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『女王の番犬』感想

遅ればせながら『女王の番犬』読みました。藤ヶ咲先生の装画の本は絶対読みたいのです。相変わらず装画が最高です。

西洋風ファンタジー・ミステリーなんですが、この1冊で3国の国主がそれぞれ登場し、テンポもよくて面白かったです。刺客が女王に仕込んだ毒、女王の姉の死の真相、君主の証のありかなど、ミステリー要素のちりばめ方も気が利いていて最後まで飽きませんでした。

結構人間は合理的じゃないことをやるもので、感情を抑えられずに他者も自分をも傷つけたりする。
各々の事件のなかに通うままならない感情がやるせなくて切なくて、でも登場人物たちのそんなところが嫌いじゃなかったです。

女王って不思議ですね。なぜ性別が女性であるというだけで侮られたり軽んじられたり、王位にケチがついたりすることがあるのかを考えると興味深いです。男性の国主とやりあっていくために必要な素養についても考えてみると面白い。

マイナビ出版『女王の番犬』:
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=129126





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