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入社エントリを今まで避けていたヘソ曲がりのぼくが、入社エントリを通して「なんかいい会社だなぁ」って思った話

こんにちは、MNTSQ(モンテスキュー)株式会社でプロダクトマネージャーをやっているishizukaと申します。

この記事は、MNTSQアドベントカレンダー2022の10日目です。

入社エントリ祭りの後半にもさしかかり、アルゴリズムエンジニアの林さんの「新卒2年半の初転職について」という記事からバトンを受け取りました。

slackで「アドベントカレンダーやります!」というメッセージが流れてきた際に「遂にこの季節がきてしまったか・・・」と内心ガクブルだったことは内緒ですが、このバトンを繋ぐために入社エントリを書いていきます!!

ぼくの簡単なご紹介として、MNTSQ株式会社には、今年の7月に業務委託としてjoinし8月に入社。その前は金融プラットフォームの立ち上げとグロースや医療プラットフォームのグロースなど、主にToC系事業会社でプロダクトマネージャーをやっていました。

MNTSQにて働き始めて「えっ、もう6か月たつの!?」とビックリするぐらい、改めて振り返ると「濃厚すぎる6ヶ月」でした。
この6ヶ月の主なイベントは、Office移転(手狭になったので、旧Officeから徒歩5分ぐらいの場所へお引越し)、担当となるプロダクトの引き継ぎとキャッチアップ、オンボーディングタスクフォースメンバーになる、プロダクト合宿(温泉→サウナ&お泊まりではないです)などイベントが盛りだくさんでした。私生活でもつい最近、待望の長女が産まれるなど嬉しい反面、長男のお世話をしながらの家事など怒涛の毎日を送っています。

まずはじめに

この記事を読んでくださる方には申し訳ないのですが、ぼくは入社エントリというもの自体があまり好きではなく、今までの会社でもめちゃくちゃ苦くなるぐらいお茶を濁して完全回避するほど好きではないです。

あくまでも性根が曲がっているぼく個人の主観ですが、、、なぜ入社エントリーが好きではないかというと、基本入社すぐの状態だと、選考プロセスでお会いした方の話や対外発表、社員blog、入社してからのみなさんの優しいご対応を踏まえた内容になる、その方の自己紹介や決意など、大抵キラキラしていることやいいことが詰まった宝石箱のような内容が多く、「正直このエントリは誰に向けた内容なのかよー分からん」って思うことが多かったからです。

とはいえ、入社半年を迎えようとしていますし、アドベントカレンダーという貴重な1枠をいただいたこともありまして、今回は過去の自分にサヨナラをして、書いていきます。

「さぁ、どんなことを書こうかな〜?」と考えていたときに、「キラキラしたことだけ書いていくのも違うよね?」ってもう一人の自分に囁かれたので、この6ヶ月間で感じたイマイチな側面もしっかり書いてみようと思ってます。

あくまで、ぼくの見えている範囲でのお話になりますので、偏りもありますことご了承ください。

そして、入社エントリとして、こんな内容に掲載OKをしてくれた会社に感謝しております。

こんなこと書いていきます

イマイチだなって思ったこととめっちゃいいじゃん!って思ったことをピックアップして書いていきます。

イマイチだなって思ったこと

  • プロダクト組織が未成熟

  • エンタープライズSaaSって?

めっちゃいいじゃん!って思ったこと

  • とにかくオープン

  • オンボーディング内容が異常な充実度

  • 社員全員がプロダクトに対してアンテナバリバリ

イマイチだなって思ったこと

プロダクト組織が未成熟

これはあるある話ですが、弊社でももちろん起こっています。

  • プロパーエンジニアと業務委託エンジニア数の比率が悪く、ナレッジが溜まりにくい&どうしてもプロパーエンジニアへ皺寄せが来てしまう場合が発生してきた

  • この4年間でプロダクト数も増えたことにより、現在のチーム体制や進め方では順応しづらくなってきた

  • 短期間でプロダクトチーム人員増による中規模組織での運用体制の未整備

  • 自社プロダクトに対する仕様書等の整備が後手になっている

ネガティブな内容ではありますが、裏を返すとプロダクト開発の優先順位やチーム体制などを見直すタイミングに差し掛かるまでに事業が成長したことに伴う成長痛がやってきたフェーズになりました。
CEOとプロダクト組織、カスタマーサクセスにてプロダクトデリバリーのあるべき姿含めてディスカッションを行いました(これが冒頭で述べた合宿のテーマでもありました)。

具体的な体制ややるべきことのタスクフォース組成などアクションへと起こしているので、この痛みは徐々に解消されていくはずです(とはいえ、この問題はどの組織、会社でもフェーズが異なるだけで、永遠の課題ではありそう)。

エンタープライズSaaSって?

