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文章で初めて泣いた日

ある日Twitterに流れてきた文章。僕はそれを見て初めて「文章で泣く」という経験をしました。

なぜこの文章で泣いたのか、自分でも不思議で。映画でもほとんど泣かないのだけど、何故かこの文章では泣いた。「気づいたら涙が出ていた」という感じだった。嬉しいのか悲しいのかもわからなかった。

FF5はやったことがあるけどオメガとしんりゅうは倒してません。だから強敵を倒した達成感に共感はできない。僕がもし倒してたら、また違った読み方をしたのかもしれないな。泣くこともなかったのかもしれない。

もちろん子供たちとの絆とか、お話としてグッとくる場面もありました。けどそういうのではあまり泣いたことがない。泣くタイプなら映画で何回も泣いてるはずだし。

多分、ゲームが好きな僕が、こんな性格で、どう育ってきて、ここぞというタイミングで読んだからだと思います。色々と条件が揃って「涙腺が繋がって涙がこぼれた」みたいな感じかな。

文章の中に「ゲームは悪だ」というお母さんが出てくる。あなたがもしゲームが好きなら、そういう人に出会ったことがあると思います。そう言ってくる人は僕にもいます。僕の場合は母ではなく、自分の中にいるもう1人の自分がそう。

忙しくてゲームができなくなると、ゲームを楽しんでいる人たちが敵に見えちゃう。昨日まで一緒に遊んでたゲーム友達でさえも。「お前らは気楽でええなぁ」なんてことを思ったりする。そして自分を正当化するためにゲームを悪に仕立てあげる。読んだ時はちょうどそういう時期で。

ゲーム好きな人がこの文章を読んだら、多分先生の気持ちになると思う。それか子供達の気持ちになったと思う。倒した時の達成感を思い出したり、昔ゲームの攻略話でもりあがったなーとか。

でも読んでいた僕は完全にお母さんだった。ゲームを楽しんでいる子供を見て嫌な気持ちになっていたお母さん。本当は一緒に楽しみたい、理解したいのに、できなかったお母さん。

だからなんだか独りぼっちになったような気持ちになって、寂しくて泣いたのかもしれない。そして大事な友達を敵にしてる自分が悲しかったのかもしれない。だから涙がでたのかな。多分そうだろうな。

日々に余裕が生まれたら、またケロッとあほみたいに友達とゲームするんだと思います。でもそういう時に読んでたら、涙を流すという経験はなかったはず。

突然流れてきた文章で泣くって、ほとんど奇跡だと思った。あなたにもそういう経験ありますか。

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