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老人と海

こんにちは。若者と山が好きなもっちゃんです。

これからスノーボードのシーズンに入るのでドキがムネムネしています。

スムーズにシーズンインするためにも自分を整えることが大切。
ということで、自分を知り、自分を深め、自分を整えることができる読書会に参加しました。

一般の読書会とは違い、参加者の人生も一緒に味わうことができるのでその本を一人で100回読んでも得られないものがそこにはあります。

そんな読書会の中での気づきや感じたことを記していきます。

1周目

人生で初めて純文学というものを読みました。

起承転結や感情曲線が組み込まれている大衆文学とは異なり、ある意味つかみどころのないダリやピカソの絵画を見ているような感覚でした。

私がなんの予備知識もいれずに1度目に読んだ時の感想は、一言で言うと「ゆらぎ」でした。

人は日々2極のもの(本能と理性、理想と現実、愛と恋、仕事と遊び、男と女、老いと若さ、など)と向き合って悩み、四苦八苦しながらもがいていて生きています。

信念を持ちながらも、ゆらいでいる。そんなときに大切なことに気づかせてくれるのが自然や大切な人の存在。

どう足掻いても敵わない自然と向き合うことで己の欲や悩みの小ささを知り、大切な人を思い出すことで諦めることを諦め、信念に還る。

自分自身も公務員を辞めフリーランスとして生きることを決める過程で寄せては返す波のようにゆらぎ、理想の魚を追い求めて生きていたので、その部分が重なったのだと思います。

老い人であり、追い人であったのですね。

2周目

2度目は著者ヘミングウェイがこの老人と海を書くに至った背景を調べてから読みました。

自分の中の宇宙をいかに表現するか。純粋に表現しようとすればするほどに自分自身が出てきて切り離したくても切り離せないことに必死に争っているようなイメージを持ちました。

崇高な次元を目指しているようにも見えれば、ただの妄想の話にも見えるという不思議な感覚。

本当にいろいろ考えることができて味わい深かったです。

純文学は俯瞰して読むのが面白いというのが腑に落ちました。

3周目

読書会を通して読む。

みなさんと読んだ感想をシェアしながら、自分の感想をきっかけに皆さんと対話をして深める時間。

孤独、安らぎ、ロマン、夢、挑戦、対なるもの、自己愛、などなどその人の人生のテーマが浮き出てきて、AさんBさんCさんDさんEさんの気づきの点が繋がり、線となって面をつくり、それが立体となって、さらに過去・現在・未来の時間も重なり6、7次元の生き方となって自分の中に還ってきました。

私は老人のように今に集中しながらもできごと一つ一つに意味を見出すことで自分を納得させてきたことや、特別な存在になり誰かに認められ、自分でも認めたくてもがきながら生きてきたことなど、アイデンティティに迫る時間となりました。

さらには読書を通して、ゲイの世界や医者の世界など、私の中の世界が広がり、まさに大海原に出たような感覚でした。

自分とは全く別の人生に触れ、その人の志や情熱、悩みや苦しみなどの深い部分を共有したときに出会えるあの暖かい瞬間がたまらなく好きです。

次回は「ジキルとハイド」

これまた楽しい読書会になること間違いなし。

みなさんはどんな本がお好きですか?



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