見出し画像

2024.5~6 茶葉記録

2024.1~3はこちら
2024.4はこちら

 2024年に入って新しくハマった趣味である「紅茶」でしたが、4月末の英国展・スコーンパーティーからの新茶シーズンを迎え、紅茶を中心にした生活から様々な茶葉を楽しむという方向に変わっていきました。
 また、1~4月は目に入るものすべてが新しいの連続だったためにとにかくトライアンドエラーの段階にいましたが、4ヶ月も飲み続けているとある程度自分の好みの方向性もわかってくること、そしてなにより5月からは新茶やクオリティシーズンの開幕となり、新しい茶葉の購入は主にシーズン茶葉のみとしました(これを書いている7月初旬時点で、いまだに4月の英国展・スコーンパーティーで買いだめた茶葉は半分も開封していません)。
 そんなわけで5月・6月はほぼ「季節の茶葉を飲む」と「すでに開封済の茶葉を飲み進める(水出し含む)」が中心となったためレポートは少なめです。かわりに、英国菓子を食べたり作る機会は比較的多かったかと思います。


各茶葉感想メモ

紅茶

  • ダージリン 2024 1stフラッシュ サングマ農園

はじめてのクオリティーシーズン

 本当に今まで飲んだことないくらい美味しくて驚いた。飲んだ瞬間に、「あぁこれが紅茶の沼なのか」と感じるくらいの衝撃だった。袋を開けた瞬間からふわりと自然の甘みある瑞々しい香りがしていたけれどカップに注いだら本当にいい香りが広がる。味も優しい苦味渋みがほのかにありつつそれがまろやかなコクになっていてとても美味しい。実はダージリンはあまり好きではなかったのだけど、こればかりはそうも言えない美味しさだった。
 抽出が下手なのかはたまたそういうものなのか、二杯目はかなり渋みが強くなってしまっていて同じような感動はなかった。自分は1杯分をしっかり作るのがいいのかもしれない。

  • 2024ニルギリ シーズナル カイラベッタ農園 SFTGFOP Winter Speciality

 ニルギリ、こんなに美味しいんだ…と心の底から驚いた。ダージリンとは違うまろやかさで、甘みがある。ニルギリは青々しい瑞々しさがある気がする(ダージリンは独特の「草っぽさ」を感じる)。正直冬まで常備したいというくらい美味しかった。これを飲むまでニルギリはなんというかクセのないなんてことないときに飲む茶葉という印象だったけど、それは間違いだったのだと強く思い知った。

  • アッサム1stフラッシュ デジュー農園STGFOP1 S

 アッサムの1stフラッシュって初めてだなと思いながら飲んだらとっても甘くてミルキー、いやモルティーでコクが深くて美味しい。というかリントンズとかヨークシャーみたいにミルクティー飲んでる感覚に陥る(びっくりしてリントンズのブレンド調べたら大半がケニア産でそりゃそうわね…と思い、モルティーってこういうこと…!?と) 渋み苦味はほぼなく草的な瑞々しさもなくて、本当に甘みとコクが強くて驚き。めちゃくちゃ美味しい…。1stフラッシュだと1番好みかもしれないと感じるくらいの革命だった。

 多分認識していない間にブレンド以外でも飲んだことあったのだろうけど観測していないので今まではいわば形而上のキームンだったわけですが、初めてそれだと認識して飲んでみると甘味があってコクの深いやわらかいお味なんですね…ラプサンスーチョンの印象に引っ張られてキームンもアクが強い系だと何故か思い込んでいました。どうしても中国のお茶となるとお紅茶以外を先に優先してしまいがちだけどキームン美味しいなぁ。なんとなくだけどセイロンティー好きな人は好きそうな味な気がしました。飲みやすい!あと青みのある系統の甘みとコクが深いのでミルクティーにするの勿体無い気がする。

