キングオージャーFLTシズオカ国〈前編〉
3月31日、キングオージャーFLT(ファイナルライブツアー)のために新幹線に乗って静岡に向かった。
戦隊のFLTはグランドフィナーレ。日本各地を巡り、観客は1年間戦ってくれた戦士達にありがとうを伝え、また戦士達は応援してくれたみんなにありがとうを伝える場。
最近は大阪のスペシャルステージが配信されるようになり配信で見ることもあったが、東京での開催はもともとないため、実際に足を運んだのはトッキュウジャー以来。しかも当時は家族旅行の一環として名古屋のステージを1回だけ見に行っただけなので、今回は初めてのソロ遠征だ。
シズオカ国の会場は駿府城近くの静岡市民文化会館。しかも徒歩圏内にげんこつハンバーグで有名なさわやかがある。
FLTの前後に静岡を満喫しつつ2部と3部を見て日帰りしよう。スマートEXに登録して新幹線のチケットを取った。
以下ただの旅行記だったり、ショー部分のネタバレを含む箇所があるので、目次を利用して適宜読み飛ばしてほしい。
さわやかと駿府城攻略
9時すぎに静岡に着く新幹線に乗って、さわやか新静岡セノバ店の列に並ぶ。整理券配布は10時から。40分程度待って無事1桁台の整理券を入手。
11時の開店前10時40分には店前に戻ってくることを約束し、会場までの道を確認したり駿府城の堀沿いの桜を眺めたりなど。
10時40分には店舗前に戻り、ほどなく店内に案内され、げんこつハンバーグを食す。
中はレアだが周りがこんがり焼けていて、鉄板からたちのぼる煙と肉の香り。オニオンソースは思ったより酸っぱくかった。時間が早くてあまりお腹空いてないなと思っていたけれど250gのハンバーグをぺろりたいらげた。この時点で11時20分。
FLT2部の開場時間は12時30分。この間に駿府城を回ろう。
駿府城はソメイヨシノはまだだが、早咲きの桜が咲いていて、もうすぐ始まる静岡まつりの準備でたくさんのテントの設営がされていた。
コスプレイベントがやっているようで、刀剣乱舞や鬼滅の刃など和装コスプレの人が大勢いた。桜と城で撮影出来るなんて、素晴らしいロケーションだ。
闇雲に歩き回るには広すぎるのと時間がないので、まずは本丸の発掘現場を見学。
いい天気で日差しが熱く、日傘を持ってこなかったことを後悔する。
二ノ丸東御門•巽櫓に資料館があると気づいて引き返し、しばらく屋内で見学。見終わったあたりで開場時間が近づいたので、FLTの会場である静岡市民文化会館に向かった。文化会館は三ノ丸にあるので城のすぐそばだ。
開演前まで
すでに長い列が出来ていたので、最後尾に並んだが、グータッチ会に参加するための対象商品(ミニフラッグ)を買うには別の列に並ぶ必要があったことに気づく。3部も見るので、グータッチ会は3部でいいか…とそのまま入場列に並んだ。
ここでも日傘を持ってこなかったことを非常に後悔する。もっふんパーカーは持ってきたけど、暑すぎて着られない…
Gロッソでもたくさん見たけれど、小さいお子様のコスプレが多くてかわいい。兄弟で王と側近合わせしてたり。また駿府城で見たコスプレの人たちは、この文化会館で着替えて出てきていたらしく、全然関係ない作品のコスプレの人がたくさん通り過ぎていく。
痛バや概念コーデで推しをアピールする人を眺めつつ、服装でどこの国民かわかるのって…いいよね…などと思ったりした。
自分もアクスタやぬいバを持っていったけど、ほぼリュックに入れていた。
無事開場時間を迎え会場に入る。ここで投票用紙が配られるのだが、これは第一幕のショーの演出に関係があるので後述。香水のサンプルを確認したりして開演を待つ。物販はぬかりなく事前に通販で済ませておいた。
第一幕のショーについて、以下ネタバレがあるので見たくない方は、第二幕のトークショーのレポまで飛ばしてください。
なお、3部で音声トラブルがあったため、第一幕のショーについては2部と3部の情報をまとめてレポートします。
第一幕 ショーについて(ネタバレ含む)
※2回だけ見た記憶だよりなレポなので、セリフや場面展開などかなり適当です。※
まず影ナレがジェラミー!
