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「memento mori -intro-」にはまだまだ想うところがある

本稿の解像度を上げるため、予め上のnote記事を読んで頂く事をおススメします。

○memento mori -intro-が好きすぎてですね

前稿では、クリップに込められた内容と曲名についての考察を書きましたが、限界オタクのワイ、本当はmemento mori -intro-に関連してまだまだ書きたいことがあるんですよ。

で、蛇足になると思ってカットした部分、我が相方に色々話してみたら
「いや、それボツネタにするのは勿体なすぎひんか?」と言われたため、よっしゃ清書するかと腰を上げたのが本稿となります。

結局ワイは、あさきも好きだしmemento mori-intro-も好きだから、クソデカ感情をぶつけたくてたまらんのです(厄介オタク)。

○memento最後の、伽藍洞となった舞台装置の部屋

謎の老人がくぅるりくぅるりハンドルを回す部屋、最後はかなりすっきりしちゃってますよね。

左上のキリストモチーフが消え去らずにそのままになっているのは、「宗教」という形で人類に根強く残っている物なので
それを暗喩して舞台装置の部屋に象徴として残り続けているのかと思います。

ただ、他のものが無くなっている理由は…ぶっちゃけ、

ただただ、クリップの見栄えをすっきりさせたいからという理由なのかもしれません。
ですが、もしこれも演出の一環だとしたら。

例えば…
・この部屋の物は「恐れ」をシンボル化したもの。たくわえ続けられ、無視し続けられた「恐れ」が解放されたから、最後は物がなくなった。
・「memento mori」という概念が忘れ去られ始めた時、どんどんものが増えていく。
というのが考えられるのかなぁと妄想しました。

全然違うゲームの話を混ぜてしまいますが、
ディスガイア4の主人公、ヴァルバトーゼは
「悪魔は、人間に恐れられる存在にならなければならない」
といった事をしきりに話していました。

理由を要約すると、
「恐れとは抑止力である、人への抑止力として悪魔は存在する」という内容だったと思います。

恐れ・畏怖される存在がわざわざ作られる理由…
それは、人間が暴走したり悪事を働こうとする事に対して抑止力としての効果を期待するから、というのは確かに色々な伝承でも聞く話ですし、腑に落ちる理由だったなぁと感じていました。

秋田のなまはげなんかが分かりやすい気がする。

memento mori-intro-の話に戻ります。


骸骨は、悪魔のような形状をしていました。
この舞台装置の場所、memento moriルームは、人が死というものに向き合わず、恐れを忘れていくとここに色々な「恐れの象徴」が蓄えられ、増えていく仕様になっているのでは…とか、そんな事を考えていました。

過去の地震の被害や伝承も忘れ去られてしまっている、という事に対する象徴も「音叉」として蓄えられたのだと考えるのならば、
memento moriルームに音叉が現れる事は当面ない…と思いたいもんですね。

○「stargazer」との関連性

※…念のため注記しますが、下記は確証の決め手がない為、完全に妄想の領域を出ておりません。

stargazerは「星を見つめる者」という意味があるとの事で、鎮魂の祈りを天(星)へ届けるための曲ではないのかと勝手に思ってます。
いきなり何を言い出すんだと思うでしょうが、まずは聞いてほしい。

・ENCOREでの曲達との関連性

あの曲を召喚するために当時アンコールでプレイする必要があった曲は
「anathema」「紅蓮」「幸せのかたち」そして「memento mori-intro-」なんですが、それの後にstargazerっていうのは…無駄に深読みしちゃうなぁって思うんです。
そもそもシステム的に、特に「幸せのかたち」はEXTREMEまでしか難易度がないため、当然MASTER譜面が存在するプレアン曲に対してこの選曲はめちゃくちゃ違和感を感じていたんですよ。

「呪い・虐げ」とも言える「地獄」の状況に陥った「死を想う者」が、「幸福」を願う…。
あの出来事に対する曲、すなわち「memento mori-intro-」に対するアンサーソングがstargazerだとしたら…。
むしろ、プレアンにいく為のこれらの曲達すべてが、実はここに集約されるために繋がっていたとしたら…?