  • 2023 7D ダージリン2ndフラッシュ サングマ農園 FTGFOP1 Muscatel

 サングマ農園の2024ファーストフラッシュに飲み慣れてきたので2023セカンドフラッシュを入れてみた。なるほど水色もだけど味も全く違う。香りは同じ深いみずみずしさを放つ青さがあるけど強さと膨らみ方は違う気がする。何も本とかみてない個人的な感じ方だとファーストフラッシュの方が強い広がりをもっていて、セカンドフラッシュは香り高いけど飲んだ時に鼻で広がるのが主題なイメージかな。多分セカンドフラッシュのほうがコクも深くて落ち着いた味で美味しいとされる気がする。個人的にはコクより爽やかな方が好きだからファーストフラッシュの方が好きかも。いやでも、ダージリンってこんな美味しかったんだなぁ…(苦手だった)。買ってみてよかった。

  • アッサム2nd ナホルハビFTGFOP1Cl Special

 まろやかでコクが深くて美味しい…!!ベルガモットビスキュイと一緒に飲んだのでアールグレイを飲んでいる錯覚を覚えてしまったから、別日で飲み直したい。ただケーキにとても合うモルティな甘みとコクがあって美味しかった。

  • ディンブラ マッタケレ茶園BOP ベストクオリティーピーク(2023)

 実はちゃんと飲むのは初めてのディンブラ。マスターに相談したら昔はディンブラから修行したものだと懐かしそうな顔で語って下さったのが印象に残ってる。口にしてみるとその通りで苦味渋みが自分の中では1番なんていうか尖ってない、とても飲みやすいスタンダードで優しい茶葉な気がした。あと爽やかで華やかな渋み。コクが強くて甘みも強めな気がする。美味しい〜…!ニルギリ、ダージリンときたけどどれも本当に別の種類の甘みと渋み、香りがある。
 このあと2024グレートウェスタン春茶を購入したので(在庫的にまだ開封はしていません)、それもとても楽しみ。

  • クスミティー サンクトペテルブルク

 キーマンのアールグレイベースだけどバニラ+キャラメルでクリーム系に寄ったところにベリー系とベルガモットでキュッと爽やかになる。カップに注いだ時から香りがとても好みで(バニラ系好きなので)、ベリーがいい感じに引き締めてくれてるの本当に美味しい〜になった。ただこれは早めに飲みきったほうがいいなとも思った。

  • ハーニー&サンズ タワー・オブ・ロンドン

 アールグレイにバニラとはちみつで甘い香りがつけられているので味も甘そうに感じるのだけど、飲むとカシスのサッパリした感じが結構強いし烏龍茶もブレンドされているからなのかもったり感がない美味しいブレンド。ここまでカシスが強めのブレンドは初めてかもしれないと思ったけど、さっぱりしてるほうが好きなので新発見だった。

  • ハーニー&サンズ パリ

 バニラとキャラメルの甘い香りが広がる中でカシスの風味がかなり強く甘酸っぱさに似た感覚(実際は酸っぱくない)を覚えるお紅茶。タワー・オブ・ロンドンと同じバニラとカシスを使用してるパリも味は似たようなタイプなのだけどこっちの方が広がる甘さが控えめでカシスがかなり強めな気がする。口の中がかなりさっぱりするけどカシス由来の甘さは後味に残るのでベーグルとかと合わせるといいかも。

  • T2 メルボルンブレックファースト

 バニラの香りが本当にちょうどいい塩梅でフワっと鼻をくすぐる。フレーバーが少し甘めで味は甘みのないサッパリ系(あっても植物的な甘さ)なのでとても好み。とても美味しい。ちょっといい日常使い側かも。

  • ニナス ジュテーム

 バニラとキャラメルなので甘ったるくなるかなと思ったけどお湯少し多めで抽出したのもあって華やかな香りはあるものの重たさはなく、味もキャラメルらしい甘さはあるけどサッパリしてるからかなり飲みやすめ。とはいえ甘いので湯量は多めのほうがいいかな。

  • フィーユ・ブルー パルフェタムール

 実はこれを飲むまで「パルフェタムール」というリキュールがあることを知らず、「不思議な香りだな…甘い…チョコみたいだけど華やかだし…バニラに合いそう」と思っていた。香りは本当に好み。味は抽出を失敗したのかもしれないけど結構タンニンらしき苦みを強めに感じたけど、チョコレートとのペアリングを目的としていると聞いて納得した。香りが本当にかなり良い。これ以外もフィーユ・ブルーの茶葉は結構苦みの主張が強めのクラシカルな紅茶感があるような気がした。

