Mr.Childrenの30周年ライブが幸せだった話

ずっと書こうと思って書けていなかったのですが、Mr.Childrenの30周年ツアー、半世紀へのエントランスの 東京ドーム、日産スタジアムの公演に行ってきました。

僕は両親の影響で小学生の頃からずっとMr.Childrenが好きで、中高時代はカラオケでもずっと歌っていたし今でも大好きなバンドです。

ただ長く応援していると、この時はそんなに好きじゃなかったとか、あんまり聞いてなかったとかももちろんあって。

それでも僕はミスチルのライブにSUPERMARKET FANTASY からほぼ全て参加しています。

その中でも今回のライブは特別なものだったなと思うんです。

そんなMr.Childrenのライブの感想とそれについて考えたことを今日は書いていこうと思います。


ざっくりした感想

ドームも日産スタジアムも序盤は往年のヒット曲をガシガシ展開して盛り上げていくスタイルでした!

何度行っていても、何回聞いていても、名曲はそのイントロがかかっただけで鳥肌が立ってしまうんですよねえ。

僕の中でミスチルの5大 代表曲があるんですけど

Tomorrow never knows
Innocent world
名もなき詩
シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜
終わりなき旅

この2公演で全部聞けたのでもう大満足でした。

特にTomorrow never knowsはイントロがかかっただけで鳥肌が止まらないというか。

一気に曲に引き込まれちゃいますよね。

中盤はミスチルの歩んできた時代が感じられるような色んなその時々の名曲を聴くことができて、

ラストは今のMr.Childrenを感じられる「生きろ」で締める流れでした。

セットリスト的には本当に何の文句もないというか、ファンが何を聞きたいのか凄い考えてくれているなと感じるセットリストだったと思います。

日産スタジアムは友人と行ったのですが、初めてミスチルのライブに来た友人も大満足していた様子で、こちらからすると

「ですよねえ」の一言に尽きるというか笑

ミスチルの聴きたい曲とか、ファンなら定番のエソラやfanfareの爆発力とか隠れた(世間的に)名曲のWorld's end だったり新曲だっり

満足しないわけがないというか、とにかく素晴らしいライブだったんです。

で、ここからは何が特別な感じがしたかという話です。
そりゃ30周年という記念すべき年だからでしょ?というのは至極真っ当な意見だと思うんです。

ただ僕が言いたいのはそれだけではなくて、ミスチルの歴史を見てみるとより感慨深いのかなあと。

Tomorrow never knowsがホテルで缶詰になった時に作られたというのは有名な話ですよね。

レコード会社と契約を結んでメジャーデビューした以上はヒット曲を作り続けなくてはなりません。

桜井さん自身時折、自分の作りたいものとヒットする曲との乖離についてインタビューで話していました。

常に新しいヒット曲を求められ続けるが、それがもし自分の気に入らないものであったらと思うと凄いストレスなのではと推測できます。

そうした反動で「深海」のようなアルバムが出されたのではないかと思うのです。

深海が出された当時、ファンの中ではミスチルファンの踏み絵と言われていたという記事を見たことがあります。

もちろんファンとしては名盤というか、良い曲もたくさんあるんですが、仄暗くて、闇が垣間見える好みの分かれる作品だと思っています。

僕はこのアルバムを作りたくなる気持ちっていうのは

「みんなが好きなMr.Childrenってのがこんな暗いアルバム作っても買うんでしょ?」

みたいな分かってもらえない感情というか、投げやりさを感じるんです。

少し話がズレますが僕はB'zをミスチルとは真逆というか、対照的なバンドだなと勝手に思っています。

それはB'zはB'zのサウンドをひたすらに作り続けていたからです。

ミュージックステーションの歴代シングル売り上げ枚数ランキングではいつもB'zが一位で2位がミスチルでした。

B'zとミスチルは倍近くの差があるんです。

桜井さんはヒット曲を作るレールから自分から外れていったという印象が僕の中であります。

言ってしまえば、ミスチルが作るJ-POPなら何でも売れる時代があったはずです。

でもそうはしないで、深海みたいな実験的なアルバムをぶつけてみたりしたんだと。

抵抗と反発というか。

ここにこのバンドの凄さがあるなと思います。

バンドを長く続けていくにはヒット曲が必要だけど、それがやがてバンドのカラーになっていき、今度はマンネリが発生してしまうという難しさがあるんですよね。

自分が作りたいものを評価してもらえない瞬間もたくさんあったと思いますし

そんなとてつもない難しさを抱えまま30年間バンド活動を続けてきた彼らの口から出るこのライブでの言葉はとにかくファンに対する感謝でした。

デビューして昨日まで自分達を笑っていた人たちが頭を下げてきたり、音楽シーンから離れるや否や手のひらを返す人たちもたくさんいたと思います。

それはファンも実はそう言った側面を持っていたりして。

ひたむきにずっと応援し続けていた人もいると思うけれど、「今回は微妙だな」とか「他のバンドのが良いな」「もう飽きちゃった」とか離れたり戻ってきたり色んな人たちがいて。

僕自身もその一人です。

そうした人々も引っくるめて今ライブができて音楽を届けられることを楽しんでいたり、そのことに凄い感謝していたりっていう気持ちをライブでとても感じたんですよね。

それがコロナの状況というのもあいまっている気がしました。

僕らファンとしては待っていました!って待ち望んでいたライブだし、それを大きな声で伝えたい衝動があるわけなんですけど、

それは今はできなくて。

とにかく拍手でしか気持ちを伝えられません。

けどそれが良いというか。拍手でも気持ちはしっかり伝わっている感じがして。とても良かったです。

とにかく幸せな空間だったんです。

最後のMr.Childrenのアンコール曲は「生きろ」でしたよね。

最後の最後に最新曲をぶつけることで、さらに新しい音楽を届けていくことを約束してくれて。

もちろんマンネリしてるとか似たような曲だなんて声もあると思うんですけど

曲がどうとかは僕からするともうどうでもよくて

今の状況に彼らが感謝してくれて楽しんで音楽を届けてくれることが嬉しいんです。

桜井さんは昔はイノセントワールドだけとかでしたけどキーを原曲より下げて歌う曲が多くなりました。

年齢によってそうなっていくのは仕方ないと思うしそれは少し寂しいことかもしれないんですけど

それでも彼が歌えばどのキーでもMr.Childrenの音楽にちゃんとなっててそこに何の不満もないんですよ。

聞いていた時の当時の気持ちとか思い出とかをたくさん思い出して、改めて凄いバンドだなと思ったし、これからどんな曲が聴けるのかワクワクするようなそんな素晴らしいライブでした!


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