前立腺がんロボット手術:入院期間
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前立腺がんロボット手術:入院期間

前立腺がんのロボット手術は、従来のお腹を開ける手術とかなり違い、体への負担は少ないです。とは言っても大きな手術ですので、日本では入院期間は一般的に2週間くらいです。米国では入院期間は極端に短く、多くが1泊2日です。中には日帰り手術でやっているところもあります。日本でも可能かどうかと言う、可能です。しかし、患者さんは尿の管をつけたまま退院しなくてはなりません。ほとんどの日本の方はそう言う状態では退院したくないだろうと思います。また、さすがに手術後2−3日は傷の痛みもありますので大量の薬を持って退院となりますが、それも好まない方の方が多いのだろうと思います。米国ではあまりに入院費が高いので入院していられない環境ですし、さらにすぐ動いた方が手術後の肺炎などの合併症が少ないからと言う理由も加わり、短期入院が理想的と言う話にはなっています。何も証拠はないですが、同じ前立腺の針生検をした後を見ると、日本の方はベッドで寝ていることが多いですが、米国人は多くが座って新聞を読んだりして「はーい」と言う感じです。元々の体力的なところも違いがあるのかもしれません。当院では手術前日に入院し、手術後6日目で尿の管を抜き、その後2−3日排尿状態を確認します。ですから全部で最短10日間となります。遠方から来ている患者さんも多いので管を抜いた後の状況をしっかり確認したいとなると、少し延びて12,13日となります。手術後6日目に管を抜く、その期間ですが、これも過去、米国を中心に多くの研究がありますが、手術後4日で管を抜くと、尿道の浮腫で尿が出なくなってしまう(尿閉)が起こる可能性が高くなり、現在では多くが6−7日後です。昔、お腹を開ける手術では2週間も管を入れていた時代もありました。最近ではお若い方で手術となる方も多く、仕事の上での問題もありますので可能な限り入院期間を短くすることは必要だと思いますが、一方で、少し余裕のある日程の方が結果的には良いのではとも感じます。

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医療法人社団實理会理事長、東京国際大堀病院 院長・医学博士 大堀 理(Makoto Ohori)前立腺がんの診断と治療・手術支援ロボットda Vinci  日本泌尿器科学会認定専門医,指導医,日本がん治療認定医機構専門医, ロボット外科学会国内A級認定,国際A級認定