  • フィーユ・ブルー セレブレーション

 果物のシャンパンブーケのような、だけどもっと華やかなような不思議な香り。マスカットは少し強めに感じたかな?喉を通ったあとに少しパチパチという感覚が残る面白い紅茶。フィーユ・ブルーはかなりクセが強い印象を持った。

  • フィーユ・ブルー マスカット

 かなりマスカットの香りが高く味もフルーティー。水出しだからなのか苦味渋みがほとんどなくマスカットの香りが口から鼻へと通って膨らむ膨らむ。後味もジューシーなマスカットなのでとても美味しい。アイスティー推奨だったので初手で水出しにしてみたけど渋みが少し欲しいと思ったのでオンザロックの方が良かったかも(渋みあるはず、たぶん…フィーユブルーさんは濃口なので…)

  • ピコ・ティー・エディンバラ スコティッシュファッジティー

 ザ・ファッジ・ハウスとのコラボ紅茶でアッサムベースにスコットランド産ファッジが15%も入ってるファッジティー!茶葉にはヤグルマギクが入っているのでお湯を注ぐ時は青い綺麗な花がジャンピングしているのがとても美しい。香りはもうとってもファッジ!このためにファッジを買って食べて予習したくらい楽しみにしていたけど本当にファッジ!甘くてクリーミー、苦味渋みは全然なくコクが強め。抽出時間の推奨が2種あるので写真は短い時、2杯目がもう一つの推奨になるくらいで飲みました。クリーミー…
 ストレート派だしストレートで十分すでに甘味を感じてるけどこれはミルクを入れたものを一度飲まないと失礼な気がするように感じたのでミルクティーにしたらとんでもない甘味が完成した。美味しいのだけど甘いのが得意ではないのでちびちび飲んでる。とってもスイーツ。

  • The Tea Makers of LONDON ロイヤルティーブレンド

 もう茶葉から綺麗なのだけど香りも味も同じく華やかさ大きく広がる。ポットにいれると本当に綺麗なので是非入れてみて欲しい。程よく甘みのある香りと味はさっぱりしつつローズの風味がある。このときはツマガリのレモンタルトと一緒に頂いたために疑似レモンティーのように味わってしまったところもあるからまた別日に紅茶だけで飲みたい。今までで一番ポットがいわゆるバエ的に美しいと思ったのはこれだと思う。

  • NEWBY アッサム

 NEWBYは結構シャープな味わいのティーバッグが多かったけどアッサムはアッサムらしくまろやかで甘くてコクがあるし美味しくて飲みやすい〜。1stフラッシュ飲んだ翌日なのでそれと比較してしまうのは酷なのだけど、それでもじゃあコスパやティーバッグであることを考えるとかなり良質なアッサムだと思う。

  • NEWBY マサラチャイ

 まずはストレートで、とオススメされているティーバッグ。スパイスがかなり強くエスニック!セイロンシナモン系の甘さはうっすらと感じるけどスパイシーで…カレーを作る時のような…(表現下手)。結構渋みが強めなのだけどスパイスが混ざり合っていて渋みもスパイスのひとつのような錯覚を覚えるくらい調和してる。パンチが強い。確かにミルクティーにするのは勿体無いかもと思える強いチャイ。

  • コントワール・フランセ・デュ・テ ヴァニーユ・シャンティ

 そろそろバニラフレーバーもたくさん飲んできたけどこちらはクラシカルなバニラのフレーバーに加えてほのかにホイップのもったりとした甘みを感じる。前回いただいたバニラフレーバードがケンジントンティールームのクイーンズ(美味しかったので茶葉も買って帰ってきた)だけどあちらは本当に香りがほのかにただよいアッサムのコクを深く感じるお茶だったのに対し、こちらは香りは華やかに広がりカップに近づかなくてもわかるくらいのお菓子のようなフレーバーの強さの中、しっかりと茶葉の美味しさのある渋みが出ていて、だけどホイップの甘みも残る美味しい一杯。ミルクティーもかなり合うかも。フォションの茶葉を作ってるメーカーさんらしいとみたけどそうなのかな…?