上から見ているから、ケータイを見せて光らせてくれないか?など客席に呼びかけ、ケータイの電源を切らせてしまわせるスタイル。上手い。
そして、下手のせり出した舞台に、司会のマッツとシオカラ、ドゥーガさんが出てくる。
ここで前説としての注意事項。ここからちゃんと舞台になっている演出が良い。
ここで最後、ドゥーガがお弁当に誘われ攫われる。
この部分はその地に来る側近とその地方のお弁当やら名物に差し替える演出だろう。
本編開幕。
舞台は六王国サミット。このシズオカの地に各王が集まった。議題は新紙幣のデザインを決めること。
そこに偽札を掴まされ買収されたバグナラクの民たちが王様たちに襲いかかる。王鎧武装しサナギムを打ち払う。
偽札であることをヤンマが見抜き、下手人に首謀者を連れてこさせ、王様たちはカスナラク198世を倒す。
偽札対策のためにも早急に新紙幣の顔決める必要があった。
ところが紙幣デザインの投票のはずが、チキュー王大選挙にすり替わっていた。入場時に配られた選挙用紙(裏はアンケートのQRコードになっている)にも、それが分かるデザインになっており小技が効いている。
犯人はカスナラク199世。カスナラクもチキュー王に立候補している。
ギラは「チキューの王様を決めるなんてダメだよ!」と選挙をやめさせようとするが、他の王は割と乗り気。
ギラ「そうでした、そういう人たちなんでした」
各王は選挙演説をすることになる。
いろいろと準備が必要でしょうと一度解散する一同。
カスナラクは、選挙の準備として各国の側近を人質にしていた。そこにラクレスがかけつけシオカラを助ける。
他の側近も人質になっていたようだが、ラクレスがすでに解放済みだった。カスナラクを追い詰める。
しかしカスナラクはこの会場に爆弾を仕掛けたとラクレスを脅し仕方なく人質になるラクレス。
各王の選挙演説
まずヤンマはテクノロジーによる自由をアピール。
リタが実現不可能だと反論すると「ゴッカンをつぶして警察もなくす。自由だ!」と張り合い、出てきたリタの頭突きにより倒れ衛兵に後ろに運ばれる。
ヒメノの公約は医療費を無料に。緑化も進める。
カスナラク「醜いものはどうするんですか?」
ヒメノ「存在を認めない」
リタ「法に触れる前に下がるんだ」とヒメノを席につかせる。
続いてカグラギ、グラフを使って食料自給率と住みたい国ランキングの結果をアピールするも、グラフが偏重されており、印象操作されている。
リタ「私の代わりにもっふんだ」
もっふんの後ろに隠れ「ずーっといっしょだよ」
ヒメノ「そもそもイシャバーナが作ったんだけど」
もっふんに対しての熱い演説をしたのち、もっふんの隣に座り台座ごと後ろに運ばれていくリタ。
続いてジェラミー「バグナラクは君たちにしてあげることは何もないかもしれない…だからこそ、力を貸してほしい。ともに手を差し伸べ合い助け合おう」
指ハートを作ってアピールする。
感動するギラ。
ここでギラにラクレスを人質に取ったと耳打ちするカスナラク。
ギラは選挙をめちゃくちゃにして、その場を去る。他の王達も様子がおかしいギラを追う。
カスナラクは、1人で来たギラをガスで動けなくし捕縛する。
場面変わって牢屋のシーン
ギラとラクレスが縄で繋がれている。
「お兄ちゃん!」
「私は罪人だ、呼び方に気をつけろ」
「ラクレス…」
「罪人のために王が命をかけるとは…今の私は搾りかすのようなもの、カスの命で王が助かるならばそれでよかった」
「そんなこというなんて、邪智暴虐の王の頃のあなたのほうがマシだ!」
「あの愚かな振る舞いを肯定するな!」
「そうじゃなくて!命を粗末にするなんて、あの頃のあなたのほうがマシだったってこと!」
兄弟喧嘩わちゃわちゃ、ハスティー兄弟推しへのサービスがすごい。
そこに、縄で繋がれたヤンマ•ヒメノ•ジェラミーと、また別の縄で繋がれたリタ•カグラギが来る。
ギラの様子がおかしいと追ってきたが、ギラを捕縛したと言われて全員投降したのだ。
ギラ「みんな王様向いてないよ、誰かのために命を懸ける人は王様に向いてない」
縄を解く際、カグラギが力を込めて引きちぎろうとしたときにリタが悲鳴をあげてやめろ!と抗議してたところがよかった。
縄はほどけたが、オージャカリバーがない。
とそこに、みんなのオージャカリバーを抱えたドゥーガさんが来る。
「王の危機に駆け付けず側近が務まりますか」
とは言ったものの、「実はある方々に助けていただいたのです」
