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2023年、1年間学んで得たこと思ったこと

この記事はデジLIGアドベントカレンダー2023 8日目の記事です!

皆様こんにちは!こばやしももこと申します。
2022年の待降節(クリスマスアドベント)、如何お過ごしですか?

『デジLIGアドベントカレンダー2022』参加記事より

……と、デジLIG入学間もなかった受講生が恐る恐るエントリを書いてから、はや1年が経ちました。月日が経つのは恐ろしいものです(´・ω・`)

今回、昨年に引き続きアドベントカレンダー執筆の機会を戴きましたので、デジLIGで本格的に動画制作を学んだのち卒業し、ヨタヨタながらフリーランスの動画クリエイターとして活動を始めた2023年を振り返りつつ、

  • 自分が受講期間で何をやってきたか

  • 受講期間にやっておいて良かったこと

  • 受講期間にやれば良かったと悔いたこと

などについてつらつらとお話しできればいいなと思っております。
少々長くなりますが、お手隙の折にお読み戴けると幸いです。


「それまで」の経歴と自己紹介

改めまして、こばやしです。
デジLIG ネット動画クリエイター専攻2022年12月生です。本来ならばコース3ヶ月+卒業制作1ヶ月で卒業する筈が、追加講座を複数受講した関係で在籍期間がだいぶ延びまして、9月末に卒業しました。

実は業界完全未経験ではなく、過去にWeb制作(ディレクター兼コーダー、稀にデザイナー)の仕事をしておりました。ただ、独学の知識で制作会社(それも地方の、紙媒体がメインな事務所)へ潜り込んでしまい、グラフィックデザイナーさんとの意思疎通に苦労したうえ体調を崩し、挫折した……という経緯がありまして。

そんな自分がもう一度クリエイティヴの世界へ戻るにあたって、デザインのスキルを基礎から学び直したかったのと、元々興味が強かったモーショングラフィックのスキルを身につけたかった為、運営スタッフさんと相談のうえ「動画コース+デザイン集中講座(通称"直伝講座")受講」という、かなりイレギュラーな形で在籍させて戴きました。

……で。
まだ入学したてで、キックオフすら始まっていなかった昨年11月。校舎で行われたオフライン懇親会に恐る恐る参加したところ、
「こばやしさん、丁度入学したところだから、これからの決意表明だとかこんなこと学習したいだとか、noteに書いてみない?」
そそのかさr お誘い戴き書いたものが、昨年のデジLIGアドベントカレンダー参加記事でした。

※再掲ですが、丁度昨年アドベントカレンダー執筆のお話を戴いた頃の自主制作。あまりにも酷い出来ですが、ここからどう成長したか比較の為載せました(´・ω・`)

取り組んだこと[1]課題制作

ネット動画クリエイターコース

そんなこんなで、昨年12月より在籍した動画コース。
最初は右も左も判らず、何から学んだら良いのかすら判断できない体たらくでしたが、まずは学習習慣を身体に覚え込ませる為とにかく校舎へ出向くということを特に強く意識しました。

また、これは本当にタイミングに恵まれていたのですが、動画コースの同期生が皆さん意欲に燃えていた方達ばかりだったので(詳細は後述)、それぞれ志望ジャンルは違っていたもののお互いにいい刺激を受けることが出来、結果的に皆の技術向上に繋がっていったなと思っています。

余談ですが同期の仲間とは今でも、情報交換をしたり制作物を見せあったり或いは飲み会を開いたりと、途切れない交流を続けさせて戴いております。同じ時期にスタートを切った戦友の存在は本当にかけがえないなと実感してます。

もとい。動画コースでは主に、PremiereProを使った実写編集の課題と、AfterEffectsを使ったモーショングラフィックの課題がバランスよく出されていましたが、それらをこなしていくうち「自分はもしかして、BGMと画を密接に絡めたものを作るほうが向いているのかもしれない」と思うようになりました。

「いち」がお題として出された自由課題。結構メッセージ性の強いものに。

所属校舎のプロモーション動画。落ち着いた上品さを意識し制作。

LIG直伝デザイン集中講座

先ほどもお話した通り2023年の2月から3月まで動画コースを一時離れ、Webコースの方々に混じって直伝講座を受講しました。

とにかく場違い感甚だしく、遅れながら皆様の背後を追っていくのがやっとという状態で(誇張抜きで)半泣きになりながら過ごした2ヶ月間でした。
しかしそれまで足りていなかった基礎知識、特に「良いものを見て自分のなかで咀嚼・昇華する」というトレーニングは、その後動画を作っていくうえでも本当に役に立ちました。

また基礎的なあしらいやちょっとした小技等、授業中のFBで得るものも本当に多く、長丁場の授業で他の受講生さんへ向けられているFBを伺っているだけでも金言が数多くあり学びに繋がりました。