コントワール・フランセ・デュ・テは袋がかわいい
  • コントワール・フランセ・デュ・テ クリストファー・コロンブス

 クランベリーのいい香りがめちゃくちゃ鼻で膨らんでぱちぱちするとっても美味しいお紅茶。ドイツの国花のヤグルマギクが入っていてティーバッグの中の見た目も華やかで良きです。後味が結構スッとするのも独特。

  • コントワール・フランセ・デュ・テ デ・デ・アムール

 オレンジピールとバラの香りがほのかに香り、味も主張しすぎない程度にでも確実にピリリと感じる爽やかなお紅茶。甘酸っぱさとかしつこさがなくてほどよいパチパチした感覚なので重たくなくて弾ける感覚が美味しい。お味もサッパリしているので甘いものと合わせるととても相性が良さそう。このシリーズのお茶、ピリリ感が美味しいものが多い。後味は重くないしサッパリしてるけど結構残る感覚。

  • JOE’S TEA イングリッシュブレックファスト

 久しぶりの雑味の多い渋めのブレンド!紅茶にハマる前に紅茶に広く一般に抱いていた「the 紅茶」というお味だけど、決して美味しくないという意味ではなく、それがさらにワンランク上がったような、綺麗な雑味(?)。これを書いてから、そういえばずっとフレーバードか茶園の茶葉しか飲んでいなかったな(フレーバーの弱めのブレンドティーを飲んでいない)と気付いた。

  • Cartwright&Butler イングリッシュブレックファスト

 タンニン的な苦味渋みがほどよくあってでも嫌味がない程度なのでとても飲みやすくて美味しい。クラシックでスタンダードなお紅茶。名前の通り朝ごはんでガブガブ飲むのに良さそう。

  • ジョージスチュアート クイーンズチョイス

 いちごっぽさと嫌味のない華やかな香りがとても好み!お味も程よくスパイシーでアクセントがあり、なんだろう…美味しい。飲み口はかなりサッパリめ。このあたりから結構飲み慣れてきて感想も簡潔になっていく。

  • ジョージステュアート アップル

 りんごの香りも風味もしっかり感じつつメインは紅茶ですよ!セイロンティー飲みましょうね!というパンチがすごい。少し渋みが強く感じたけど湯量が少なかったかも(こぼした)。フォションのアップルに近い感覚だけどフォションのほうがまろやかでこちらはパンチが強い感じかな。

  • ジョージスチュアート ミックスフルーツ

 マンゴー強めだけどしっかりミックスフルーツでいろいろな果物の風味をそれぞれしっかり感じて美味しい。香りは強めで蓋あけたらぶわあっと果物園の中に来たみたいになった。渋み苦味はかなりおさえられてる印象なのでフルーツの風味も相まって甘めのお紅茶かも。そもそもストレートでしか飲まないので砂糖入れないんだけどこれに関しては普段砂糖入れる人も入れなくていいと感じると思う。フルーツフレーバードは常備は考えてないけどたまに飲みたくなるって感じなので、そのたまにの時にこのティーバッグがあると嬉しいようなお茶。マンゴーの気分じゃない時だけは避けた方が無難かな。

  • ムレスナティー キャラメルクリーム

 ムレスナティーはジャスミン系しか飲んだことなかったのでとても新鮮。香りは本当に甘み濃縮なのだけど、口に含んだ最初の印象はかなりサッパリというか、どこかスッとする。香りに反して焦がしカラメルのような苦味も感じて面白い味。

  • はじまりの紅茶シリーズ

 こちらの紅茶屋さんの茶葉は渋み苦味が全然ない(水出しだからかも)。淹れ方に「ドライフルーツを入れるとよりお楽しみいただけます」とあるくらいなので意図的だと思う。
 さくらはかなりフルーティーでごくごく飲める。少し酸味を感じるけど強い甘さがないので(植物的な甘みはある)、胃もたれもしない。優しい味のお店屋さんだな〜と思う。紅茶かと言われるとあまりにも飲み口が違うので不思議な感覚になるような、本当にやさしいお茶。個人的には玄米茶が一番美味しかった。

  • ルピシア ホワイトサングリア(5月のおたより)

