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個人的に得意な仕事と社会に対して貢献したい仕事を分けて考える

西洋占星術を学んでいると、

個人としての好みや性格、興味のある仕事や趣味、人間関係はどんなものか?という「私」を主体とした世界の見え方

みたいなものがありありと見やすくなって、なんだか自己分析を事細かにできて「ふむふむ!そうなんだよ!そうそう!」と納得すると同時に、

この広い世界や社会から見た自分の存在とは・・役割とは・・求められている能力とは・・?私は一体誰・・?という、広くてどこか高い世界や場所から見た「私」の見え方

によって、時には自分のエゴとか欲なんかまるで無視されてるようなことをホロスコープから示されて「ウワア・・マジかよ。」とどこか引き気味になる感覚があります。

この2つのジレンマを肌で感じるのって、個人として社会から受ける刺激により感受性が発達するまでの年齢域である〜25歳(金星期)を区切りに、そこから「自分という人間は社会でどうありたいのか」がよりがっつり問われる26歳〜の年齢域が太陽期に入る頃に多くの人は気づくのではないかと。

この時代的に話を合わせると、ちょうど4大卒であれば新入社員として就職し入社してから3年経ってある程度仕事にもなれてきて、先輩上司の様子とか見てなんとなく「このままいくと3年後、5年後の自分はこうなっていきそうだな・・」なんて考える余裕が生まれてくる時期でもありますよね。

この時期に転職を考える人が多いのは、上記のような要因も含めこの天体の年齢域の移り変わりも大いに影響していると思います。まあ、鈍感な方や目の前の仕事超楽しい★♪と集中してのめり込んでいる方はこれにあらずというところですが、自分の心に正直であったり、割と機械的に仕事できる余裕や時間があったりどこか力を持て余している方なんかは、猛烈なジレンマを感じる時期なのかもしれません。

26歳〜30代初めの年代でご相談いただく方々からも「今の仕事が嫌だとか不満がすごくあるという訳ではないんですが・・何となく違う気がして」という言葉はよく聞きます。

そして、何となく違う何かの答えを求めて留学や転職、はたまた結婚・・?というように何かしら身の回りに変化を起こしたくなるんでしょうね。

ちなみに私は25歳の時に「あ、私がやりたいことと今やっている仕事、この先交わらん」とさっさと決断し、サクッと退職して海外放浪〜フリーランスで独立・・となりました。(分かりやすい奴ですね)


「自分の好きを仕事にしよう!」みたいなシラけるフレーズに違和感を感じるのは・・

話を元に戻しますが、そんな時によく迷うのが

「自分のしたい仕事(向いている仕事)って何だ?」

という部分なのですが、これが意外と曲者でして。

よく聞きますよね。「好きなことを仕事にしよう!」という言葉。
100%間違っているとは言いませんが、「好きな仕事をやっている人はキラキラしていて素敵・・」みたいな薄っぺらいプロモーション?刷り込み?は本当にやめてほしいですね。

大切な人生の分岐点にいる方々にとってこれほど目に止まりやすく、その上混乱させるフレーズはないんじゃないかというほど誤解と混乱を与えるものだと私は感じています。

正確にいうと、この世の中に本当に自分が好きで好きで仕方がないことが仕事になり、さらに経済的にも金銭的な形となって返ってきている方は確かにいます。そういった方々にはそのような星の配置やアスペクトなどが示されていますし、結果として「自分でも好きなことをやれているし、他人から見ても好きなことをやって仕事になっている人」という認識が自他共に一致してようやく「好きなことを仕事にできている!」という状態が整います。

じゃあ一体どうしたらいいんだって話になると思うのですが、

大前提として「自分が心から好きで落ち着くもの」をよく知っておくことは大切です。これはその人の人生や精神を支える軸となるからです。大概は幼少期の時点でその傾向は見られ、発掘されていることも多いです。(成長過程で我慢したり両親にダメと言われると心の奥に奥にしまわれてしまいますが・・)
天体で言うと若年齢期に発達する月・太陽・金星あたりが中心となります。知的好奇心という部分では水星もこれに然り。

同様に、そこまで「好き」ではないけど、「なぜかできる」得意なことをホロスコープから読み取り、自分の中でも明確に意識していく必要があります。なぜならば、「好き」はモチベーションによって左右されやすく不安定な要素がありますが、「得意」はモチベーションの有無に関わらず、ある意味機械的・自動的にそこまで苦を感じずに継続してできることだからです。
こちらは太陽・火星・土星あたりが当てはまるでしょうか・・。自分の意思とは関係なく勝手に外に影響が広がっていく、で言うと木星も入りますね。まあ総合的にみての判断になりますが。

このように、1人の自分といっても様々な要因やモチベーションに私たちは突き動かされ、何かに関心をもったり行動に移したりしています。

もっと細かいことというと、自分の得意なことは果たしていまのこの時代を生きる人々や社会にとってどれだけ需要があるものなのか・・?という、現実的なビジネス思考も必要となります。奥が深いですね。裏を返すと、優秀な経営者や起業家はここの勘がやたら冴えているというか、直感的かつ論理的に判断できているということですね。このあたりの現実世界のお勉強はホロスコープは教えてくれません。努力して習得する必要があります。

「自分の好きを仕事にしよう!」みたいなシラけるフレーズを横目にせせら笑ってしまう私は、きっと自分の「本当に好き」なことと、「得意で仕事になること」が現地点でギャップがあるという現実があるからでしょうか・・。いやはや、「好きなことを仕事にしている人」羨ましいものです。

そう言う意味で言うと私にとって占いの仕事は唯一もともとどこか惹かれる好きな分野であると同時に、現地点で仕事になりつつあることです。おかげで他にも候補が若干見えてきたような気がするここ数年・・ありがたや・・ありがたや・・。


「社会に対して自分を出していきたい!」衝動に駆られたら、太陽年齢域以降の天体を見ていきましょう

そんなわけで、

「なんだか自分の好きなことをやっていてもお金にならないぞ〜?おかしいなあ」

「新しいことを始めてみたいけど、自分は何が向いているんだ?」

「自分で思う自分の姿と、周りから見た自分の姿にはどんな違いがあるのかな?」

という方は、ぜひご参考にされてくださいね。

特に「プライベートな顔と外面の顔」が違うそこのあなた。(そうあなた!)

きっと新しい自分の正体を見ることができるでしょう。

今回は仕事のことを書いてみましたが、他にも恋愛の現実と理想は・・的なものもこんな視点で見ることができます。


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