エンタープライズ企業にはどんなユーザーがいて、どんなペインを抱えていて、どう解消していくのか?の問いに対する答えとして価値仮説は持っているのですが、実際にプロダクトがどう使われており、どんな業務がどう発生するのか?を高い解像度のものを持てていなかったな、と振り返って感じています。

それゆえに起こることとして、ユーザー顧客からのフィードバック、ご要望などのissueを平準化し機能として実装する際の基準が明確にならず、人によって判断がぶれてしまうことがあります。「この機能は本当に必要なんだっけ?」「このFBを受けてカスタマイズ対応ではなく全てのユーザー体験をよくするためには何が必要なんだっけ?」に対して、社内でもスタンスや考えていることにバラツキがでるケースがありました。

しかし、それはMNTSQのプロダクトをしっかり使っていただけているからこそのフィードバックでありご要望として声を出していただける顧客がいるからこそで、大変ありがたいことだなぁと思う反面、自分たちもより真摯に向き合い続けていくために、社内にて改めて解像度の高い統一の指標としてユーザーストーリーマップの見直しやユーザージャーニーの見直しを目下行っています。「日本で一番契約業務について考えているんだ!」という高い誇りと「やっていくんや!」という強い意志でベストプラクティスを定義するために、フルスロットルで走っています。

めっちゃいいじゃん!って思ったこと

とにかくオープン

もう、これは異常なほど、オープンです。

なにがオープンなのかというと、人事情報以外の全ての情報に誰もがアクセスできる権限を持っています。顧客商談ログから他部署のMTGログはもちろんのこと、バランスシートから経営会議の議事録までフルオープンです。なんなら、経営会議は誰もが傍聴できます(meetでリアルタイム放映&録画)し、議題を持ち寄って直接参加することもできちゃいます。
数人〜だいたい20人規模のスタートアップなら普通だよという意見も分かります。が、50人以上の規模になってもやり続ける、そして100人規模になっても変えないぞという強い覚悟で行っていることに本当に驚きました。

この根底にあるのが、弊社のValue「自由と責任の文化」という価値観にあり、その中の「Crystal Clear(通称:クリクリ)」という項目です。
全メンバーが事業情報をすべてアクセス可能にし理解できるようにすることを掲げており、経営陣しか知らない情報、メンバーしか知らない情報を極限までなくし、視座を揃え、常に最高の契約実務を実現させるために何が必要かを全員で考えることができる環境を会社が提供しています。

これはとてもすごいことだと思ってまして、MVVは作って終わりではなく、浸透すること、実践することが大事です。経営陣が体現&仕組み化しており、情報過多になることはあれど、知らなくて困ったことは一度もありませんでした!

オンボーディング内容が異常なほどの充実度

こちらも入社して驚きました。オンボーディングを大事にしようぜって会社は多いですが、ここまで手厚いオンボーディングはなかなかないんじゃないかと思ってます(少なくともぼくは人生で初めてです)。

オンボーディング最低期間が入社後から6ヶ月と設定されており(実はぼくもまだオンボーディング中です)、みっちりなカリキュラムが作られています。
入社後は明示的にオンボーディング期間中は、業務のNN%はオンボーディングに充てる時間としてください、それによる業務過多はメンターと調整し、まずはオンボーディングをやり切ってもらうことを優先とするという意思決定がありました。

文化が人を作り、人が組織を作るを体現するために、リソースを惜しまない会社の思想と姿勢から内容がすさまじく、オンボーディング内容は学びが大く、オンボーディングを完了した既存メンバーも時間を見つけて参加し、再学習を図るといった正のスパイラルが起こっています。
ちなみに、ついにオンボーディングは「MNTSQ University」という命名が最近なされました。

ドメイン知識もしかりですが、MVVの体得(MNTSQという会社の文化に馴染んでもらう)をしてもらうためのものでもあり、その結果、ある会議の中で「今話しているissueに対する解決策はvalueにあるhogehogeとミスマッチしていませんか?」のようなツッコミが普通に行われており、これは本当にすごいことだなぁと思いました。

社員全員が自社プロダクトに対してアンテナバリバリ

ドッグフーディングという仕組みはとてもプロダクトサイドにはありがたいことです。
しかし、意外とフローとして回るのはとても難しいと思ってます。プロダクトから遠い部署になればなるほど提案数が減ることや参加意欲、意見出しのモチベーションが薄くなることは往々にしてあり、あまりうまく回っている組織はそう多くないのではと思ってます。
MNTSQという会社は隔週木曜日に全社ドッグフーディングの会があり、感じたことは専用chへ投稿されます。また、ドッグフーディングの会に関わらず毎日誰かしらかが専用chにメッセージを投稿してくれており、社員数が70人に満たない組織で専用chには月平均700〜800のメッセージ数という、改めて見るとすごい数字だなと。

内容は「こうしたらよさそう?」「この挙動って正しいです?」「タイポ発見!」などの提案やバグ発見から「クライアントよりこんなお褒めの言葉もらいました」「この機能めっちゃ使いやすくなっていて素晴らしい!」などポジティブなものまで、全社員から挙がってきます!(プロダクトマネージャーとしては大量のissueやコメントが挙がってきますので泣きたくなる時もありますが、ありがたい限りです!!)

自社プロダクトへの関心の高さとよいプロダクトへしていこうという意識が全社に浸透していることは、とても素晴らしい文化だと思ってますし、これからも熱量をそのままにこの文化が続くよう頑張っていかなければと身が引き締まります。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます!

イマイチからめっちゃいいじゃん!まで、カジュアル面談から選考プロセスの間で話された内容の焼き回しのようなものにもなるのですが、実際に働いてみて嘘偽りがなく、良い意味で入社前と今でのギャップが少なく(むしろ改善に向かって直走りしている)、とても真摯な会社に入社したんだなぁと改めて思いました。

MNTSQという会社は、経営陣からメンバーまで同じ目線で一丸となって、常に組織改善とプロダクトデリバリー、ひいてはVisionである「すべての合意をフェアにする」に繋がっていくことに全力で取り組んでいます。

なんか面白そうな会社じゃん!、イマイチを俺の力でなんとかしてやるぜ!と少しでも思った方は、ぜひカジュアルにお話してみませんか?

明日は、11月に入社したプロダクトマネージャーの大野さんの入社エントリです、お楽しみに!


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