 フルーツだとマスカットと柑橘とりんごなのかな、そのへんの風味が強い気がする(違ったらごめん)けど、フローラルな香りも広がるのでバランスいい感じ。味も渋み苦味はかなり控えめだけどコクは強くて飲みやすい。そして本当にさっぱりしてる。これルピシアの紅茶の中でもかなり好みかも。

  • ルピシア ティーブレイク

 6月のおたより。説明文の通り本当に苦味渋みがなくてほのかな甘み(砂糖的な甘みではない)を感じるので紅茶の苦味ダメな人にはかなりよさそう。サッパリしてるし味もまろやかなのでストレートでガブガブできるからルピシアブレンドの中ではかなり好きかも。ニルギリベースらしいけど言われなかったらわからなかったかも(セイロンっぽい気もする)

  • 井村園 ももかpremium(SF4Flowery2023)

 最初セロリを大量に刻んだばかりのキッチンでお湯を入れる最悪な所業をしたために香りに鈍感になっていたけれどリビングにカップを運んでわかる桃の甘い芳醇な香り。桃フレーバードはあまり得意ではないと散々呟いている自分だけれどこちらは香りこそ桃の甘味を感じるものの味はべにふうきのサッパリとした後味とトロリとコクのある渋みが強く、そこにベリーの風味が合わさった感覚がありとても美味しく飲みやすい。
 ポットで多めに作ってカップに注いだ後の残りをオンザロックでアイスティーにすると風味の変化を味わえていい感じ。フレーバードだけど香りが嫌味のある強さではないのでかなり飲みやすいのではないかな。

  • 午後の紅茶いちごティー2024

 もうこれは、美味しいいちごジュース。美味しい。

日本茶・中国茶

  • 一保堂茶舗 新茶(煎茶)

 渋みはほどよく、優しいお味で美味しい。水色も綺麗。おそらく宇治茶なので浅蒸しだと思うのだけど、自分は浅蒸しのほうが好きだなぁと思わせてくれたお茶。大量に買ったのにすぐなくなった。缶も買った。鬼リピートしていました。

  • おーいお茶 新茶

 毎年出ているペットボトルで。やっぱり爽やかで美味しい。

  • 細川製茶 天下一品(新茶)

 催事で買った静岡の新茶。深蒸し文化の中で浅蒸しがあるの珍しいなーと思い試飲したら美味しかったので購入。いれてみるとやっぱり甘みがあってまろやかで美味しい〜ちょっと青みのある湯呑みで飲んだけど綺麗なライムグリーンのような明るい翠。やっぱり浅蒸し好きだなー作業してると結構長い間茶葉びたびたにしてしまうのもあって放置しても苦味が少ないものの方が好きなのかも(放置するなというと、それはそう)

  • ハーニー&サンズ ウェディング

 とても華やかなバニラとバラの香りが広がる。香りは本当に好み。華やかで甘みのあるフレーバーから一転して口にするとレモンで引き締められ白茶ならではの青さのある甘みとコクを感じるお茶。バニラが強めなので甘味的な甘いかと思いきやそんなことはなく白茶ならではの瑞々しい甘みなので香りと味のギャップは強め。抽出が長いと白茶の葉の苦味も強く出るので注意が必要。スイーツ的な甘味を想定してたので脳が混乱した(自己責任)

  • 梅舎茶館 単叢茶 桃仁香(トウニンコウ)

 ピーチアーモンドの青茶(単叢)。甘いコンポートなような桃の香りが広がるけど、ほのかにだけど確実にアーモンドの香ばしさを感じる。それはそれとしてお茶が美味しい。青茶って苦いと勝手に思い込んでいたけど苦味渋みは紅茶の方が実は強いきがしてきた。かなりジューシーでまろやか。美味しかったのでかなりちょびちょび飲んだけどすぐなくなった。

  • 梅舎茶館 桂花香

 梅舎茶館さんの茶葉は柔らかい味のものが多い気がするなー、桂花香は香りが強いわけではないけど一度口にするとブワッと広がる華やかさと味の強いジューシーな甘みでとても美味しい。金木犀の香りがあまり得意じゃないからちょっと不安だったけど金木犀っぽさはあるけれど全然嫌味のある香りでなく本当にいい香りだなーというくらいでバランスがすごい。これ美味しいですね〜、茶葉はお得パックでたくさん入っているし一度に使う量は2g行かないとかなのでガブガブ飲めて嬉しい。

