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寛容論 ヴォルテール著 斉藤悦則訳

宗教のこともっと知らなあかんと、思ってるけど、
本読んでもよくわからんわぁ。
宗教の種類多いし、時代によって、色々出てくるし、
奥深い前に、複雑すぎるわぁ。
世の中は複雑ってことやね。

寛容論 ボォルテール著 斉藤悦則訳
1694年ー1778年 享年83歳 フランス人 
本名 フランソワ=マリー・アルエ

1764年 70歳 寛容論 発表 10代将軍徳川家治の頃
1761年 ジャン・カラス事件
1789年からフランス革命が始まるのでその25年くらい前に出版された本

寛容であるとはどんなことなのか?なぁと思って読んだけど、
キリスト教の不寛容の話やった。
まぁ、著者のヴォルテールさんは寛容であるべきと言いたい内容。
フランスの話やねんけど、フランスの歴史とかわからんから、
いまいちピンとけえへんけど、フランス革命の前やから
マリーアントワネットはベルサイユ宮殿におったんかなぁ?

最初はプロテスタントのジャン・カラスって人の冤罪から始まるので、
面白そうやん!!
と思って読み始めたけど・・・・

その頃プロテスタントはマイノリティで
彼の息子が自殺したのを
その街のカトリックの狂信的な誰かが、
ジャン・カラスが息子を殺したと騒ぎ始めて、
その息子が明日カトリックに改宗するから
カトリックを憎む家族と友達に殺された
と言ったら・・・・
みんな信じたって・・・

今のSNSみたいとちゃうの!!
これ1761年の出来事、今から260年も前やで〜、それと同じ ←えっ!
この頃の狂信的な人って文字とか読まれへんかったり、
カトリックを信じるために、情報がコントロールされてる人やから
自分の信じていることに都合良い情報を信じてしまうのは仕方ないと思うけど、
現代の人・・・いろんな知識を得ることも、それがフェイクかどうかを
確かめる方法も持っているのに、
同じことが起こってるって ←今まで何してきたん??
人間ってだんだん、高度な学問とか倫理とか身につけてるんとちゃうん? ←ちゃうんや〜 

このジャン・カラスさんの事件から
宗教を信じて、異宗教の人を虐殺したり、罪に陥れたり、成敗することは
神のためと異宗教に対する不寛容な社会に対しての問題提議。
フランスにおけるカトリックとプロテスタントとの宗教戦争やねんけど、
かなり極端で激しいねん。

もちろん、盲目的に宗教を信じている人がほとんどやと思うけど、
そこに、国王の民衆へのプロパガンダとか欺瞞とか、
神父や教会関係者の利権や、出世、欺瞞、欲・・・・
とか、色んなことが混じり合ってそれはすごいよ!!
そして、いつの時代も弱者が痛めつけられてるねん!

前に愛知県知事のリコールの署名問題は同じ考え方とちゃう?
正義のために知事をリコールしなあかん!
だから、偽の署名でもええねん!
260年前と変わってへんなぁ。

寛容さは必要や、難しいけど、努力せな。
260年経っても、変わってへん現実があるからね ←現実をちゃんと見なあかん

ボォルテールさんは
本書の意図はただ一つ、
それはもっと思いやりと、優しさを持って欲しい・・・
やねんけど ←よくわかる

実際に起きた、虐殺の方法とか、処刑のされ方とかいっぱい説明してるねん 
それいるって感じやねんけど。
これは全く日本人的な考えかな。
なんとなく分かってな、で済ましがち。

フランス人ならもっと具体的に話さなあかんのかもしれへんなぁ。
どれだけ、悲惨やったか知らないと理解でけへんのかもしれへんし、
強く訴えたいから、なんとなくでは済まされへんのかもしれへんしなぁ。

日本人が悲惨なことでもすぐ忘れんのは
この「なんとなく感じ取って」が原因とちゃうか?
そんな気、してきた。

この感想文を書いたけど、
宗教は複雑やから、実際分からんところもいっぱいあってん。
永遠にわからんかもしれへんけど、
少しでも理解できるよう、聖書も読んでみたい・・・できるかなぁ?

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