mo_ty

ほとんど余談、残りは雑談、あと猥談

mo_ty

ほとんど余談、残りは雑談、あと猥談

記事一覧

『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』とゲーム・オブ・スローンズ(スタニス)とその他もろもろ

”最も個人的なことは最もクリエイティブなこと”、偉大なるマーティン・スコセッシの言葉です。 というようなことをポン・ジュノはアカデミー賞で言っていた。 その観点…

mo_ty
4年前
3

『ミッド・サマー』ならびにアリ・アスターについて思うこと

アリ・アスターは本心を見せない。 実際のところ何を考えてるいるのか、さっぱりわからない。 にもかかわらず、監督した作品は強烈にパーソナルなものになっている。 ・ホ…

mo_ty
4年前
10

『ファースト・マン』を観た【映画感想】

昨年の『ボヘミアン・ラプソディ』に続いて、IMAXシアターにて。 人類で初めて月面を歩いた宇宙飛行士であり、アメリカの英雄ニール・アームストロングにフォーカスを当て…

mo_ty
5年前
1

『サスペリア』観たよ 【映画感想】

遅ればせながら、先週末のレイトショーにて鑑賞。 これはヤバい。衝撃に次ぐ衝撃。映画芸術の爆発そして爆発。 前作『君の名前で僕を呼んで』で掴んだ日本人のハートを握…

mo_ty
5年前
1
『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』とゲーム・オブ・スローンズ(スタニス)とその他もろもろ

『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』とゲーム・オブ・スローンズ(スタニス)とその他もろもろ

”最も個人的なことは最もクリエイティブなこと”、偉大なるマーティン・スコセッシの言葉です。

というようなことをポン・ジュノはアカデミー賞で言っていた。

その観点から行くと、ここ10年近く、最も個人的なことを核として作品を作り続けた映画作家は、グザヴィエ・ドランで間違いないでしょう(異論は認める)。

端的に言ってしまえば、この人はずーっと親子(母と息子)の関係が核となる物語を描き続け、常に1対

もっとみる
『ミッド・サマー』ならびにアリ・アスターについて思うこと

『ミッド・サマー』ならびにアリ・アスターについて思うこと

アリ・アスターは本心を見せない。
実際のところ何を考えてるいるのか、さっぱりわからない。
にもかかわらず、監督した作品は強烈にパーソナルなものになっている。

・ホラー映画を作る人は怖い
・美しい音楽を奏でる人は心も美しい
・誰も傷つけない笑いを取る芸人は、人の痛みがわかる優しい人

などなど、創作物と人品を安直に結びつける所作は、かなり野暮でそれ自体が危険だと思う。それでも我々(受け手)は、アー

もっとみる
『ファースト・マン』を観た【映画感想】

『ファースト・マン』を観た【映画感想】

昨年の『ボヘミアン・ラプソディ』に続いて、IMAXシアターにて。

人類で初めて月面を歩いた宇宙飛行士であり、アメリカの英雄ニール・アームストロングにフォーカスを当てた一本。

とにかくこの映画で語るべきは、映像表現。クオリティが半端ない。成層圏の爆音と宇宙空間の静寂との対比、こちらまでG酔いしそうなほど迫真のフライト場面、無人船と結合する瞬間の官能的なまでの艶かしさ、等々、フィジカルに直接働きか

もっとみる
『サスペリア』観たよ
【映画感想】

『サスペリア』観たよ 【映画感想】

遅ればせながら、先週末のレイトショーにて鑑賞。
これはヤバい。衝撃に次ぐ衝撃。映画芸術の爆発そして爆発。

前作『君の名前で僕を呼んで』で掴んだ日本人のハートを握りつぶすに飽き足らず、捻り潰して放り投げんばかりにやり切った。ホラー史に燦然と輝く『古典』をここまで自分色に染め上げ大成功してるんだから、恐れ入った。

クライマックスの“あの儀式”は末代まで語り継ぐべきハイライト。
そして不覚にも涙を誘

もっとみる