  • コントワール・フランセ・デュ・テ ポム・フレッシュ

 緑茶にりんごとレモンピールとペパーミントという全然想像つかなかったティーバッグ、香りも全ての要素を感じるのでドキドキ。水色的にハーブティーに高そうだなと思って飲んでみたら(湯量が多かったかもしれないのもあるけど)実際そうで、リンゴがフルーティーな甘酸っぱさを演出したところにレモンピールやミントがサッパリさせてくれる感じ。ミントとリンゴが融合しているのもあってリラックス増幅されて眠気が出る。夜中にピッタリ。サッパリしつつ後味では甘酸っぱさがほんのり残る。緑茶感はあまりわからない、ハーブティーっぽいなーと思った。

デカフェ・ハーブティー

  • ロンネフェルト ルイボスオレンジクリーム

 ロンネフェルトのジョイオブティーシリーズ。ロンネフェルトで紅茶以外は初めて。ミネラルと鉄分が豊富らしいのでチョイス。蓋開けたらめちゃくちゃ水色濃くてうおっ…ってびっくり。ルイボスなんだけどオレンジピールがかなり強くてそこにクリームがモワモワッと広がってくるのでかなりもったりしている。香りもオレンジピールが強いんだけどふんわりとバニラが膨らむ。オレンジピールのおかげでかなりルイボスが飲みやすくなってる(とはいえやはり後味はかなりルイボス)。6分で相当濃口になったので浄水器通してるならもう少し短くてもいいかもしれない。お風呂上がりに21時に出来る水出し茶までの繋ぎのつもりで淹れたけど、本当にオレンジではなくオレンジピールにクリームでお菓子みたいな感覚だったのでかなりメインディッシュ感ありました。

  • ハーニー&サンズ オーガニックルイボスチャイ

 確実にルイボスの味がするのにチャイだし甘みがある。ルイボスがどちらかというと苦手なんだけどスパイスの塩梅が絶妙。

  • ルピシア ラビアンローズ

 5月のおたより。ルイボスだけど爽やかな酸味があるのでとても飲みやすい。香りもローズとハイビスカスで華やかなのだけどあまり強くなくカップを近づけるとほのかに香る程度だから邪魔にならなくていい感じ。ルピシアのノンカフェの中ではかなり飲みやすい方な気がする。

  • ルピシア プロヴァンス

 味も香りもいい意味での草っぽさが強くてよい。カモミールと同じで香りは好きだけど常備はしないかなぁ…の枠になるんだけど福袋とかおたよりで来ると嬉しい枠かな。ジンジャーに似たスパイシーさがあるので口の中は結構サッパリするかも。

  • Tea pick ベジタブルブレンドティー(大葉)

 これはすごい。文字では全く想像つかなかったけど飲んでみたら大葉の風味がする!美味しい!気持ち緑茶の飲み口というか緑茶に求めているものに近づくイメージ。和食の食中茶にできそう。セロリもあったので買えばよかったかな。そんなに大葉も強いわけではなくて確かに大葉なんだけど程よい風味でブレンドされているのでただ飲むお茶としてもいい感じ。朝ごはん(和食)と一緒に飲んだけど違和感なかったので万能だ〜…!あまりに美味しかったので買い足したかったけど通販リストになかったので、最近はちょびちょび飲んで切らさないように努力しているくらいには気に入っている。

  • English Tea Shop セイロンシナモン・レモングラス

 濃い目のシナモンに慣れていたので相対的にシナモンが「甘ったるい」と感じない塩梅になっていることが新鮮だった。ハーブティーなので当たり前だけどやや気の抜けた印象がある(※普段渋いものを飲むせい)。

  • Kewガーデン サイクル・ビューティー

 サイクルはハイビスカスが入ってるので得意ではないかな〜と思ったけど他のハーブと調和して余白のないフルーティーさと瑞々しさを感じる。簡潔な感想を書くとサクランボ系の甘酸っぱい感じ。サクランボは入っていない。フルーツの甘さが強いと飲み物ではなくデザートとして認識しがちなのでこれは飲み物としての甘さを感じて美味しい。あと寝る前にかなり良い。
 ビューティーは砂糖のような甘みがある華やかなハーブティー。ローズヒップもハイビスカスもエルダーベリーもステビアも全然試してないので新鮮。口にした時は酸味を感じるんだけど後味は砂糖菓子のような甘さが残る。ハーブティーって本当なんというか飲み物というより健康飲料として割り切って飲むものも結構多い印象だったけどkewガーデンさんは全部美味しかったな。

