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夫婦2人で育休をとったら毎日が宝物だった

1ヶ月前、夫が職場に復帰した。

2月に息子が生まれてから約7ヶ月、我が家では夫婦共に長期の育休を取得。

お互い1年間休みをもらう予定だったが、だいぶ落ち着いてきて少し手持ち無沙汰になったのと、復帰後もどのみち在宅勤務である事から、夫のみ復帰をすることに決めたのだ。

出産当日、感染対策の為立ち会い後一緒にいられたのは2時間のみで、数日前から既に育休を開始していた夫が、首を長ーーくして我々の退院を待ち侘びてたのをよく覚えている。

退院手続きにまだ時間がかかりそうと連絡したのにさっさとベビーカーを引いて到着し、病院の待合室で1時間以上もそわそわ待機していた、嬉しそぉ〜な少し緊張したような夫の顔が愛おしかった。

透き通った晴れ空の下、歩いてお家に帰ってきたあの日から、家族3人で過ごした7ヶ月は毎日が宝物だった。




新生児期は、ひたすらおっぱいをあげてオムツを変えていたらあっという間に過ぎていった。最初はお世話の大半がおっぱいをあげる事だったので、夫の直接的な出番は少なかったが、その分家の家事は全部やってくれた。おかげで私は息子の世話と自分の回復に集中できて本当に助かった。

車で1時間程の実家にお世話になってもよかったのだが、ふたりでやっていけそうだったのと、実家にいる犬がよく吠えるもんで、それが逆にストレスになりそうだった為、里帰りはしなかった。

でもその代わりに、何度かママが沢山のタッパーに料理を作ってくれて、パパが車で持ってきてくれた。ママは自分のお母さんを若い時に癌で亡くしていて、子供を産んだ時頼れる人がいなかった分、私や妹が出産した時に手伝ってあげられるのが目標だと言っていた。いろんな形でサポートしてくれる優しさが心に沁みて涙がぽろり。

時間の制限なく大人ふたり分のリソースで赤ちゃんのお世話ができる環境は心の余裕にもつながって、夫婦間で喧嘩や言い合いをすることもほとんどなく平和に過ごせた。

もちろん、初めての子育てで不安なこともあったし、細切れの睡眠でもっと寝たいと思うことはあったが、新生児期から8ヶ月の今に至るまで、あまり辛かった記憶はない。両親のサポートや、息子の育てやすさも大きかったと思う。

赤ちゃんの面倒を見る大変さも一緒に経験したから、この先しばらく夫だけが外で働く状況になるけど、お互い感謝をし合いながら過ごしていけそうだとも思う。



夫が職場復帰をした今、振り返ってみてやっぱり一番よかったと思うことは一生物の思い出を共有できたこと。

病院から帰ってきた初日、隣の部屋にベビーベッドを設置してたものの、心配すぎて速攻自分達のベッドの横に移動したこと。

お尻をリズム良く叩いてあげるとよく寝たこと。

たくさんピクニックをしたこと。

おくるみに包んだ息子が真顔で足をばたつかせる様子が可笑しくてめちゃくちゃ笑ったこと。

数えきれないほど付けたニックネーム。

すこし暖かくなってきた春の日、3人で横になって、窓から入るそよそよした風を感じながらしたお昼寝は、最高に気持ちよくて、最高に幸せだったなぁ。

寝る前には、こんなに完璧で可愛くて最高な息子が生まれてきてくれたことはどんなに幸せなことか、ふたりで話して。早く寝ればいいのに、いつまでも写真を眺めて夜更かししたり。


忘れたくないたくさんのこと。

こうだったよね、ああだったよね。

全部をこれから先死ぬまで一緒に思い出せること。私はそれがふたりで育休を取って得られた一番の宝物だと思う。


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