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「なんにもない」が、あるところ

高知県本山町
お山の小さな町の小さな部落、吉延(よしのぶ)

自宅前の車庫から見える風景

なんにもない青空

電線が邪魔したりしない
どう切り取っても、ただ青く切り取れる空

嫁ターンでこの町に来て
最初に友達に聞かれたのは

「その町には、何があるの?」

高知県だから、
龍馬の何か…とか
鰹のタタキとか
クジラを見たりとか

高知っぽい何かを期待されていて

でも、答えは
「なんにもないが、あるよ」

人の数だけ価値観があって
この町に何を感じるかは、その人によって違う

四つ葉のクローバーが、
たくさんある場所を知っていたり

窓から見える風景が、
そのまま額縁にふちどられた絵のような
そんな景色であふれていたり

水道から出てくる水が、
普通においしかったり

そんなことで
ほっこり幸せになれる…
とりたててなんということもない日常が、
ここにはあって…

なんにもないから

好きなところを
自分なりに見いだす自由がある

商業目的でおしつけられる
「この町の魅力は、
ここと、ここと、ここですよ!」という価値観

そんなものからも自由

なんにもないから

この空の下で生きられることに、感謝…

空を見上げる一瞬の「瞑想」が
心にたまったウミを、ちりのように
空へ返してくれる

本山町吉延
今日も

なぁんにもありません(笑)

こんなステキな「無」に感謝

ではまた

本山町吉延
なんにもないが、あるところ

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