回想シーンに突入。
逃げるドゥーガを追うカスナラク199世。
そこに現れる爆上戦隊ブンブンジャー。
カスナラクからオージャカリバーを取り戻し、ドゥーガに渡す。
ブンブンジャーがカスナラクを倒す。
回想シーン終了。
ヒメノ「カスナラク倒しちゃったの?」
ギラ「きっと次のカスナラクが…」
六王国サミットの会場に急ぐ六王+ラクレス。
チキュー王の投票が始まる。
カスナラク200世「誰も来なければチキュー王の座は私のもの」
そこに牢から王たちが戻るが、すでに投票は行われていた。
カスナラクが断トツの1位。なぜなら死んだバグナラクの民を生き返らせ投票させたからだ。
カスナラク200世あらためガスナラク200世が蘇らせた死人と襲いかかる。
この後のアクションシーンで3部は音声トラブルがありました。
各キャラの組み合わせで敵を倒しながら関係性を描くエモいセリフの連続なのだけれど、アクションと事前収録の音声のタイミングがずれ、どんどんセリフが遅れてしまい一時無音になる部分も。自然発生的に客席から「がんばれー」が出てました。以下、記憶にある限りの組み合わせとセリフ。
ギラを手助けするジェラ 「手がかかるねぇ」
ジェラ ヤンマ「どっちが多く倒せるか勝負だ」
ヒメノ「味方同士で勝負だなんて野暮じゃない?」リタ「と、友達だから」
特にカグラギとラクレスの
カグラギ「牢獄生活で腕が鈍ったのではありませんか?」
ラクレス「この剣が鈍っては、スズメをまもれない!」(観客からの悲鳴)
このセリフが3部で流れなかったのが悔やまれます…
やられて倒れてるヤンマに
ヒメノ「貧相な体、規則正しい生活をして栄養を摂って体を鍛えなさい。一対一で指導してあげてもいいけど?」
ヤンマ「え?(嬉しそう)」
ヒメノ「その代わり、医療機器を一生無料で提供して」
ヤンマ「お前だけは絶対無理だわ」
ラクレスとギラ
戦いの途中に変身前の姿で会話する演出がある。
変身前の姿を黒い板で隠し、変身前の姿が現れるのだが、3部は音声トラブルの影響でラクレスが後から普通に歩いて出てきたのと、変身後の姿を隠す板が後から出てきた。
ギラは会場に呼びかける
「一人一人が王になり、キングオージャーの一員となる」
チキュー王大選挙は無効に。
最後はギラとラクレス二人で始祖光来して、キングクワガタオージャーとキングオオクワガタオージャーになり、全員でガスナラクを破る。
民は王に付き従うのではなく、自分の意思に従うことになった。
ラクレス「民に問う、今まで通り、この6人が各国の代表として国を治めることを認めるか」
それに応える観客の拍手。
王制は変わってしまったが、6人の統治は今まで通り認められた。
今後もこういう手合いが現れ続けるだろう。人はどこかにゆがんだものを持っているものだから。
閉幕。
これからも各地でいろんなトラブルを制圧しながら、王様たちはチキューを民とともに治めていくのだなというお話でよかったです。
3部の音声トラブルもったいなかったなぁ…2部も見ていたからレアな回を見たという気持ちだけど1回しか見られない人ももちろんいるのでね…
第2部 第二幕 トークオブKINGS&ロッKINGフェスティバル
第2部のトークショーは二つのコーナーがありました。
それぞれ印象に残った部分をメモ程度に。
ジェラミーの行間を読んで答えを合わせろ(キングオージャークイズ)
自分が出演していない間の問題が多く、終始下を向いたり天を仰ぐことになるラクレスが面白かった。
ドゥーガの転職面接
ヒメノ、リタ、カグラギがシズオカ国に就職するため面接官ドゥーガと面接。
ヒメノ「(あなたの短所は?と聞かれ)短所ありません、逆に聞きますけど、あなたの短所は?(面接官と受験者が逆転する)」
リタは「リタ、がんばる!」で押し通す。
カグラギはさわやかの話してた。私さっき食べてから来ました!
ロッKINGフェスティバル
まずはヤンマ総長の「テッペンONLINE」
上着を脱いで低い姿勢から歌い始め、会場も盛り上がっていました。
そしてリタ様…いや口元を開けアイドルリッたんモードでの
「もっふんのうた(リタVer)」
会場のコーレス完璧でした。
隣の席の方がお子様連れだったのですが、ちょっと引いてたかもしれません…
ここはリッたんのライブ会場!
と思うほどに一体感がありました…楽しかった…
最後に各人から挨拶があり、第2部は終了。
私は3部のグータッチ券を求めるべく、会場の外の列に並び始めました。