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高尾山かりんとうが誕生してから地域商社モデルになるまで③

こんにちは、MNH広報部の阿部です。今回は、高尾山かりんとうを例に、商品の価値についてのお話をしたいと思います。

弊社の商品・高尾山かりんとうは、50g300円で販売していますが、もしスーパーで販売したらおそらく100円もしません。多分80円くらいになってしまうでしょう。

差益を生み出すことが地域商社モデルの神髄

スーパーだと80円になる商品を300円で販売することで、差益が生まれます。この差益があるからこそ、地域の人が食べていける仕組みが作れるのです。それが、この地域商社モデルの神髄ともいえるでしょう。

差益を生み出すにためは、「どこで売るか」が重要になります。例えば、有名なテーマパークとスーパーとでは、支出の仕方はまったく異なります。スーパーの場合、卵が10円でも安くなっていれば買う人が多い一方で、テーマパークではつい財布の紐を緩めてしまい、かわいいイラスト入り缶のクッキーを1000円でも2000円でも買う人も多いはず。

価値の違いを理解することが重要

なぜ、スーパーとテーマパークでこうも支出の仕方が変わるのかというと、そもそもテーマパークとスーパーでは価値が違うんです。テーマパークに求める価値は、モノの価値じゃない。私たちは、その場所にあるストーリーなど、そこでしか得られないストーリーに対してお金を支払っています。しかも、季節限定の商品などもあり、そのときそこでしか買えないという価値もある。だから、クッキー自体は高くないとわかっていても、キャラクターのイラスト入りの缶のクッキーに惜しみなく1000円でも2000円でも出せるわけです。

それに対して、スーパーの場合は食べることが目的で買うので、モノとしての価値が重要なんですね。テーマパークとスーパーでは、価値が大きく異なるわけです。この、価値の違いを理解した上で、「どこで売るか」を考えることがポイントです。そして、そこで買う必然性を作れば、モノを高く売ることができるのです。

実際に、弊社の高尾山かりんとうも、50g300円で販売し、現在では高尾山の定番土産の仲間入りを果たすことができました。高尾山という場所、雰囲気にマッチしたネーミング、そして天狗の鼻に絡めたストーリー、などさまざまな条件が相まって、ロングセラーにつながったのだと思います。

次回は、商品をかりんとうにした理由についてお話ししたいと思います。



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