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育休取得とプロティアン・キャリアとの関係

ダグラス・ホール教授が提唱したプロティアン・キャリア理論では、組織と個人の関係性アプローチに重点が置かれています。つまり、個人がやりたいことや能力発揮等だけではなく、組織においてどのように力を発揮していくか、組織が個人の活躍をどのように支援するかも大切だということです。

また、現代版のプロティアン・キャリア理論では、個人が蓄積するキャリア資本として、ビジネス資本(経験・知識)、社会関係資本(人脈やコミュニティ)、経済資本の3点を挙げています。
参考:プロティアン・キャリア協会「プロティアン・キャリアとは」

育児休業や介護休業を取得する場合、組織においては個人のライフキャリアを支援し、さらに力を発揮できる環境整備が大切になるでしょう。個人から見ると、休業期間での気づきや知識等をどのように職場に活かしていくかを考える機会になるのではないでしょうか。

特に、社会関係資本(人脈やコミュニティ)については、休業したからこそ知り合った人や、子育てや介護支援を通して関りが強くなった人等、変化が大きいものです。

事前に、どのような人やコミュニティと関わっていくのか、子育てや介護に関わる周囲の人との関係をどのように変えていくのか、考えておくとよいですよね。

個別のキャリア相談やキャリア研修では、休業中の経験や人とのつながりについても一緒に考えています。