結論として私はWebメインでなく動画制作を主にやっていくことになったのですが、それでもあの期間にデザインをみっちり学べたことと、それまで前例が無かった動画コース生が直伝を受講する道を作ってくださった運営スタッフさんには本当に感謝しております。

直伝講座で制作したバナー課題。人物画像と透明感のギャップを訴求。

AEアニメーションデザイン集中講座

続いて4月〜5月は、動画コースの追加講座である「AEアニメーションデザイン集中講座」を受講しました。
こちらではAfterEffectsを使ったアニメーション広告の制作フローと、広告企画(コンテ制作)・デザイン・ユーザビリティ(誰のための広告か?判りやすい広告とは何か?)などについて徹底的に学びました。

ほぼほぼ私ひとりが暴走し、全くトンチンカンな質問を連発していたにも関わらず、毎回的確なFBと「現場の実情」を教えてくださった先生方には感謝してもしきれません。

結果として「短尺のモーショングラフィック広告」に目覚めるきっかけとなりました。15 or 30秒CMの奥深い世界は、まだまだ探究中です。

講座課題で制作した15秒CM。学生に刺さる「オシャカワ」を意識。

取り組んだこと[2]自由制作

在学中は課題制作と並行し、なるべく精力的に自由制作に取り組み、公開することを心がけていました。

意図としては、与えられた課題をただ機械的にこなすだけでは身につけることのできない「発想力」や「対応力」を養いたかったのと、自分が作ったものをどんどん発信していくことで、ご覧になった方からの反応を頂戴し学びに繋げていきたいという思いがあったからです。

校内コンペ企画

私が在学していた当時、コース内で「デジLIG YouTu部」という企画があり、受講生や卒業生、トレーナーさんへのインタビュー番組『デジLIG名鑑』の編集に関わらせて戴く機会がありました。

またコース内課題のオプションとして、埼玉のFMラジオ局・Nack5さんの通販コンテンツ『お取り寄せマートtrima』のYouTubeチャンネルで番組を編集するコンペがあり、こちらにも参加させて戴きました。

どちらも採用されると実際にクライアント様(もしくは仮想クライアント)のチャンネルで公開されるというものだったので、通常の課題とは比較にならないレベルの指導やFBが入り、プロフェッショナルの世界観を肌で感じる良い機会になりました。
とにかく〆切ギリギリまでピクセル単位・フレーム単位の細かな調整が入り、トレーナーの先生からの容赦無く厳しいお言葉も沢山戴きましたが、実際外に出てお仕事するようになってからの基礎体力として、これらの活動に携われたのは本当に良かったと思っています。

編集を担当し、実際に公開された『デジLIG名鑑』の予告編。

自主企画「#モーションチャレンジ」

在学中、動画コース同期の方達と「#モーションチャレンジ」という企画を立ち上げました。

きっかけは偶然Twitter(現X)に流れてきた、外部の駆け出しWebデザイナーさんによる投稿でした。
バナーやLPのデザインを1日1つ制作し、それを毎日定時に公開することで、自身のスキル底上げとともに仲間同士の連帯感やFBスキルも上げていきたい……というツイートを拝見し、同じことを動画に置き換えチャレンジしてみたいと思い、件のデザイナーさんに許可を戴いたうえで #モーションチャレンジ というハッシュタグで展開することになりました。

また「こんなことをやってみたいんだけど……」と同期の仲間に相談したところ皆さんが意欲的に乗ってくださり、それぞれの得意分野で毎日投稿を続けたり、中には企画の為にアカウントを作った方もいらしたりと、動画コース22年12月生の皆様の飽くなきモチベーションに助けられた企画になりました。

当初は2月21日から5月31日までの100日間限定企画だったのですが、この100日間で得たものが多かったのと賛同してくださった方が増えたこともあり、現在も不定期ながら細々と続けています。
また、更新頻度が著しく落ちた私の代わりに動画コースの後輩さん達が引き継ぎ精力的に投稿してくださったり、Webコースの方が興味を持ちAfterEffectsの自主学習としてこの企画を使ってくださったりと、段々と私の手を離れパブリックなものに変わっていき個人的には本当に嬉しく思っています。

この企画で学んだ表現方法はその後卒業制作で使ったり、お仕事の案件でも流用したりと「手癖」としてかなり有益に使わせて戴いているのと、100本を超える動画を作ったことでそれらをリールに纏めポートフォリオに載せるということも出来たので、今後ポートフォリオを作る予定がありご興味を持たれた方は、是非#モーションチャレンジをご活用戴けると嬉しいです。

