見出し画像

中学生が40日間でベンチャー企業のCFOを目指す 19日目「創業初期に気を付けたいエクイティ・ファイナンス」

こんにちは、もひもひです。
昨日までで以下の本を読みました。

今日からは『起業のエクイティ・ファイナンス』を読みます。初日の今日のテーマは、創業初期の資本政策の話をします。参考にしたのは以下の第1章。


■読んで知ったこと
・日本のベンチャー投資のトレンドは、米国の歴史を四半世紀遅れでなぞってるようなイメージ。
 米国の証券取引自由化は1975年だが、日本は1999年の金融ビッグバン時。また米国は80年代にLBOなど活用したM&Aブーム起きたが、日本はライブドアによるニッポン放送買収など00年代半ば。
・エクイティ・ファイナンス(株式を使った資金調達)は、負債(デッド・ファイナンス)に比べて以下の違いがある。
 1.時間と信用を買ってる →株式で調達した資金は、自己資本の一部になる。これは、もし破産したときは「まず債権者に債務を返済して、その後余れば株主が分配される」という順序なので、自己資本の大きさイコール、債権者の安心できるバッファになる。だから信用を買ってると言える。
 2.仲間を増やしてる →「他人資本」(銀行融資などの負債のこと)と違い、株式は「自己資本」なので株主は言わば身内。株主は、破産したとき負債を返して初めて資金が返ってくる、という高いリスクを負ってる分、それで儲かった時に縁を切られたらやってられない。なので「追い出す」ということが極めて難しくなっている。
・株式からのリターン(儲け)には、インカムゲイン(配当)とキャピタルゲイン(株式の売却益)があるが、ベンチャーにおいては配当はないものと考えるのが普通。
 →IRR(=内部収益率=投資利回り)が年数十%以上のベンチャーでは、投資家は本来、配当を払わせて年1%未満の銀行預金するよりは、そのままベンチャーに成長のため使ってもらった方が得なはず。なので、ベンチャーに「配当くれ」と言うのは「もうこのベンチャーは成長しない」という判断をしたということになる。
・exitにはM&AとIPOがある訳だが、M&Aで持株を売却するのは「現在の企業価値の評価以上は手取りは増えない」「他社に支配権を渡す方が企業価値を上げられる」と判断したことになる。逆にIPOは「未来もっと企業価値は成長する」「現経営陣こそがこの世で最も企業価値を上げられるのだ」と判断したことになる。
・資本政策で大事なのは、仲間で起業した際「共同創業者が途中で辞めたとき、株式を返してもらう」ことを決めておくべき、ということ。
 リバース・ベスティング(1年以内にやめたら100%返す、2年以内なら75%…、みたいな取り決め)も有効。
 →ただ、返還時の財務が意外と怖い。贈与税とか時価ベースで何十%とか掛かるので高い。対策があるとするなら、VCからの投資は優先株式にすることで「優先株式の株価は高いが、普通株式の株価はずっと安いはず」と主張することくらい。

今日はここまでです。









ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?