Opennessが重要

ここ数年、様々な情報の透明性が強化されてきている。
SNSによる影響が大きいことは言うまでもないが、
人々の精神性も変化してきているように感じる。

採用活動においても、今でこそ採用ピッチ資料の公開がメジャーなものとなったが、これまで自社の活動をオープンにする会社は少なかった。
給与水準、評価制度、就業規則などもオープンにされ始めている。
転職サイトの口コミなどは、事実でないものもあるが、社員が積極的に自社の情報を出そうとする姿勢を感じるぐらいだ。
このような流れの中では、長期的には情報は無益化していくだろう。

情報提供がこれだけ当たり前になっていくと、逆に提供していないことのリスクやデメリットが増えていく。
情報を出せないような裏表のある会社なのではないかと疑われたり、他社と比較された時の安心感で競り負けたり、採用競争力が落ちていくことは間違いないだろう。
そして、運よく採用ができたとしても、情報提供がない会社に入社する人同士で集まった社風ができあがり、どんどん閉じこもった会社になっていくだろう。ガラパゴス企業の出来上がりだ。
「自分で探せるだけの情報検索力・収集力がある人が欲しい」
そんな風に思う経営者や人事担当者は多いだろうが、情報を隠す(隠すつもりはなくても周囲からはそうみられる)ような企業に入りたい人は少ないだろう。裏表がないことを、人は望むものだ。

そして、世界はそのように動き始めている。
SNSでのオープン化、口コミサイトなどの台頭、プログラムの世界では、とっくの昔にオープンソースが当たり前になっている。
シェア文化などは、オープンであることを前提に成り立っている。

企業も情報開示していくことに慣れていくべきであり、
積極的に開示していくことが求められるのがこれからの時代だ。
透明化に耐えうるような企業体制作りが真に重要になる。
そして、opennessを重視することは、企業としての誠実さを守っていくことに他ならない。
「嘘はバレる」
経営者も人事も、この言葉を常に念頭に置いて仕事をすべきである。

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