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味覚がなくなったらどうしますか?

2/16(水)に東中学校の授業の
ゲストコメンテーターとしてお邪魔してきました!

そもそも生き物はなぜ心や体に
「いたみ」を感じるのでしょう?
五感を喪失する痛みを想像したことはありますか?
人はなぜ戦争をするのでしょうか?

中学生から投げかけられた
【人間の本質に迫る質問】に
率直に答えてきました。

目次
1.授業の趣旨
2.早速質問に答える
3.感想

1.授業の趣旨
どんな授業なのかといいますと
以下、案内文抜粋です。

ー1年生は総合的な学習の時間にitami labの研究員として活躍しています。(中略)このプロジェクトは日本財団が主催する「中学生に対するダイバーシティに関する教育プログラム」です。これまでの研究では、仲間との話し合いの中で、同じ「いたみ」でも人によって感じ方が違うことや、今まで自分には見えてこなかった「いたみ」があることに気が付き、各自テーマをもって研究を進めてきました。ここで、地域の方をゲストコメンテーターとしてお招きし、インタビューすることを通して、生徒が研究テーマについて自分の最適解を見出してくれることを期待し、この会を企画しました。ー

ーつまり
生徒それぞれがテーマを持って
調査・研究してきた「いたみ」に関して
もっと深く考えよう!
そのために
自分たちや、自分に似ていない存在。
性別も、年齢も、仕事も多様な大人たちは
「いったいどんな答えを出すのかな?」
その「違い」に注目して広く聞こう。
という趣旨だと思います。

インタビューには20名ほどの大人たちが参加して
年齢も20代~70代(推定)と幅広く
職業は会社員から主婦、フリーランスと様々でした。

形式はゲストが1~2名ずつ空き教室に振り分けられ
そこに中学生6~8人1組のグループが
30分交代で回ってくるというものでした。


2.早速質問に答える

ここでは、特に印象に残った質問と私なりの答えを記載します。
どれもこれもまじで示唆に富んでいて(飛んでいて、と書いてもいいかも(笑))
「すごい質問だね(笑)」とか、
「あー、それは考えたことなかったなあ(悩)」とか
いいながら、うんうん考えて答えました。(笑)
もうちょっと、スパッと、サクッと
答えられるような、人間になりたいような
なりたくないような・・・

Q. あなたにとって味覚とは何ですか?
A. 幸せ
Q. 味覚がなくなったらどうしますか?
A. 取り戻す方法を全力で探して、試す。だめだとわかったら、それでもご飯を楽しむことができるように努力し続ける。
Q. 悪いニュースを見た時にどう感じますか?
A. 悲しくなったり、怒りを覚えたり、悪いニュースを探してきて全国に放映しているテレビ自体になんの意義があるのかと思うことがある。
Q. つらい体験をした友達がニュースに取り上げられるとしたらどうしますか?
A. 本人が強い意志をもって世間に知らせたいと思っているなら応援するし、そうじゃないならできる限り放映されないように守ってあげたい。それでも本人の意思じゃないところで傷つけられることがあるなら、寄り添ってあげたい。
Q. 戦争をなくすためにできることは何だと思いますか?
A. 自分自身が、「人はなぜ戦うのか?」について考え続けること。
原因が分からなければ、永遠に続くものだと思う。人類全員が皆、【戦争をしない方が富を得られる】状況をつくりだしたとしても、人が戦う本能を個人個人が理解して制御しなければ、人はいつだって戦争を始められるんじゃないかと思う。

3.感想

心理学を学んでいると、身に染みて感じるのが
「学び」と「実践」の大切さです。
今回もその経験の一つでした。
日常生活ではありえない角度からの質問に、
目を白黒させ四苦八苦しながらも答え
自分の口から出てきた原石ともいえるワードの中には、
「食を大切に思う自分」だったり
「人という種に対する捉え方」が
しっかりと出てきているなと感じます。

また、この企画の素晴らしさも称えたいと思います。
語弊を恐れずに言うと
【義務教育はめちゃくちゃ偏った集団】
だと思います。
なぜなら
年齢も同じ(2~3年の幅しかない)
職業も同じ(学生)
住んでいる場所もほぼ同じ。
そんな子ども時代に
【全く異質な集団の中にいる大人】と会って
話ができること自体
めちゃくちゃ貴重だと思いますが、
さらに
「いったい自分のもっている意見と
どう違ってどう同じなのか?」
それを考えるきっかけづくりをしているのだから
この企画はめちゃくちゃ優れている!!
と思います。

事前準備の周到さ、挨拶の言葉、
生徒さんとのかかわり方を見ても
東中学校の先生方は、本当に本当に
子どもたちの人生がよいものになることを
切に願っておられるのだなあと
しみじみ感じました。

タモリさんがよく
「地形はへりは一番おもしろい。カステラは端っこが一番うまい。」
と言っていますが
【変化】とは異質な集団同士がぶつかったり
かさなったりするところ(端っこ)
から起こるものだと考えています。
変化量が大きい(集団同士の違いが大きい)ほど
生み出されるエネルギーも大きくなりますね。

それゆえにインタビューを受けている間
「何らかの気づきを得られる時間になっているかなあ」
「子供たちが得たい答えによりそった答え方ができているのかなあ?」
「私の答えた内容は、他の大人とどう違うんだろう?」
とそわそわ、どきどき、ずっとしていました。
それでも、今回お話しすることが出来た30人弱の中学生のうち
たった一人でも、何かを気づくきっかけになれていたら
超ラッキー。さらに20年後とかに「あの時にお話しした鶴です。」
っていう展開があったらそれだけで
それまでの全人生が報われる気がします。
そのための種まきをしているに過ぎないのかもしれませんね。
今回このような良いご縁をいただけたことに心から感謝です!

皆さんは、同じ質問されたらどんなふうに答えますか?コメントなどで
教えていただけるととっても嬉しいです✨
それではまたどこかの記事でお会いしましょう。

Well being🌼

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