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『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.70「PROFIT FIRST」

アウトプットを前提にして本を読むのは結構良い。まぁしんどいけど。でも筋トレと一緒で、そのしんどさが自分の血(知)肉になるのだと思うと、頑張れる。

事業を行う上で、プロフィット(利益)をファースト(第一)に考えよう! という本。仕組みはものすごくシンプルだけれど、その効果は絶大だろうと思った。特に

売上ー利益=経費

という公式は目から鱗。今までは売上から経費を引いて、残ったものが利益だと、当たり前のように考えていたけれど、利益を天引きするというのはまさにパラダイムシフトだった。また、その方法論として銀行口座を5つに分ける、というのが明確、かつ非常に有用であると感じた。

そしてそして。筆者がこの考え方に至った場面がとても印象的だった。

しばらくして通販番組にも飽き、公共放送サービスにチャンネルを合わせてみた。深夜のダイエット情報番組では「簡単に痩せる方法」は、上手くいかないし続けられないのだとフィットネスの専門家がスタジオの観衆に説明していた。本当に必要なのはシンプルなライフスタイルへと矯正することだ。そうすれば気付かないうちに食生活も変わってくる。何から始めるべきか、まず、食事を載せる皿を小さくせよという。
 ここで私は前のめりになった。彼いわく、普通の人間なら、目の前の皿に載っている食べ物は食べきってしまうのが当然だという。なぜなら、食べ物は残さず食べなさいと私たちは母親から言われて育ったからだ。
 この「残さず食べる」という習性は私の中に強く根付いているし、おそらくあなたにとってもそうだと思う。そういうメッセージが、私たちの中に刻み込まれているのだ。1日くらいなら、その習性を変えることはたやすいだろう。しかし永久的に変えるとなるとどうか。これは大変だ。だからこそ多くのダイエッターがリバウンドを経験する。

「皿を小さくする」ことで「そこにある分だけ消費する」という習性を活かし、利益を残すという仕組みに転用する。確かに目の前にあるものを我慢するというのは難しいけれど、もともとないものとして考えるというのは、給与から天引きされることでやりくり出来る税金関係から、そう難しくはないのだろう。

早速、口座を分けることと、お皿を小さくすることに取り組んでみよう。

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