中学生が40日間でベンチャー企業のCFOを目指す 22日目「しょぼしょぼ株式」
こんにちは、もひもひです。
昨日までは「優先株式」や「みなし優先株式」など、普通株式よりも強い株式を見ていきました。今日は逆に、普通株式よりもショボい(劣後、と言うとそれっぽい)株式を見ていきます。下記の本では「乙種普通株式」という言い方をしているのでそれに従います。
参考にしたのは、以下の第5章。
■読んで知ったこと
・普通株式よりもザコい「乙種普通株式」はいつ、なぜ必要か。
→シード段階で不幸にも、エンジェルに過大な(数百万円で4割とか)持分を取られたとき、「代わりにクソショボ株式(ただ議決権はある)を発行して経営陣に持たせてくれや」と言って持分の回復を図るために使われる
→前提、持株比率を下げられて嬉しい株主はいないので、難しい交渉にはなる。
→ただ、「優先株式で出資しようとしてるVCが "投資は検討しているが、経営陣が既存の持株比率だと厳しい(低すぎて、経営陣のモチベーションが低いと思われる)。乙種普通株式を使って是正しないと投資できない" と言っている」くらい言えて初めて交渉材料になる。
→とは言え、あくまで奥の手。
・乙種普通株式は、「残余財産の分配権は普通株式より劣後」「議決権はある」「上場時に普通株式に変換」などの要項。
・「それをやるなら、無償のストックオプションを使っても、経営陣の持株比率を是正できるのでは?」との疑問については、ストックオプションには以下のデメリットがある。
-潜在株式比率が上がってしまうと、上場を引き受ける証券会社を見つけるのに苦慮する。
-税制非適格になるリスクあり
→行使時の時価に対して税金が掛かるリスクがあり、その際のダメージがデカすぎる。
ショボい株式。嫌がらせに使うのかと思いきやそうでもなく、活用の方法があるんですね。乙です。
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