・プレアンに挑戦できる期間

これについて、2020年9月9日~2021年4月21日までとなっています。
プレアンに挑戦できる時期に、東日本大震災からの10年の節目ともいえる
2021年3月11日が含まれているところからも、stargazerは区切りに対する祈りの集大成のような気がするのです。

・曲調について

(若干失礼に聞こえるかもですが、)あさきとは思えないほどきれいで、感情を揺さぶるようなメロディライン。きれいなあさきどころか、『美しいasaki』って感じです。

スキ! MONTHLY RANKING2020年9月版で、GITADORA単体曲にも関わらず1位をとっちゃう所からも
様々な方の心をつかむ名曲っぷりが見て取れます。実際、曲調だけでも何かを感じ取る人は多かったのでは…?

「蛹」の時からずっとあさきを追いかけ続けてきたつもりでしたが、
またここで新しい世界を魅せてくるのは本当にすごいなぁ…と。

以上、stargazerに関してはこんな所です。…まぁ、お分かりかとは思いますが何も確証はないので流石に妄想が過ぎる部分もあると思います。

・(要検証)ジャケットの星座と意味について

ジャケットにうつっているstargazerの星座のようなものについてですが、
色々と関連性のありそうな方向性を探っては見たものの、結果として

って感じでした。

円の模様などから察するに、恐らくは星図をイメージしたものなのだろうとは思うのですが、
星座そのものについては88星座の中には形があうものは見つけられなかったという感じです。
線で結ばれている所も、立方体…?三角形…?矢じり…?と色々考えてみましたがどれもイマイチ決め手に欠けるため、しっくりこず。

stargazerという曲を紐解くのに、このジャケットに込められたものは是非とも解読してみたいところなのですが…解像度を上げきれなかったのはここが要因ともなっていました。

こちら、詳しい方の情報求ム。

○「Under The Shades Of The Divine Ray」との関連性

※…更に念のため注記しますが、下記は確証の決め手がない為、完全に妄想の領域を出ておりません。

「Under The Shades Of The Divine Ray」(以下、Divine Ray)も、どうも意味深な気がするなぁと思っちゃうんですよね。
まず、こちらの曲名、直訳すると「神の光線の陰の下で」という意味になるようです。

・曲名と主題について

さて、個人的見解としてDivine Rayは「新型コロナ」のことを主題にしていると予想しています。

光線の陰、というキーワードをそのまま捉えると、「光陰」という単語と関連がありそうな気がします。
光陰という言葉単体は、光を日、陰を月と表現するのだそう。そしてコロナといったら、太陽、つまり「日」を連想できます。

また、「陰」は月の意味があるとのことなので、
新月と満月、月の満ち欠けの繰り返しのようにコロナも落ち着いては広がってを繰り返す…を表現したのかもしれないです。

なので、かなり穿った見方をすれば
「神の光線=瞬く間に余すことなく世界に広がる日の光=コロナ」
「陰の下で=コロナにより発生する影響=苦しむ我々」
とも捉えられるのかと。

・曲調とジャケットについて

stargazerと対象的すぎるダークな雰囲気、曲の流れも落ち着いたり暴れたりを繰り返しているかのようで、
感染の波を表現していると思えなくもないです。最後の超高速オルタはオミクロン流行の表現かな?

そしてジャケットについてですが、なんといってもまずは中央の人物の顔に目が行きます。
苦しんでいるような、助けを求めているかのような、肌の色・目・表情からはそういったものが読み取れます。

また、背景は星のようなものを確認できます。流れ星というより、なんとなくこれは「彗星」を表現しているのかも。

もしこれが彗星だとしたらという前提で話を進めますが、
1910年、ハレー彗星の接近の際には世間は大パニックに陥ったそうです。
曰く「地球の酸素がなくなる」、「彗星は恐怖の病気を運んでくる」といったデマも広がったそう。

昔から、彗星はそういった不吉の象徴としても捉えられることが多かったため、こういった情報も彗星のように尾びれがついて飛び回ったのであろう状況は容易に想像できます。

しかしながら、コロナについては「恐怖の病気」と世間に捉えられたのは間違いありませんし、強い症状が出ると「酸素飽和度が低下」する症状も発生します。
先ほど挙げたハレー彗星接近でパニックとなった理由と、驚くほど合致する箇所が多いのです。

そして、コロナにより「デマ情報」も大量に拡散され、現在でもなお真偽の定かでない情報は至る所に転がっています。
このような状況に対する暗喩や皮肉も、彗星とそれを見るものの表情に込められているのかもしれません。

・「memento mori -intro-」との関連性とは?

