ブルーリベンジを観た

僕なりの感想です、ネタバレ多少ありますが、あらすじを書くのもめんどくさいので、勝手にべらべらと書かせていただきます。

僕自身、あまり映画は見ないですが、舞台というものが好きでフィクションの世界から現実の世界の人間に感情を揺さぶっていくパワーが好きで、映画やアニメ、ゲーム、舞台などの媒体を問わずに僕らのことを揺さぶってくるフィクションが好きです。


・「青」という印象を考えてみた
今回タイトルにもある通り、「ブルー」という単語を使用されているのですが、映画の前半部分は青色のものが多かった印象です、青い車、青い服、青い空…、後半になるとブルーシートなどがあったりと自分の中の「青」を再び考え直してみました。

ん~、色々と青は思いうかびますが、例えば、深海、冷たさ、夜、雨、寂しさ、憂鬱、不穏、後ろめたさ、知性、真面目、完璧主義のイメージがあります。じゃあ今回の映画の青は何にあてはまるか…。いろんなサイトでレビューを見ていて、一番腑に落ちたのは「すっきりしない」でした。
確かに、この映画の至る所に出てきた視覚的な青はどれもすっきりしない印象でした。唯一、すっきりする青と言えば、ウェイドに復讐する前に出てきた青い空に一筋の飛行機雲です。
でも、ウェイドに復讐をしても綺麗な青という物が見れなくて、まだドワイト自身は色々な問題にぶち当たっている、復讐をしても何も救われていないという風に感じました。
この話にオチはないのでそういうことです。

・ドワイトの復讐劇場ではなくて、ドワイトの信念の強さが大きくなる人間の強さを感じ取った
この映画は単純な復讐劇であれば45分で終わりそうな気がする。
復讐してドワイト自身の心はすっきりしておらず、車の鍵を落としたことによって姉の家庭までもが巻き込まれてしまうようになってから、自分自身の手でウェイドの家族と「話し合い」を持ちかけようとします。ウェイド兄弟のテディや姉たちに話し合いを出すも、相手方はウェイドを殺害されてドワイトに復讐するために殺害の決心を固めていました。
ドワイト自身も話し合いがだめなら殺す、ということを事前に心の中で決めていた。だからこそ、友人のベンと再会し銃のことを教えてもらったときに「写真を破棄しろ」と言ったんだろうなって思います。ベンとストリッパー、そして、ドワイトの思い出の写真を破棄しろ=復讐のために人を殺す俺を忘れてほしい、友人にドワイトの思い出を捨てるように促すことによって僕はドワイトはこの復讐を通じて姉を守るため、そして、友人が人を殺すことによってベンとの思い出が汚されていくことを守るため、様々な決心が強くなってるなっていう印象でした。
言葉で説明するのすごく難しいのですが、これが単なる復讐劇だったらベンとの思い出の場面なんて不要だと思ってるんですよね、でも、その場面の存在することでより一層ドワイトの心の決心がホームレス時代よりか強くなり、この家族間の抗争を終わらせる強い意志を感じました。
この映画は復讐はむなしいものだというより、ドワイトの強さを描かれてるんじゃないかな?とも思えます。復讐は虚しいもので誰も幸せにはならないですが、ドワイトは姉を守るために自分を犠牲にしてまで意思の強さ、決心力の強さ、それによってこの映画は成立しているなと感じました。

ぐらいかなぁ。

でも、不思議と良い意味でまた観ようとは思えないぐらいの世界観で、また観てしまうと何か自分が感じたものが崩れてしまいそうな感じがする素晴らしい映画です。

今のままで自己犠牲して色々と守れたドワイトのために心の中でヒーローだと称えていきたいと思います。


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