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ABCお笑いグランプリ2022 を観た

2022年7月10日、
ABCお笑いグランプリ2022が開催された。

今大会も相当なハイレベルな戦いとなった。
最近特に感じているのは、年々賞レースのレベルが上がっていっているということだ。毎年最高得点が更新されるし、賞レースの注目度もどんどん上がっていっている。

そのなかでも今年のABCお笑いグランプリものすごい注目度のある大会になった。


決勝に進出した12組でファイナルステージに進出した組以外で私が印象に残っているコンビは、ドーナツ・ピーナツダウ90000ハノーバーだ。


ドーナツ・ピーナツは、漫才「クラス替え」
先生目線のクラス替えをテーマにした漫才で、いわば大喜利形式の漫才だった。大喜利ボケのボケ数が多く、しかも打率がいい。ポンポンポンポン面白い大喜利(ボケ)が出てきて次はどんなのが来るんだろうとわくわくするネタでとても面白かった。

ダウ90000は、コント「独白」
まさに演劇×コント。いわば、喜劇の色が強く入ったコントで8人でしかできない斬新なネタだった。
彼らは賞レースの予選などで前から話題になっていたが、私はネタを観たことがなかった。また、彼らは今大会が初の賞レース決勝できっと私のようにはじめて彼らのネタに触れる人も多かっただろう。
その中で、今回のコントは8人組であることを大きく生かし、初めての観客に分かりやすくかつ斬新なコントにだったのではないかと思う。

ハノーバーは、コント「彼女の実家」
いい感じにおとんか、おかんか分らない、絶妙な感じが最高だった。見た目から、演技から、小道具から、全部、いい感じにマッチしていて、本当にどっち?!ってなった。設定を考えたのも凄いし、その設定を活かした演技ができるところがさすがだと思った。





そして、ファイナルステージに進出した3組について語りたい。

[準優勝]
Aブロックから、こたけ正義感

彼以上に、自分にしかできない事を見出して、実行している芸人はいないと思う。1本目も2本目も、普通の人が知らない事実を発表していくもので、フリップ芸の中で私は一番面白いと思った。2本とも「そうなん?!?!」という感情がこれほど面白いものだったのかと改めて感じたネタだった。


[準優勝]
Bブロックから、令和ロマン

私が注目していたコンビであって、正直少しひいき目で観ていたこともあり、ファイナルステージに進出したことで、やはり実力のあるコンビだと改めて実感した。2本のネタとも違うシステムで挑んでいたところが、オールマイティーなところをアピールできたのではないかと思う。


【優勝】
Cブロックから、カベポスター

12組の猛者の中で飛び抜けて面白かった。彼らの漫才は、最初はスローテンポの漫才に感じるが、段々と、自然に盛り上がっていくのが心地よい。ゆっくり漫才なのに最後のたたみかけが凄いから観てて飽きない。昨年も決勝に進出し、惜しくも準優勝。そして今年優勝を勝ち取った彼らは本当に実力者だと思う。





今大会も本当に全組面白くて、このnoteを書くのにも、最初に綴った“自分が印象に残った3組”を選ぶのがとても大変だった。本当は12組とも感想を書きたいぐらいどの芸人も面白くて、今、お笑いがある世界に生きていて本当に良かったと感じる。

今年も色々な賞レースの予選が始まりだしている。これからもきっとお笑い芸人の質が上がり続けるはずだ。それを楽しみにして、次ある賞レースを待ちたいと思う。

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