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ミドルエイジのキャリア停滞期と突破法

法政大学の田中研之輔先生の言葉で「終わりがはっきりと見えた途端、キャリアは加速する」というものがあります。人生の終わりを意識した瞬間から、自分は何をするべきなのかと意識が変わり行動が進んでいくというものです。

「終わりを意識した瞬間」を持つ方の強さは普段の生活でも感じます。

自然災害を経験して、「働くとは何だろうか」「このままの生活でいいのだろうか」と考え、本当にやりたかったことができる転職や起業に踏み切った方。

病気から復帰し、「残りの人生では、何ができるだろうか」「自分の使命は何だろうか」と、自己と向き合い、多くの方の話を聴きに行って自己概念の再統合を行ったという方。

ある程度経験は積んできたけれど、成長を感じられない停滞感を感じ、リカレント教育や参加やボランティア活動等、試行錯誤しながら次の道を探し出してきた方。

苦労を乗り越えた方が持つ温かみや、行動を重ねたことによる視野の広さが備わり、キャリアの停滞感を終えて次に進んでいらっしゃるのです。

一方で、モヤモヤしたモノを抱えながら、キャリアの停滞感に長くとどまっている方から「次の選択を間違えたくない」というお話を聴くことがあります。けれども、自分のためのスペシャルな選択とは、待っていれば誰かが持ってきてくれるモノではなく、行動の積み重ねでしか手に入れられないものです。

とはいえ、大海原の中でまだ見えない自分だけの船を探すのは大変なことです。キャリアコンサルタントとしては、その方が考える幸せな状態をお聞きしながら、「どのエリア」「どの湾」に行けば、見つかる可能性があるのか、近づくための行動プランを一緒に考えます。


newspicks記事より