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あこがれの色彩〜つまるところつきるところ自分か


人間はいずれ必ず無になるのだから、自分、自分らしさ、自分さがし、すべてあってなきがごとしとも思えるし、生きて形あるうちはせめて他人とちがう自分でありたい気もする

いかなる仕事においても、売ること、売れることが第一義でないとしてもだ、売れなくてよいとはいえない、売れなければ成り立たない、続かないのが真理だ

にもかかわらず、売れる売れない、儲かる儲からないというと、目先の欲にとらわれた仕事は仕事ではない、楽しくなければやめてしまえと喝破する人もいる

そういう気楽、気まま、自分本位なことを平気でいえる人間には、カスミ食って生きてけよと口ごたえしたくなる

だがしかしそれもまた真理だ

既成の価値や市況に惑わされず、自分の感覚だけを信じて納得のゆく仕事だけがしたいと強く思ってから何十年もすぎ、ゆるゆると現役生活をつづけている

ある時期は世界を自分色に染めたいとさえ一瞬思った

いまはもうそんな野望はないが、目先のカネのためではなくやりたいことだけやって死にたい

人生いろいろあるし自分がすべてじゃないけどやっぱそこがいちばん大事なんでと主人公には言いたい

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