さて、ここで見て頂きたいのが「memento mori -intro-」の時計なんですよね。

歪な形をしているこの時計、よく見ると「弓矢」をモチーフとしています。
時間が早く過ぎ去るさまの事を「光陰矢の如し」といいますが、
先程の「光陰」というキーワードから「光陰矢の如し」はワンセットとして連想する事もできます。
そして、時計と弓矢という組み合わせは、まさにこの諺(ことわざ)を彷彿とさせます。

この時計が「memento mori -intro-」のクリップに出てきていた理由については、先述した「恐れの象徴」の部分に関連してくるのかな、と考えています。

「光陰矢の如し」とは時間が過ぎ去るのは早い、という意味があります。
そのため、時間経過によって人々から忘れ去られる概念、それが「memento mori」というものなのだ、という表現に繋がっているのではと推測しています。

なんといってもこの時計、クリップ中ではキリストモチーフ群の仲間のように扱われていますしね。

memento mori-intro-の時点で、さすがに先に訪れる災厄までを予見していたわけではないでしょうが、
「死を想え」という教訓を生んだ出来事から「光陰矢の如し」ともいえる10年以上が過ぎ去り、
「星へ祈りを捧げた」後もまた人々は「死を想わなければならなくなった」と考えれば、
まるでdivine rayは「memento mori -sabi-」のような位置づけにしたかったのかなぁ…と妄想しました。


ちなみに、目の周りにはまるで「stargazer」の星図のような模様もあります。
模様は完全に一致する形ではないものの、「asaki」名義であることも含めて前曲との関連性をどことなく感じ取ってしまうんですよね。

このあたりを整理していくと、このDivine Rayのジャケットは
「stargazer」の天への清らかな祈りすら嘲笑うように、星は災厄を司る彗星となる。
また、神は光線により陰を作り、下にいる星に祈る者たちを蹂躙する…というような、コロナに対する絶望と怒りを表現しているように感じ取れます。

「memento mori -intro-」と「stargazer」、そしてdivine rayは繋がっているのでは、という考察でした。


す べ て 完全にこじつけですけどね。
書いてる内容の25%も当たったらおしっこ漏らす自信あります(うれしょん的な意味で)。

あと、蛇足が2点ほど。

現実世界でメメントモリをモチーフとした美術作品の中には時計が多数存在するそうなのですが、
その中の「ある時計」にはある言葉が刻まれているそうです。
それを和訳すると「光陰矢の如し」という意味に近くなるとの事。…何も関係ないかもしれないですけどね。

あと、divine rayが追加されたタイミングって「2022年3月9日」なんですよ。…何も関係ないかもしれないですけどね。

○まとめ

前編と含めるとまた10000文字コースの文章になってしまった…書きすぎやっちゅーねん。

ここまで色々書きましたけど、曲に込められた想いの解釈というものは解釈する人の数だけあっていいと思います。
曲が作られる時の背景やアーティストの心情の解釈、そこから感じ取るものは当然個人差があり、正解も不正解もないものです。むしろ、想いを馳せる瞬間そのものが尊い事であるため、解釈違いをいちいち否定することはナンセンスと私は思います。

ですので、「memento mori -intro-」しかり、「stargazer」しかり、
そして「Under The Shades Of The Divine Ray」についても、
色々な人たちと曲に対する解釈や想いを語り合ってみたいもんですね。

とはいえ、音ゲー曲はどうしても大前提がゲームとして楽しむものなので、なかなかこういった込み入った話をする事ができない部分はあるのはなんとももどかしいんですけどね…w


そもそも、あさき氏の曲についての解釈や知識について


では、今回はこの辺で。





(あと5か月で、この動画も10周年なんやな…)


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