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スマホを無くさなくなるし、そもそもスマホなんて使わない未来

19歳半泣き男

これは私が大学に入学するために東京へ引っ越す前日の夜の話。その日は引越しの前日ということもあって姉と母親に手伝ってもらいながら荷造りをしたり、必要な書類を取得するために市役所まで行ったりして本当に忙しかった。
なので、その夜は忙しさと疲れのせいでみんなピリピリしていて、夕食の時の会話さえもなんだかツンケンしていた。

そんなピリピリした雰囲気が嫌になって夕食も早々に切り上げて、ゆっくり過ごそうと思い自分の勉強部屋と寝室を兼ねた自室に戻った。そして、動画を見ようと思っていつもスマホを置いているベットの枕元の小物置きを見るとスマホがない。次に壁とベットの隙間、ベットの下を探しても見つからない。勉強机周辺、勉強机の下を探しても見つからない。私はここである事実に気がついた。スマホをなくしたという事実にだ。

時刻は夜の20時頃。引越しの前日の時間帯の中で、スマホをなくしたことに気が付く時間帯として最悪の時間。もっと夜遅ければ諦めもつく。しかし、中途半端に時間に余裕があるために一番焦りを覚えるタイミングがこの時間だ。この事実に気がついた私は漆黒の焦りと恐怖のせいで吹き出た脇汗と少し戯れた後、なんとか姉と母親にバレないようにこっそりと一人で家中のいろいろなところを探す旅に出た。

探し物をするときは人手が多い方がいいに決まってる。なぜ私は一人でスマホを探すことになったのか。それは母が尋常ではなく怒るからだ。
基本的にうちの母は優しい人だ。テストの成績が芳しくなくても怒らないし、食器を割ったりしても私に怪我がないかどうか心配してくれる。そんな優しい私の母はものをなくしたときに烈火のごとく激怒する。
なので、バレないように最初は一人で探していたのだが、やはりこういうものはバレるものである。結局怒鳴りつけられながら家族総出で探すことになった。
最初はスマホを母に鳴らしてもらった。しかし、どこからも何も聞こえなかった。私が最後に使った時には「あと30分で充電が切れます」という通知が出ていたので充電が切れていた。なので、家中の家財の隙間はもちろん車の座席のシートの下、外出先へ問い合わせをしたが結局見つかることはなかった。

どこを探しても見つからないので途方に暮れていると、姉が「リュックの中にないの?」と質問してきた。「いや、いくらなんでもないよ」と私はその質問に答えた。もちろんリュックの中だって探していたからだ。
ただ、そう質問されたので、なんとなくリュックの側面を触ってみるとなんだか硬い。「もしや。。。」と思いその硬い遺物がある場所を探してみるとなんと見つかった。なくしてはいけないと思い普段使わないリュックの内ポケットに入れていたのだ。
内ポケットから出てきたことを知った母は大激怒。聞いたこともないような声量で私に怒鳴りつけてきた。まさか19歳にもなって母親に怒られて半泣きになるとは夢にも思わなかった。
人生でこの時ほど自分のものをなくす習性を憎んだ時はない。

私のようにスマホをよくなくす人もたくさんいるだろう。この「スマホをなくしちゃう問題」の歴史を終わらせるアイディアを考えてみたいと思う。

未来のアイデア

スマートコンタクトレンズ

そもそもずっと体に付いてたらスマホは無くならない。なのでコンタクトみたいに朝つけて、夜に取り外せられたら眼球を引っこ抜かれたりなどがない限りなくすことなんてない。
意外と開発している企業がいるかなと思ったら変わった企業はいるものである。「Mojo Vision」というアメリカの会社が「スマートコンタクトレンズ」いう、いわゆるスマホのコンタクト版のようなものが現在開発中とのことである。同社のCEOによると10以内の実現を目指しているということだ。

脳のスマホ化

スマートコンタクトレンズも現在のスマホなんかよりも全然無くさなくなるとは思う。しかし、そもそもコンタクトも結局は取り外してしまうので失くしてしまうことはある。さらに言えば私はコンタクトではなくメガネ派だ。なので脳にもはやチップを埋め込んで、何かを思ったらもうその瞬間に頭の中で映像が流れるみたいになってくれたら嬉しいなと思った。
試しに調べてみたら、思ったら映像が流れるみたいなものはなかったのだが、脳にチップを埋め込んだ猿がゲームをするみたいな技術はもう開発されていたりする。脳のスマホ化も意外と早い段階で実現するかもしれない。


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