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ジャンプ+に漫画が掲載されました‼ 『私のカレはメタモルフォーマー』(裏話的な)

クリエイターチームMOBEST所属/シナリオライターの桝本力丸です。
この度、桝本が原作を手掛けた『私のカレはメタモルフォーマー』が漫画化されてジャンプ+に掲載されました! 超嬉しい‼
普段は映画を作ったりしているんですが、漫画原作は予算を気にしなくていいので最高でしたね。この企画、映画なら何十億かかるんでしょう…。

作画は凄まじいほどのメカ描写に圧倒される石口十氏です。
一目見て分かる画力と漫画力ですね。制作中桝本は「すげぇぇぇ」としか言っていませんでした。楽しく幸せな日々ですね。

このnote記事では、『私のカレはメタモルフォーマー』について、ちょっと思い出話と言いますか、そういうのを書いていきます。

1.そもそもジャンプでシナリオ賞っていうのが凄い‼


『私のカレはメタモルフォーマー』が受賞した「ジャンプ+ネーム・シナリオ漫画原作賞2022』は、かなり珍しい「漫画の脚本賞」でした。集英社ではこれまでの歴史上恐らく初の試みだったのではないでしょうか?

そんなところに、なんとか滑り込んで掲載をさせて貰ったのは、なんというか本当に幸運なことでした。

『メタモルフォーマー』の企画は高校の時からあったもので、いま一緒に映画を撮っている井上優斗とサイゼリヤで「最も面白い漫画の冒頭を考える選手権」をして思いついたものでした。スタートダッシュ漫画賞が始まるよりも前にです。死ぬほど冴えない高校時代ですね。
他には被害者が全員アフロの殺人事件とかありました。何が面白いんそれ…。

ただ、桝本は文字媒体の脚本家ですので、漫画原作をする機会なんて普通は与えられません。そんなこんなで映画を撮っていたりしていたら、まさかのジャンプ+が脚本賞を開催してくれました。
今やエンタメ業界の最前線を突っ走るジャンプ+。
これはプロアマ含め、とてつもない量の脚本が届くはずです。
だって世の脚本家は、みんな漫画原作やりたいですから!

いろいろ提出する作品の候補はあったのですが、大量の脚本の中から審査されるとなると、冒頭の掴みが一番大事だと考え、高校の時の記憶を引っ張りだして『メタモルフォーマー』を執筆しました。

ぶっちゃけ出オチみたいな話な上に、作画コストもべらぼうに高い話ですから、正直入選は厳しいだろうと思っていました。審査員の方が、少しは笑ってくれるかなぁ、くらいの気持ちです。

そんな作品を見出してくださったジャンプ+編集部、そして審査員の鏡貴也氏には頭が上がりません。ほんと!!


2.作画の石口十さんが凄すぎる

さて、受賞の連絡を貰って作画がついてジャンプ+に公開されるとなりました。
そこで名乗りを上げてくださったのが、漫画やアニメのメカニックなどを手掛ける作家さん・石口十氏でした。

マジで凄い方です。
『メタモルフォーマー』を読んでくださった方なら分かると思うのですが、これを脚本で表現するとなると、当然文字ですからイメージの湧きづらい適当な言葉が並ぶことになります。

千春をはね飛ばしたトラックが、変形を始める。
荷台は背中の装甲となり、フロント前方は胸部パーツになる。タイヤはそれぞれ四肢の関節になり、荷台とフロントの接続部分から頭部が出てくる。

トラックは、巨大な人型ロボット・グラディウスに変形する。

『私のカレはメタモルフォーマー』脚本から抜粋

↑これが『メタモルフォーマー』の脚本で書いたト書き(台詞以外の描写)なのですが、本当いい加減にした方がいいですよね。絶対桝本自身がイメージできてないです。

こんな適当な注文から、あんな凄まじい躍動感の冒頭が描けるなんて、もう驚きです。

グラディウスのデザインを貰った時も、装備品や変形のワークフローが詳細に描かれていて、まるで自分のダチョウ並みの小さな脳みそをこじ開けられるような快感がありました。

モラルのない桝本が平気で犯罪を犯している描写をしていることにも言及して下さり、本当に助かりました。

色んな幸福がめぐり、ジャンプ+での掲載が叶いましたが、一番の幸運は石口さまに作画をやっていただいたことでしょう。心より光栄に思います。
なにより、グラディウスも千春も超可愛くて最高です!


3.さいごに

『私のカレをメタモルフォーマー』を読んでくださった方、作画の石口十さま、機会を与えてくださったジャンプ+編集部様、たくさんの人に感謝と愛をこめて頭を下げます。
本当に皆さんありがとうございました。

このnoteが投稿される頃には、きっと『メタモルフォーマー』が公開されていることでしょう。バズってるといいなぁ、なんて思いながらこの記事を書いています。

どうか、多くの人に漫画が届きますように!
今後もいろいろと活動を続けていきますので、興味のある方は
@rikimaru1205mob
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それでは!





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