすることになっていた。「一応できましたが初体験なんで...」とLineすると「味見しに行く!」と数十分後に大将来店。すごいフットワークだなあと感心する。早朝からカシとか行ってるのにエネルギーあるなあ! 北町羊男が「わさびでいいんじゃない」

第3話 ✴︎ストロベリィなMonday満月、根津ぷらり火曜日✴︎By 根津イーディ[3週目/June]

「”まったり日曜日”に続く!」と言いながらわたしのスケジュールは全く”まったり” してないのであって、あっと言う間に今日は日曜、week 、in ジ、エン、なのである。なのでもう今週はまとめつつ書いてみる。 よく考えてみれば先週の今日のこと”まったり日曜日”は、もはや” すり鉢土曜” に書いてしまった通り、あの「サムラくん」が律儀にお詫びに現れ、彼が「国会図書館」という、決して物書きとは縁遠くない職場で働いているということ以外には、神楽坂時代から仲良くさせていただき3月には地

第2話 ✴︎仏壇Bar? のモールス信号✴︎by 根津イーディ

そうそう「すり鉢の底土曜日」の続き。 実は先週の木曜日の昼間、水曜にきらしていた領収書を届けがてら「英多郎寿司」にランチに出かけて、その帰り道に根津まで歩いてみた。そしたらその途中に可愛いインド雑貨のお店を見つけて、服とかを衝動買いしたのだが、その時に、 この今日のTOP画像にしている「Thinking Bowl」を購入した。 (実はこの筆を置いている青い瓦礫たちもそのお店で見つけたもの。買いたいと言ったら下さった) 「Thinking bowlーシンキングボールー」とい

第1話✴︎土曜日は「すり鉢の底」✴︎ by 根津イーディ

2019年6月15日[土] ”フィーバー金曜”が終わったのが朝方だったため発注をしようと思ったら発注期限の6時を過ぎており、ハマグリの味のするトマトジュースを発注しそびれる。涙。 (今日この人が来るんじゃないかな) 割とそういう勘があるタイプなので、今日は絶対初日にきてくれたO上さんがいらっしゃるだろうと思っていたから、そのトマトジュースを発注しておきたかったのに!そういう時に限ってそれを飲みたい人が重なる、そういう酒場あるあるをその時もう予感していた。(そしてそれは的