当初予定していた100日間を終えた際に作成したリール動画

取り組んだこと[3]卒業制作

同期の仲間から遅れること数ヶ月。6月に卒業制作に取り組みました。

元々同期生が卒制に取り組んでいた頃からやりたい企画を考え始め、自分が得意である音楽方面の感性を活かすという意味合いでミュージックPV(リリックビデオ)を制作することを決めていました。
ただ……企画を数ヶ月かけて練った割には、制作段階でかなり苦労・苦悩し「自分の至らなさ」を痛感してばかりの1ヶ月間でした。

4月頃には既に使用楽曲を決め、アーティストさんの所属レーベルや著作権管理を代行する音楽出版社への許諾取りをつつがなく終わらせていたのですが、実際に制作する段階に入ってから「自分がこれまで実写MVのリサーチを真面目にやってこなかったこと」が完全に裏目に出ました。

直伝講座でもあれだけ、講師の先生から「とにかく良いものを見まくり目を肥やしていく中で、手を動かし自分の血肉に変えていくこと」って言われていたのに、コース受講期間中実写作品に惚れた経験がなかった為、何を指標にして「自分が思うかっこいい作品」を作っていけば良いのかが判らなくなり、当初は軸が完全にぶれたまま手を動かしていたのです。

そんな状態でカメラを回し画を繋いでいっても、卒制担当のトレーナーさんからは厳しいコメントとリテイクを何度も言い渡されるだけで、ただ無駄に体力・精神力を削るだけの状態で残り半月を迎えていました。

最終的に、別のトレーナーさんとも相談したうえで「実写映像の表現」をほぼ捨て、テキストモーションに労力を全振りすることで発表会に間に合わせよう……ということになり、演出をほぼほぼやり直したうえで発表会前日になんとか1本フルサイズで完成させることが出来ました。

(余談ですが、担当トレーナーさんからは「過去イチ指導に苦労した生徒だった」「12月生最後にして最凶の核弾頭」という評価を頂戴しました。)

卒業制作作品。テーマは「19歳だった自分への墓標」。

この卒制作品の制作を通して痛感したのは、

  • 受講中から「自分が卒制でやりたいこと」のほかに「自分が得意なこと」「自分ができること」をきちんと把握しておくこと

  • 自分が卒制で手掛けたい分野のリサーチやリファレンスの設定は綿密にやっておくこと

  • 自分がやりたいこと(例:撮影)は受講中から日常的に鍛錬し、付け焼き刃で臨むことのないようにすること

  • 自分の身の丈に合わないことに挑戦すると結局自分が辛くなるだけなので、自分のできる範囲内(例:テキストモーション)で全力を尽くすこと

などといったことでした。
これから卒業制作に臨む方や、現在コース受講中でまだ卒制のことは考えていないという方も、是非この駄目だった先輩の反省から何かを学び取り、糧にして戴けると本望です。

就職活動について

複数の追加講座を並行して進め、卒業制作も6月に前倒して取り組んだ為、7月から9月までの3ヶ月間を就活期間として充てることが出来ました。
通常の履修スケジュールよりも余裕を持って進められたのは、良いことだったなと思っています。

……が!
この期に及んで「就職」か「開業」かを決めかねていた為、当初はどっちつかずな活動になっていたなと反省しています。
元々の人生設計として、ゆくゆくはフリーランスとして開業したいという希望を持っていたのですが、いきなり独立する自信がなく「2〜3年ほど会社勤めを経験してから転身できればいいなぁ」などと考えており、就職に強いこだわりがなかった為企業研究等もおざなりで、しかも年齢的に転職へのハンディキャップを抱えていることもあって、当初は書類選考お見送りの地雷源をひた走っておりました。

そのタイミングで動画コースのLIVE授業ラインナップが一部更新になり、動画コース生向けのポートフォリオ講座が開設されました。そこで早速授業に参加し、「自分の観せ方」に対する改善点を徹底的に研究しました。

当時の自分のポートフォリオを、講義後の質疑応答で講師の先生に見て戴き、

  • 制作物が講座の課題のみだと採用担当者に刺さりづらい

  • ジャンルを幅広く載せているせいで逆に方向性がぶれている

  • 自分の強みを押し出している感が見えない

  • 見る人(採用担当者)のことを考えた構成が出来ていない

  • 「頑張った過程」でなく「今こういうことが出来ます」を見せること

などのFBを戴いたので、動画もWebも載せるけど雑多にならない見せ方を考えたうえで、下記の通りポートフォリオサイトを更新してみました。

トップページにダイジェスト的なショーリールを載せ、概要を掴んで戴く。
見せたいものをカテゴリー分けし、場合によってはカテゴリーのURLを応募時に提供する。

正直まだこのポートフォリオも正解だとは思っていませんが、これに整備してから徐々に結果もついて来はじめたので、この路線を踏襲しつつ今後も更にブラッシュアップしていきたいと思います。