  • バシラーティー コールドブリュー チェリーライム

 ボトルにティーバックをいれると3分で出来るお手軽さが本当にすごい水出し。味的にさくらんぼが一番好きそうだったのでチェリーライムにしたけど、夏の日に外でがぶ飲みするアセロラ系のスポーツ飲料のような爽やかさで美味しかった。手軽にこれを作れるのはかなりありがたい。

  • クスミティー アクアローザ

 すごい。ジュース感覚で飲めるし甘酸っぱさがほどよくてしつこくない。これもアセロラジュースに近いのだけど入っているものそれぞれの味すべてをきちんと感じる。美味しい。

  • 生活の木 水出しできるおいしいハーブティー(ももと青色バタフライピー)

 たまたま店舗を通りかかったら試飲させてもらえて、それがすっごく美味しくて買ってきてしまったもの。桃の天然水のようなジューシーモモジュース!で桃の香りも強く本当に桃!桃好きなら美味しい。バタフライピーのおかげで見た目も華やか。レモン汁をいれると色味でも変化が楽しめる。

  • 生活の木 おいしいハーブティー エキナセアベア ティーバッグ

 最初に飲んだときは「なんだこれ!?」と思ったけど、今はかなりお気に入りでリピートしているティーバッグ。ほどよいオレンジの風味とスパイスが美味しい。家族は「なにこれ!?」と未だに言うのでなんというかクセが強い味だと思う。でもハマると美味しい。最近はオンザロックにして夜寝る前に飲んでいる。かなりイチオシ。

  • 能登のぶどう畑の紅茶

 なんとノンカフェインらしい。原材料、能登ぶどうの葉100%!紅茶という名だけどハーブティーの味の感覚かも。特有の草み(臭み)というか。樹液的な甘さがあるので不思議な感じ。調べてみたらワイン用のぶどうの葉らしい、確かに言われてみるとそっち系の風味かも。本当に独特の味なのでハマる人は好きだと思う。

  • へいばらのレモングラスハーブティー

 レモングラスのいい香りが広がるので寝る前に本当にピッタリ。雑味が少なくてレモングラスが爽やかなのにまろやか。

カフェ・喫茶店

  • ケンジントンティールーム

 まさに「ティールーム」というお店でした。流行りのスタイリッシュでそれ単体で完成されたようなケーキではなく、紅茶に合い、紅茶とあわせるとさらに美味しくなり、だけどケーキとしても癖になるほど美味しい、そんな甘くて美味しいケーキと、アイスと、スコーン、そしてこちらは塩みが美味しいサンドウィッチ。茶器も美しく最高の空間。5月末に閉店とのことだったので茶葉も購入しました(※7月時点でまだ未開封)。本当に素敵なお店でした。

ケンジントンティールームのお気に入りのセット。さくらのアイスが美味しい。紅茶はクイーン派
  • ハーニー&サンズ

 ヴィクトリアン・ロンドン・フォグと厚切りローストビーフのランチセットにプレーンスコーン。
 ヴィクトリアン・ロンドン・フォグはアールグレイと烏龍茶ベースでラベンダーとバニラのフレーバードということでどんなお味なのかと思ったけどスパイシー!ハーニー&サンズさんは全体的にスパイシーな気がする。バニラとラベンダーで本当に整う甘くて華やかな香りがするのだけれどこのスパイシーと感じた部分は烏龍茶なのかな?とても美味しい。ミルク・バニラ系の烏龍茶・緑茶があまり得意じゃない自分もこれは本当に美味しいバランスのブランド。スコーンはフワフワ系でクロテッドクリームが美味しかった。

ローストビーフがすごい!
柔らかめのスコーン。美味しい。

英国展・買った茶葉

  • 浦和スコーンパーティー

 スコーン目当ての人は行列がすごそうだったけど、その分紅茶とファッジは周り放題だったのでたくさん回れてよかった。会場の運営管理能力があまりにも高く、ホスピタリティがすごい。

