雨が降った夜、
ペトリコールに包まれてブルーハーツは
終わりを告げた。
終わらないはずのロックンロールが
終わったのだ。
埃をかぶった盤、
見過ぎて皺を寄せた歌詞カード。
深夜2時過ぎ、
ラジオから流れてくる音楽は
流行りのポップソング。
たまらなくなった。
何もかもが虚しくなった。
itunesに落としたブルーハーツの曲、
イヤホンで聴いた。
耳から流れて、全身の細胞で呼吸を始める。
あぁ、ロックンロールってやつは
死んでない。
生きてる、生きてた。
ぬるくなった缶ビールを
空きっ腹に流し込んだ。
#エッセイ
#ポエム
#詩