進路決定とデジLIG卒業

学習と並行して4月頃から、知り合いの方などに紹介戴きお小遣い程度の副業をしつつ就活を進めていたのですが、8月に進路が決まり9月から正式に個人事業主として活動していくことになりました。

たまたま応募していた、正規雇用求人を出していた制作会社さんより、
「正社員としての採用は見送りたいのだけれども、こばやしさんが希望するなら業務提携としてパートナー契約を結びたい」
という打診を戴き、ゆくゆくはフリーランスになることを志望していたこともあり「予定が前倒しになるならそれでもいいや」という軽い気持ちでフリーになることを決意するに至った……という経緯です。

ただその会社さんとは結局相性が合わず、最初の案件のみでお疲れ様でしたになったりと、初っ端から「ひとりでやっていくこと」の洗礼を受けまくりました。
幸か不幸か開業した9月がまだ在籍期間中だった為、既にフリーランスとして活躍されているトレーナーの諸先生方に相談をしまくったり、就活担当のスタッフさんや運営スタッフさんにも頼りに頼って、今に至る……といった経緯になります。

これも後々実感したのですが、校舎に通いまくったり色んな方に相談しまくったりしていたお陰で、運営さんにもトレーナーさんにも「あのあいつ」という個別認識をして戴けるようになり、進路を気にかけて戴く機会も多かったのが「私の幸運」だったな……と痛感しております。

こうして、動画コース生としては異例(らしい)の「10ヶ月在籍」という謎の記録を打ち立て、今年9月末にデジLIGを卒業しました。

現在携わっていること

とはいえ今でもちょくちょく校舎へ卒業生名札をつけて出没しつつ、現在はお付き合いする企業様を増やすべく営業活動と制作活動を並行して行なっています。
11月下旬頃からようやく、自分が動くだけではなくご紹介を戴いて案件にジョインする機会が少しづつ増えはじめてきたので、来年こそは黒字(貯金を崩さない)生活を目指していきたいなと目論んでいます。

業務内容としては、志望しているモーショングラフィックの仕事にはまだ結びついていないのですが、事業会社様の広報動画や教育関係の動画などを手掛ける機会が多く、いわゆる「YouTube番組編集」の枠に留まらない制作が出来ているなと実感しています。
実はLIGさんからもお声がけ戴き、デジLIGの広報チャンネル「Webデザインch by デジLIG」にエディターとして参画させて戴いております。

編集を担当し、実際に公開されているLIGさんの動画。

デジLIGに育てて戴いた身として、LIGさんの広報活動に関われていることは本当に感無量で、ご恩返しが出来ているかしら……などと嬉しさ半分不安半分の感情がごっちゃになっております。

また、頻度は稀ですがWebバナーの制作やグラフィックのお仕事を戴くこともあるので、自分が志望していた多方面ジャンルでのお仕事をもっと広げていければとも思っています。

そのほか現在進行形で動いているお話としては、エディットではなく動画コンテンツのディレクションをしないか?という打診を戴いていたり、念願のモーショングラフィック案件のお話が進みつつあるので、来年はこれらを実現させつつ活動をもっと軌道に乗せていきたいと思っています。

おわりに

かなり長くなってしまいましたが、以上が私・こばやしももこの2023年になります。本当に密度の濃い1年間を過ごすことができたな……と、これを書きながら振り返り、しみじみとしております。

在学中に自分がやったこと、皆さんにお勧めしたい「やったほうがいいこと」、そして自分がやっておけばと後悔したことは大体文章に詰め込むことができたのですが、大事なことをあとふたつ、伝えきれていませんでした。

それは、

  • 縦横の繋がりをどんどん作っていく
    同期生だけでなく、先輩や後輩、別のコースの方など、繋がりを広げて悪いことは何もありません。むしろ、何処からいいお話が将来戴けるか判らないので、色んな方と繋がりを作ることをお勧めします。

  • 出しゃばり上等!
    運営スタッフさんやトレーナーさんにどんどん顔を売っていくと、進路を心配して戴けたり、お手伝いのお話を頂戴できたりするので、とにかく「こいついつも絡んでくるな」くらいの勢いでウザ絡みすることをお勧めします。

です。
冗談っぽく書いてはおりますが、本当に人と人とのお付き合いだけは受け身で学ぶ術はなく、自らどんどん行動しないといけないので、その辺りは強く意識し突き進むことをお勧めしたいです!

勿論、こばやしと繋がって戴けるのも物凄く嬉しいので、もしこのエントリをご覧戴き「ヘンな卒業生が居てはるで」とか思われたら、是非Twitter(X)をフォローして戴いたり、校舎で直接、卒業生名札を下げた私にお声がけ戴けたりすると嬉しいです!

皆様の2024年に良い風が吹くことをお祈りしつつ、自分も更に頑張って活躍できる世界線にしていきたいな……と思っております。

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