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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ〜共産主義萬歳

友だちの友だちの東洋哲学研究者という人は酔っ払うと般若心経がどうの波羅羯帝がこうのとあちこちへ電話をかけまくり、一期一会に等しい自分にも累が及んだ

他人事ならおもしろくても当事者としては迷惑事であり、経の読めない私に形而上の言説を熱く語られても空理空論となる、そもそも彼の存在と行為自体がきわめて不条理であった

この作品を見てそのことを思い出した

先述の知り合いしかり、はた迷惑でわけのわからないものほど面白いということだ

フィンランドの人一般にどのようなセンスの国民なのかわからないが、北欧全般に笑いがすごく好きとかギャグセンスに長けているとは考えにくい

たとえ国民的監督であったとしても、カウリマスキは明らかに異才で、眉を顰める人も多いのではないだろうか

共産主義の不条理なおかしさを改めて想うとともに、傑出というか逸脱した才能の境遇を案じる







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