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ほとんど余談、残りは雑談、あと猥談

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最近の記事

『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』とゲーム・オブ・スローンズ(スタニス)とその他もろもろ

”最も個人的なことは最もクリエイティブなこと”、偉大なるマーティン・スコセッシの言葉です。 というようなことをポン・ジュノはアカデミー賞で言っていた。 その観点から行くと、ここ10年近く、最も個人的なことを核として作品を作り続けた映画作家は、グザヴィエ・ドランで間違いないでしょう(異論は認める)。 端的に言ってしまえば、この人はずーっと親子(母と息子)の関係が核となる物語を描き続け、常に1対1の対話を(字幕を脇に追いやるほどの)至近距離で執拗に撮り続け、齢30にして早く

    • 『ミッド・サマー』ならびにアリ・アスターについて思うこと

      アリ・アスターは本心を見せない。 実際のところ何を考えてるいるのか、さっぱりわからない。 にもかかわらず、監督した作品は強烈にパーソナルなものになっている。 ・ホラー映画を作る人は怖い ・美しい音楽を奏でる人は心も美しい ・誰も傷つけない笑いを取る芸人は、人の痛みがわかる優しい人 などなど、創作物と人品を安直に結びつける所作は、かなり野暮でそれ自体が危険だと思う。それでも我々(受け手)は、アート(創作物)とそれを作った人物の性質や、その人が歩んで来た人生を照らし合わすこと

      • 『ファースト・マン』を観た【映画感想】

        昨年の『ボヘミアン・ラプソディ』に続いて、IMAXシアターにて。 人類で初めて月面を歩いた宇宙飛行士であり、アメリカの英雄ニール・アームストロングにフォーカスを当てた一本。 とにかくこの映画で語るべきは、映像表現。クオリティが半端ない。成層圏の爆音と宇宙空間の静寂との対比、こちらまでG酔いしそうなほど迫真のフライト場面、無人船と結合する瞬間の官能的なまでの艶かしさ、等々、フィジカルに直接働きかけてくるような渾身の作劇は「鑑賞」というよりは「体験」と表現するのがふさわしい。

        • 『サスペリア』観たよ 【映画感想】

          遅ればせながら、先週末のレイトショーにて鑑賞。 これはヤバい。衝撃に次ぐ衝撃。映画芸術の爆発そして爆発。 前作『君の名前で僕を呼んで』で掴んだ日本人のハートを握りつぶすに飽き足らず、捻り潰して放り投げんばかりにやり切った。ホラー史に燦然と輝く『古典』をここまで自分色に染め上げ大成功してるんだから、恐れ入った。 クライマックスの“あの儀式”は末代まで語り継ぐべきハイライト。 そして不覚にも涙を誘うラストのシークエンス……恐怖、恍惚、感動.etc 心の琴線を様々な角度で刺激

        『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』とゲーム・オブ・スローンズ(スタニス)とその他もろもろ

        • 『ミッド・サマー』ならびにアリ・アスターについて思うこと

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