気になったIT関連記事(2023年1月)

個人的に気なった記事・情報を【要約】や【選定理由】付きで紹介します。

気になった記事

 面白い記事がいくつかあったので紹介です。

■「フェイクニュースや誤情報を見分ける方法」をフィンランドでは学校で子どもたちに教えている

【要約】
 フィンランドでは、中学生にニュースの記事を読ませて、「記事の目的は何か?」「いつ、どのように書かれた記事か?」「著者の中心的な主張は何か?」といった点を議論させる授業が行われている。これはメディアリテラシー教育の一環であり、教育プログラムは就学前の児童の時点から実施されている。
 フィンランドは教育水準が世界的に高いことで知られているが、「フェイクニュースに対する回復力(レジリエンス)」に関する2022年調査結果では、5年連続でヨーロッパ41ヶ国中の1位を獲得している。
 一般的に、最近は動画やゲームに費やす時間が増える半面、読解力が低くなり、動画のフェイクニュースを信じてしまう傾向にあることが指摘されている。フィンランド国民は高いメディアリテラシーを有しているとはいえ、国境を接するロシアのプロパガンダに晒されやすく、ロシアとウクライナ戦争が始まった2022年以降、特にメディアリテラシーの重要性がさらに増している状況にある。

【選定理由】
 ソーシャルメディアが乱立して情報過多となる中、正誤を判断する能力がこれまで以上に求められてきています。特に学生がターゲットとされつつある昨今、「情報リテラシー」としてひとまとめにするのではなく、「メディアリテラシー」として独立させた教育プログラムは大きな効果がありそうです。
 国語の授業としてでも「発信された記事に対して深く考え、議論する」という読解力向上のトレーニングを取り入れてほしいですし、自分の子供にも是非やらせてみたいと思いました。



■NTTセキュリティ サイバーセキュリティレポート(毎月更新)

【コメント】
これは記事ではありませんが、とても良いコンテンツだと思ったため紹介させていただきます。
 NTTセキュリティ社の月例レポートです。時々、臨時レポートも掲載されます。
 こういったレポートは、各々のセキュリティ会社が独自視点で分析して発出されていますが、多くは海外本社が執筆しているものでるため英文であったり、日本との関連が見えず、どこか他人事となってしまいます。
 その点、このNTTセキュリティ社のレポートは日本国内特有の事例が多く、海外事例でも日本との関係に触れられたりなど、非常に身近に感じることができます。何より日本語がありがたい。
 特に、この1月に発出された「2022年12月」版では、日本国内限定のマルウェア「LODEINFO」が挙げられていたり、能動的サイバー防衛に対する日本政府の動向がまとめられていて、個人的に強く興味を引く内容であったため、ピックアップしました。ぜひご一読いただきたいです。

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