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次期ツアー自転車構想その3

この続き。


手持ちフレームの中からテスト車両を選定

ということで、フロントキャリアが使えるツアー車を作りたい。
ただ、改善なしにフレームオーダーするのも良くないと思い、2023年は手元にある3本のフレームのうち1本でツアー車に対する解像度を上げていこうとした。
結論としてはロード運用していたCARRERA ALTECで検証していくこととした。検討経緯は下記の通り。

  • カーボンフォークでキャリアダボがないため輪行時に毎回フロントキャリアの脱着が必要な、
    クロモリフレーム DAVOS D-604
    →ホリゾンタルフレームじゃないと検証できないと思い、街乗り用にフラットハンドル化。

  • 650Aホイールでカンチ/Vブレーキを使う設計の、
    クロモリフレーム DAVOS 603 ランドナー
    →Vブレーキの呪縛から逃れられないので不採用。

  • カーボンフォークが刺さっている、平成初期に作られた
    アルミ-マグネシウムフレーム CARRERA ALTEC
    →フォーク差し替えをすればフロントキャリア化できるため採用

現存フレームCARRERA ALTECでの仮運用で思想固め

コンポーネントやギア比は既存踏襲と実験を兼ねる

前述の通りフォーク抜き輪行をするために、D-604をばらすと余ることになるGRXとダブルレバーで2×11s化。やっぱりダブルレバーは見た目が良いからね。ブレーキは以前からずっと使っていたTRP RRLでBR-R7000を引くことにする。
DAVOS D-604でのツアーの経験から、最小ギア比1:1、最大ギア比4:1くらいはあった方が楽にキャンツーできたのでそれくらい。仮運用だし既存パーツで事足りるだろうという思いから出費を抑える。

フロントキャリアにパニア

前述の通りフロントキャリアを付けるためにはダボ穴が付いていないフォークしか持ち合わせがなかった(持っていたのは純正のダボ穴なしアルミ製スレッドフォークとワンバイエスのフェンダーダボがついたカーボン製アヘッドフォーク)ので、差し替えが必須。ついでにスレッド輪行ヘッドパーツを付けて、フォーク抜き輪行が有用かを試す。

シートポストキャリアに多少の荷物

学生時代にCARRERAでファストパッキングでシートポストキャリアに荷物を括り付けて1泊2日のファストライドをやっていたのが結構楽しかったので、それを再現。

2016年8月 鳥取市の魚見台にて

ただし、このギザプロダクツのシートポストキャリアはボルト1本で留まっているとは言え六角レンチが必要で、輪行時に外すと袋の中でガチャガチャするのでどうにかしていきたい。

2022年4月 静岡県川根本町 道の駅 フォーレなかかわね茶茗舘 にて

組んでみたが大失敗

まー失敗失敗、大失敗。

仮運用その1

チェーンリング干渉とダブルレバーの限界

フレーム規格が古くてアウターチェーンリングの最小径が50Tくらいだったのか、全然フロントの変速ができない、できたとしても超絶シビア。
→FDの取り付け位置をずらすパーツも効果なし
→46Tにしてみても効果なし
ということでこのフレームではキャンツー用ギア比が試せない。

色々フロントディレイラー調整を試したけど相性最悪

加えて11s対応のレバーでもフリクションだと10s時代より全然シビアで常に調整して走ることになるため、単純に走行時に考えることが増えて辛かった。

フォーク抜き輪行不可

スレッドコンバーターを抜こうにもブレーキのアウターケーブルが触覚になっていないから抜けない。
→7,8年ほど前に学生の頃試していたのに忘れてましたね

方針変更

できるだけ新技術に追従していかないと互換性問題や保守パーツの入手に困るので11s化はほぼMUSTだったが、ダブルレバーでガチャガチャ動かして変速するトラディショナルなディスクブレーキ車はが出来ないこの時点でダブルレバーと決別することにした。メンテナンス性が良いことがメリットだったのに調整がやりきれないのでは意味がない。
ということで、42Tのフロントシングル化とダブルレバーとお別れすることにしました。
このフレーム用に買ったわけではないが、シマノ現行で数少ないシルバークランクの一つ、内装のアーバン系コンポAlfineの42TシングルクランクFC-S501が家に転がっていたのでつけてフロントシングル運用でFD干渉問題を無理やり解消。(本当は9sチェーン対応のチェーンリングなので11sチェーンとは互換性なしですが、ピッチは変わらないので寿命が短くなるくらいと判断してそのまま運用することにしました)

Shimano FC-S501

前述の通りダブルレバーにメンタルをボコボコにされ、「バーコンとラピッドファイアでしか11s以上のシフターがなかったわけだ…」と納得できたらので、素直に諦めました。(クラシックな10s構成で組むならありかも)
DAVOS D-604で使っていたST-R7000が手元にあったのでそれで1*11S化することにしました。

テスト車両完成

できました。

仮運用その2

ギア比が心もとないですが、上記の写真装備で山陰へキャンプツーリングに行って問題点を洗い出すことにしました。

Part4に続く。

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