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✴︎ひとかどアーカイヴ✴︎ by イーディ

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物語珈琲、お酒と2階があるお店「Innocence Define✴︎イーディ」の日々のアーカイヴ。女主人が綴るここでの日々の記録はいつか「ひとかどの文化史」になるのか。 https…
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#エッセイ

第22話 ✴︎ 「 暮らしと時間を制すれば」Byイーディ/InnocenceDefine✴︎2022✴︎

さて。なぜ22話なのかというと現在21話(11月のアーカイヴ記事)を書いている最中でして。先にそっちからあげればいいのだけど、今書きたいことはこれなのでこれを先に書くことにする。 このマガジンは「ひとかどアーカイヴ」というタイトルなので基本的にはアーカイヴものであるが、今回は「これから」について語りたい。そう、わたしは現在「時を制し」過去を追いかけなくて済む状態にいるのである。笑 それがどういう意味なのか語る前にまずは今月のマンスリーを掲載。 言葉の通り〈師走だけど走らず〉

第21話 ✴︎ 「 夢はけっこう叶ってる」By"イーディ/InnocenceDefine”✴︎2022✴︎

コラボなNovember 。そう、コラボな11月を過ごしていた。 そして思った。夢はけっこう叶ってる。 思うんだよね。人っていうのは生きているだけで大変な生きもので、何かしらの苦難に直面していない時というのがないから、いつもその「解決しなくちゃいけない課題」や「乗り越えねばならぬ壁」のことばかりが日々の大半を占めていて、その脇を ”いつかの夢” たちが「叶った」ことをあまり祝福されずに光のように煌めきながら過去へ向かって飛んでゆく。 思ったんだ。それって不幸で、信じられな

第20話 ✴︎ 「 精神と時の部屋を出て」By"イーディ/InnocenceDefine”✴︎2022✴︎

蒸しパスタ、という料理法を近所の割烹の大将に教えてもらって、 パスタ作りにいそしむ10月である。正確には「蒸す」わけではなく、 フライパンで茹でるパスタなんだが、フライパンを使用することで驚くほど時短でパスタが提供できることがわかり、もともとパスタなら乗り気になれるのに、と思っていた女主人モカコのパスタ熱にスイッチが入った。 時々カルボナーラに卵を入れ忘れるが、卵入れ忘れててたって美味しいぞ(いいチーズ使ってるからな、ダメになりかけの、いいチーズ) 9月。本当に9月が心身と

第19話 ✴︎ 「 アンガーマネージメント/本当の周年」By"イーディィ/InnocenceDefine”✴︎2022✴︎

わが右腕の栞に教わってLineの中に自分専用の宛先を作ることに成功した。 信じられないほど嬉しい。そのおかげでiPhoneからPCに写真を送る際の手間が完全に省けた。故に写真投稿スムーズ。 Air Dropという武器が無敵だったのは今は昔、現在はなぜか全ての写真が「HEIC」というフォーマットでDropされてしまい、noteなどへの投稿の際、全ての写真をJpegに変換せねばならんという手間があった。これが割と「記事を書こう!」という気分を削ぐんであって。 ともあれ今日は月曜日

第18話 ✴︎ 「 2021年のアーカイヴ、の手前」By"イーディィ/InnocenceDefine”✴︎2022✴︎

第17話を書いたのがなんと2021年の2月。それでもって今、ほぼ1年経ってようやくこの「ひとかどアーカイヴ」を更新しようというところ。 「店ほとんど閉まってて時間あったんちゃうんかい」 ...とお思いになるであろうが、申し訳ないけどいつもの1年より、忙しかった。今を生きて明日をつなげるのに精一杯、アーカイヴなんてとんでもない、間に合ってません・・・という1年だったねえ。 そう、これは「ひとかどアーカイヴ」、アーカイヴ記なのだから「なう」に寄り添って「謹賀新年!✨」とかやらな

