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『翻訳できない世界のことば』感想

エラ・フランシス・サンダース著、前田まゆみ訳『翻訳できない世界のことば』を読みました。

窓の外に、思いがけない美しい景色が広がっていることを教えてくれるような美しい本。ひとつひとつの語を掬い上げてはその意味を、その言葉の向こうにある人々の暮らし、人々の感性を想像させてくれるような豊かな語り口とイラストにすっかり心奪われてしまいました。この言葉を使うとき、この言語で日常を送る人々のなかにはどんな時間が流れているのか。

日本語からも思いがけない言葉が取り上げられていて、思わず微笑んでしまいました。

ひとつの語はそれだけで最も短い詩なのかもしれないと感じました。

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