作曲家の頭の中 003 『高台』

Twitter上での企画『深夜の2時間DTM』略してシンニジ参加作品。
今回のテーマは「展望台や高台をイメージした曲」

お題を見てすぐに脳内で管楽器が勇壮に響き渡った。
そのフレーズをそのまま書く。楽器は、ホルンか。ひとまずフレンチホルンを選択。
なんか違うな。
フリューゲルホルンにチェンジ。これだな。トランペットでは音が鋭すぎる。
基本ライン書き込み完了。トロンボーンで対旋律を追加。金管二管による第一モチーフの完成。

さてここからどうするか。しばし考える。
考えるのは大事だが時間を取られる部分でもあるので、もっと即決できるように。
第一モチーフにストリングスを追加。バイオリンとチェロ。
チェロは持続音でボトムを支える。バイオリンは上でリズムを刻む。

第二モチーフへの展開。
管と弦が入れ替わり。第一モチーフを受けて弦がフレーズを奏でる。
ここはもう思いつくままに音を並べる試行錯誤。
こういうときにもっと理論に沿った作業ができると、もっと効率が良くなるのだろうが。音の流れや関係性を理解し、鳴らす前から音を聴く。

再び第一モチーフへと戻る。
バイオリンはリズム刻みから対旋律を奏でるスタイルに変更。
同じようで少しだけ変化をつけるのは常套手段。ABA'形式。
フレーズが流れ流れて、最後はトニックコードでシンプルにシメ。

ブラスとストリングスによる勇壮な曲が完成。
こういうクラシカルスタイルも作り慣れていきたい。

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