  • ルピシアグランマルシェ

 気になっていた茶葉ほとんど試飲できたので満足、やっぱり実際飲んでみると好みかどうかわかるのでとてもいいイベント。イートインでオリジナルハーブのソーセージを食べたけど美味しかった(柔らかいものだったので、パリッとしたソーセージ好きな自分の求めるものではなかったけど、スパイスが美味しかった)。

お茶請け

  • ファッジ(バターミルク)

 浦和のスコーンパーティーで一番の目的にしていたもの。初めてファッジを食べたけどたしかに一欠片を一度で食べるのは甘い!という感じで切り分けてちょびちょび食べられて美味しい。ラムやクロテッドが特にお気に入り。

  • 菓子うすいろ

 念願のはちみつ漬けナッツとクリームチーズのパウンドケーキ。ナッツが好きなのもあるけれどほどよい香ばしさと、クリームチーズのもったり感がマッチして美味しい。パウンドケーキなのにひょいひょい食べられてしまう。そのままでも美味しいし、合う茶葉を探すのも楽しい。

  • ツマガリ

 期間限定のベルガモットビスキュイとレモンタルトを食べたけれど両方とても美味しかった……。ベルガモットはアールグレイでしか口にしたことがなかったのでようやく果物としてのベルガモットを知れたのもあるし、アーモンドの生地がまた美味しい。レモンタルトは言うまでもない人気商品だけど本当に酸っぱい。美味しい。

  • Cha Tea

 スコーンも美味しいけれど個人的にはヴィクトリアスポンジケーキが好みだった。ミリオネアショートブレッドは材料を見た時に思った印象通りのずっしりさ。トリークルタルトもハリー・ポッターで知って以来食べてみたかったお菓子なのだけど、本当に甘い!イギリスのお菓子、本当に甘いんだなぁとわかり、確かにこれなら紅茶は少し渋みがあるくらいの方が良いのかもしれないなと思った。

  • レモンカード(ルヴァン)

 浦和のスコーンパーティーで目当てにしていたもの2。レモンカードの存在は知っていたけれど機会はなかったので楽しみにしていた。購入してパンに塗って驚く、……すぐなくなる!5日くらいであっという間に食べきってしまって驚いた。それからレモンバターが家に常備されるようになった。

  • リッチ&ライスブラザーズ ガレットバターサンド

 タルト生地に近いガレットと重すぎないバタークリームで見た目のどっしり感に反してペロッと食べ切りました。

  • あゆ(若あゆ)、水無月

  • キャロットケーキ

 シナモンとナツメグとナッツで作るものを7月時点でも人参が余ったら作って冷凍するくらいにはリピートしています。美味しい。甘さ控えめが好きなので2回目以降は上のクリームチーズはなしにしているけどそれでも人参の甘みが強い。

焼き立てキャロットケーキ
キャロットケーキでティータイム

その他

  • 紅茶シロップ

神戸紅茶さんのHPでレシピを見かけたのでロンネフェルトのスペシャルアールグレイで作ってみて、ミルクティーにしてみた。……甘い!けど美味しい!ソーダで割ってティーソーダにするかお菓子の材料にするほうが好みかな。牛乳プリンやアイスにかけても美味しかったです。

この比率でも紅茶の味と甘さが強く広がる

今後について

 色々飲んできてようやく自分の好みもわかってきたので、今の在庫を飲みきったら特別好きな「リピート」を中心の生活にしてたまに新しいものに手を出す、という方向にしていきたいな、と思った。
 とはいえシーズンの茶葉は買いたいけどね。

在庫その1(棚の見えないところにも缶がびっしりある)
在庫その2(上と重複なしなのでかなりまずい)

余談ですが4月頃とあるマスターさんとお話させていただいたときに、「紅茶マニアになるとたくさん買って飲みたくなるかも知れないけど、美味しく飲みきれる範囲で買わないと結局どれも美味しく飲めないよ」と言われたのが最近本当に身にしみていて大ダメージを追っているので、しばらくは手元にあるものを美味しくいただくところからにしたいと思います。クオリティシーズンの茶葉は買うけど……