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問いをたて看板に書いてみるといい って朝のうらないで言ってた(なんでもない日に短歌でタイトルをつける日記4/22~4/28)

好きな歌集から短歌を、毎日の日記のタイトルに頂いて、一週間分の日記を書いています。たまに自分で短歌を詠むこともあります。

22日

生きてみることが答えになるような問いを抱えて生きていこうね

『オールアラウンドユー』木下龍也

ゆとたわの「ソーサーの公開日記」を聞いて、なんとなくもっとこまかく日記を書いてみようかしら、と思い立つ。先週は日記を書くことがかなかったので、今週は内容にこだわらず、とにかくこまかく書いてみよう。書くとなにか見つかるだろうか。そもそも内容なんてなにもないのだけど。

今朝はエル・クラシコだからという理由で休みを取ったわけではないが、たまたま休みだったので、マドリーの勝利に喜んだ後にだらだら二度寝してから起床。どうやら昼過ぎまでは雨のようなので、雨が止んだら自転車でジムに行くことにする。

早めの昼食を食べ、メンズスキンケアの動画や『アンチヒーロー』を視聴する。スキンケアは、この数ヶ月でにわかにその手の話題に触れたことがたまたま続いたため、何か気にした方がいいのかと思って、勉強。『アンチヒーロー』は今春もっとも楽しみにしているドラマで、なんと言っても長谷川博己がいい。『ヒーロー』や『リーガルハイ』、『99.9』などの過去の司法ドラマを下敷きにしている感じも好きだ。 14時をすぎてなかなか雨がやまないので、痺れをきらして電車で外出することにする。

今日は主に胸筋を鍛える日。ちなみに、昨夏から使っていた筋トレノートを使い切ったので、今日からノートではなくnotionに記録を残すことにする。胸筋下部をもっと大きくしたいから、ディップス以外のメニューも加えようか迷っている。あるいは自宅で胸トレの日をつくるか。ジムを出た後、クレジングオイルを購入し、帰宅。税込3080円也。地味に高かった。

毎日生きているだけでは答えはおろか、問いすら見出せない。せめてこのくらいは文章にしたいけれど、なかなか継続は難しい。文章にしたところで、なにも見つからないことの方が多いけれど。

23日

夕暮れは穴だからわたし落ちてゆく壜の砕ける音がきれいだ

『カミーユ』大森静佳

夕暮れ時、帰宅途中に派遣会社から電話をもらう。5月以降の仕事探しに悩んでいたところに渡りに船で、時給1500円の派遣先を紹介される。選考の末決まるわけだから、まだその職場で働けると決まったわけでもないのに、気が大きくなってカフェに寄り道して、ケーキセットを食べ、散財の穴に落ちていく。金銭感覚が砕ける音がした。わずかに稼ぎが多くなるかもしれないだけで、こんなことをやっているようでは先が思いやられる。

24日

きつく巻くゆびを離せばゆっくりときみを奏でてゆくオルゴール

『あなたのための短歌集』木下龍也

自分の「指」が「巻く」動作は機械的に表現される一方で、オルゴールは擬人化されていて、かえって体温を持っているように感じる短歌。

『響け!ユーフォニアム』第3期を視る。先々週までの1期、2期、OVAと続けてイッキ見する自分の行為もまた機械的だったが、画面上を動くアニメのキャラクターには確かな体温があるような気がする。3期は主人公たちも3年生になり、より能動的に主導的に動いている。ぼくはというと、イッキ見じゃないぶんだけいくらか機械ではない。

あまり筋トレしてなかった脊柱起立筋のメニューを導入しようと思う。バックエクステンションかデッドリフトで、後者はうまくトレーニングできるようになるまでコツを掴む必要がある。脊柱起立筋が筋肉痛になると、かえって誰かに支えられているような気がする。脊柱起立筋を鍛えることは胸筋のバーベルプレスで背を反るときにも有用らしい。

25日

リモコンにラップかけてたあの家で一度も本気で話せなかった

『老人ホームで死ぬほどモテたい』上坂あゆ美

あのリモコンにラップ巻く文化って何だったんだろうなぁ。
書くことがないので、最近のサッカーの特に実況解説界隈で目立つ「ストロング」について書きたいと思う。もちろん、「長所」や「強み」、「武器」を指して使っている言葉だが、strongは形容詞だ。中学生でも知ってる。名詞を使うなら、strengthかstrong pointだ。前者はちょっと聞きなじみがないし、後者は少し長いかもしれないが、そもそも日本語を使った方が文字数は少ないし、日本語でわかりづらい言葉というわけでもない。サッカー以外のクラスタで「あなたのストロングを教えてください」とか聞くこともないから、気になってしかたがない。
別にバカにしたいわけでもないんだけど、まったく不可解な文化である。

26日

アマゾンで激安だったツナ缶のマグロは海を覚えてるから

『老人ホームで死ぬほどモテたい』上坂あゆ美

『無限まやかし』で、『オッペンハイマー』のサントラを気合いを入れたいときに流すといい、みたいなことを数日前に聞き、マネしてみることにした。でも、1回だけ観て、ただただ疲れた『オッペンハイマー』よりは、もっと思い入れのある映画のサントラから選びたいと思い、『もののけ姫』の『戦いの太鼓』を聴くことにした。いつでも聴けるようにするために、スマホのトップページに『戦いの太鼓』のショートカットを作成し、筋トレや外出時の準備の際に使うことに決めた。さっそくだが、これはかなりよさそうだから、ぜひオススメしたい。

『戦いの太鼓』に背中を押されて外出し、ジムに入る前に近所のスーパーで3割引の寿司を買い、街中の公園で食べた。割引後の価格で16貫600円と格安なりのクォリティだからか、「この寿司たちにも海の記憶はあるのだろうか。」と、余計なことを考えるくらいには、食べるのにもけっこう時間がかかった。そもそも多すぎたというのもある。

周囲にも昼ごはんを食べる知らない人や通行人がちらほらいて、ぼくの膝の上にはまだまだ食べ終わらない寿司があって、ちょっと恥ずかしかった。
寿司を食べすぎたこともあり、しばらく散歩したのちにジムに入る。今日は二の腕のトレーニングの日。やや肘が痛いので、しばらくスカルクラッシャーはやめようかしら。

27日

大人には見えないものを渡されてひとり、優しいバス停に立つ

『てんとろり』笹井宏之

きっとやってくるのは猫バス。
タケ・クボはまたゴールを取り消される。
幻はいつも尊い。

28日

水底で心当たりのある愛がわかさぎ釣りを見上げるだろう

『たんぽるぽる』雪舟えま

文字通り読むと、ふしぎな目線が好きだ。短歌としては、わかさぎ釣り自体がひとつの比喩で、心の奥底に釣り糸を垂らして自分と向き合う一首と詠める。

なかなか夏までに6PACKプログラムに身が入らない。水底に沈む腹筋を割りたいという願望から改めて自分を見つめおなす必要がある。

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