第17話 ✴︎ 「 痛みに鈍くなりすぎて/愛しき我ら世代に捧ぐ」By"イーディ/InnocenceDefine”✴︎2021✴︎

最近、一寸先の未来に起こるかもしれぬリスクや摩擦や痛みに敏感になりすぎて、いつもそこに意識が強く置かれているから、現状、今、自身をえぐっている生傷や、生ものの痛みに鈍くなりすぎているような気がする。 なぜ「愛しき我ら世代に捧ぐ」としているかというかというと、いわゆる10代や20代って、当時はすごく「うおぉぉぉ!」という気持ちで生きてはいたけど、起こる出来事にタイムリーに痛んだり病んだり、泣きわめいたり、つまり不安であったり、センシティヴすぎたりすることが許される年代だったと

第13話 ✴︎ 「箸休め」By"イーディ/InnocenceDefine”✴︎

疲れ切って眠い。だからもう眠ればいいんだけどなんか書きたい。笑。 いわゆる「ライターズハイ」である。 なのでおそらく”ひとかどアーカイヴ” 史上もっとも無意味な内容のない記事になりそう。ということでタイトルそのまま「箸休め」。 久しぶりに日曜から火曜まで3日間丸っと家にいた。快感。 そうなんである。わたしは家が好き、わたしは孤独が好き。 だったら酒場とかやってんなよってか。うん、そうやねんけど、実のところ多分、いつも賑やかなところに生息してるから家が好きで孤独が好きなの。女ば

第12話 ✴︎ 「女主人の一人言」By"イーディ/InnocenceDefine”✴︎

体が弱い。これがつまり虚弱文筆家が店とかを持ってしまった上での最大の肉体的弱点である。神経が細い。これも本質的に芸術家気質な人間が飲食店などを経営してしまった上での最大の精神的弱点である。 他人から見たら「え、そこでそのチョイス!?」とか「何事にも全然動じない感じ」とか、わたしは割と大胆で腹が据わった人間に思われる。 実際そういうところもあるけどそれは村上龍の名言にある「頭のおかしな奴は、ロックスターになるか作家になるしかない」という言葉通りの気質、つまりちょっと普通の人と

第7話 ✴︎ 「深夜タクシーのお告げ」By根津イーディ✴︎

どうも。気がつけばまるひと月近く「ひとかどアーカイヴ」を更新していなかった、いやできなかった。本日8月、よく晴れた常夏到来の土曜朝である。 ところで昨夜は金曜日であるにも関わらずちょい早め1じすぎにはお店を閉めて帰宅してしまい、その後「ひいらぎ」のタクロウから「モカさんのお店にカレー食べに行こうとしている子達がいるけどやってます?」と電話をもらうことになってしまった。ががん!!涙! いつも「誰かカレー食べない!?」って感じでやっているのに、昨日に関してカレー難民を2人も放

第6話 ✴︎ 楽しいけれど潰れそうなお店 By根津イーディ✴︎

楽しいけれど、潰れそうなお店。 それはまさしくウチ、根津イーディのこと。笑。 昨日は本当は「箱」というタイトルで、執筆メモのような短編のようなエッセイを書こうと思ったのだけど、ふとこの言葉が降ってきたので、この言葉について書いてみる。楽しいけれど潰れそうなお店。 ご心配なく、これは温かくポジティヴな意味合いであって、潰れそうなことを憂うエッセイではない。 [⤴︎昨夜、近郷画伯降臨] えっとご存知ない方々のためにお伝えすると、ここに以前登場した同期照明家と、先日お父様が作ら

第4話 ✴︎所信を貫きたい! 3週目JUNE✴︎By 根津イーディ[2019.06.19wed〜06.22sat]

引き続き先週のことをまとめていこう。 ■6月19日(水) 業務用オーブンでローストビーフを作ってみた。 そもそもこの奮闘は「シャンパン入れるときになんかそれに合う肉出してよ」という英多郎寿司の大将からの宿題に始まる。なので出来たらLineすることになっていた。「一応できましたが初体験なんで...」とLineすると「味見しに行く!」と数十分後に大将来店。すごいフットワークだなあと感心する。早朝からカシとか行ってるのにエネルギーあるなあ! 北町羊男が「わさびでいいんじゃない」