力に対処する3つの方法 2012-0-17

先週のレッスンで試してみたこと。



2人ずつでペアになり、片方の人は椅子に座る。

もう片方の人は椅子に座った人の肩を両手でぎゅぎゅぎゅ、ぎゅ~~~っと押し付ける。



押さえつけられた人は3種類の対処法を試してみる。



1つめ。押される力のなすがままにぐしゃ~っとなる。無抵抗。

2つめ。力を入れて抵抗してみる。

3つめ。頭が背骨の一番上(頭のほぼ中心。耳たぶの裏側のくぼみから奥へ、鼻から奥へむかう線が交わるあたり)に乗っていて、背骨は尾てい骨まで長くつながっている、とイメージしてみる。



そうすると、3つめはなぜかたいていの人が立ち上がれてしまう。。。

押されているのにそう重さも感じず、なぜだか動けちゃう。

押している方も、手の下にある肩の筋肉に手ごたえがなくなって、妙に押しづらく、立ち上がるのを止められない。



はて、これはなぜなのであろうか?

とみんなで考えてみたところ、3つめは、いわゆるアレクサンダーテクニークで出会う考え方であるわけですが、具体的には、表面の筋肉を頑張らせるのをやめたので、体の深くにあるインナーマッスルたちが働き出したんじゃないか、という話になりました。

押されている一部分だけを意識しなくなったので、体全体が使われ、対応できる力が生み出された、ということでしょうか。



さらにそこに付け加えられた先生の言葉。

「3つ目は、力を受け入れている状態なんだということにも気が付いてみて」



うーん、それって「許し」って言えるんじゃない?

それを考え方で導き出すことも、あるいは逆に体の使い方からたぐりよせることもできるってこと。。。?



そして、3つ目に加えてさらに押している相手のことを考えてみる、っていうのをやってみたところ、なんだか妙に楽しくなっちゃって。

押さえつけている方もなんだか楽しそうで、まるで遊んでいるみたいにしか見えない。



あれ?そしてつまり結局、いったい何を変えたらこうなったんだっけ?

と思い出してみると、「考え方」を変えただけなんだよね。

考え方を変えただけで、相手まで変わってしまった、ということかしらん。単純なシチュエーションではあるけれど。



不思議ですなぁ。人間て。

こんなふうに人間の身体と気持ちが、どんなふうに絡み合ったデザインになっているのかを日々探究してるのでありましたー。

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