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反出生主義を知ったきっかけ

皆さんが反出生主義*を知ったきっかけは何だろうか。

1. 思想・哲学を調べていて
2. 仏教について研究していて
3. 希死念慮などを検索していて
4. 知人・友人・家族などを通して
5. 不意にSNSで見かけた
6. noteやWebサイトのホーム画面などでたまたま見かけた
7. この投稿で知った
     ︙
一部重複するものもあるが、概ねこんなところだろうか。

*反出生主義とは、子どもを産むことは非道徳的であるとする哲学的立場。

反出生主義を広めるヒント

私は反出生主義者であり、自身が反出生主義者であることをリアルな世界でも稀にだが明かしている(今のところ職場では明かしていない)。しかし、明かした相手(10名ほど)のうち、「反出生主義」「アンチナタリズム」という言葉を知っていた人は誰もいなかった。道徳科目の思想分野において反出生主義が取り上げられることもなければ、既存メディアで媒介されることもなく、また書店の哲学・思想コーナーでさえ関連書籍を見かける機会はそうそうないのだから、当然といえば当然の結果と言えるだろう。

何も「反出生主義」に限ったことではないのだが、何かを知らない状態というのはそれを知っている状態よりもシンプルに考えて(比較の意味で)悪いと思っている。「知らぬが仏」という諺もあるし、「知る」と「実践する」は別問題だが、こういう思想があると知っているだけで、少なくとも「子どもの出産・育児に親が責任を持って取り組まなければならない」という意識が社会全体でより一層高まるのではないかと考えている。そうした点から私は反出生主義の社会における認知度を高めたいと思っている。

注釈を入れると、私が考えている「反出生主義を広める」とは「反出生主義という思想を社会に広く認知させる」という意味であって、反出生主義者の数そのものを増やすことではない。もちろん私としては反出生主義者の数が増えてくれた方が望ましいが、暴力や法的強制力を以て理想を実現することに、私を含め多くの反出生主義者たちが同意しない以上、反出生主義者の人数増加を数値目標として掲げるのには違和感を抱いている。(これには反出生主義の認知度が高まれば、当然、反出生主義者の絶対数も自然に増えるだろうという思惑もある。)また、単に反出生主義の知名度を上げるだけでは駄目で、誤解がない(もしくは少ない)状態で広く社会に認知される事が肝要だ。

前置きが長くなったが、本投稿の目的は、反出生主義を広めるためのヒントとして、私が反出生主義を知ったきっかけを投稿し、願わくはこの投稿を読んでくれた方のきっかけもコメント欄を通して知りたいということである。

私が反出生主義を知ったきっかけ

私が反出生主義を知ったきっかけは、冒頭に列挙した中から選ぶとすれば、「3. 希死念慮などを検索していて」に当たると思う。と言っても自身に自殺願望があったわけではなく、ふと疑問に思うことがあったからだ。

私は経営学部卒でゼミは金融分野だったので、社会人になってからも金融に関するニュースや2ちゃんねるをよく見ていた。そんな折、2ちゃんねる上でよく目にした言葉が投資の失敗や投資詐欺の被害などに対して、「人生そんなに甘くない」という書き込みである。この書き込みが念頭に置いている相手は、投資の失敗による破産者や詐欺の被害者である。つまり、「甘い儲け話なんかに乗るから投資に失敗したり、詐欺にあったりするのだ」という趣旨である。この書き込みの言わんとするところは正しいと思うし、被害者に直接言っているわけでもないのだから許容範囲だとは思う。

一方、投資に限らず、会社勤めにせよ、私生活にせよ「人生そんなに甘くない」と私は思っているし、社会も広く同じ認識を持っていると私は感じている。さて、ここで私がふと疑問に思った事が「人生甘くないと多くの人が分かっているのに、どうして皆子どもを産もうとするのだろうか」である。上記だと検索するには長すぎるため、実際にGoogle検索した際には「人生は辛いのになぜ子どもを産むのか」だったと記憶している。検索するとヤフー知恵袋またはそれに類似するサイトが検索結果に表示され、検索ワードと同様な趣旨の質問が投稿されており、それに対する複数の回答がある。その回答の一つに「質問者のような考え方のことを反出生主義って言います」という返答があった。以上が「私が反出生主義を知ったきっかけ」である。

結び

反出生主義への賛否にかかわらず、この思想を知ったきっかけをコメント欄にお寄せ頂ければ幸いです。尤も、そのきっかけを聞いて反出生主義を広めるヒントにしたいと書いているため、反対派の方からすればあまり教えたくないかも知れませんが、よろしくお願いします。

どうすれば反出生主義が社会に広まるのかについては、現在考案中である。
考えがまとまったら追々投稿したい。

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