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結婚しなくても幸せになれるこの時代に

この言葉で始まるゼクシィのCMをご存知でしょうか。

70億人が暮らすこの星で、
結ばれる。
珍しいことではなくても、
奇跡だと、思った。

結婚しなくても
幸せになれるこの時代に私は、
あなたと結婚したいのです。

2017年に放送されていたこのCMを見て、当時まだ大学生だった私は、なぜかすごく感動したのをよく覚えています。
就活が本格的に始まろうとしていたタイミングで、広告業界を志望するきっかけになったCMとして、よくESに書いたりしていました。

もともと小さい頃から「結婚」という漠然としたものに憧れがありました。両親がそこそこ仲が良かったり、親戚付き合いも多かったり、客観的にみると幸せな家庭環境で育った影響もあるのかもしれません。
なんとなく自分は大人になったら結婚して、子供が生まれて、家族をつくっていくんだろうなあと。ぼんやりとずっと考えていた気がします。

今年27になる年齢になって、定期的にインスタには「結婚しました」という文章とともに幸せそうな友人の写真、婚姻届に指輪を重ねた写真が投稿されるようになり、「もう結婚ってそんなに身近なものになったんだ」と気づかされました。

現実的に結婚するということを考え始めた頃から、「結婚するにはいろんなハードルがある」ということを知りました。そもそも結婚願望がある恋人であること、恋人が結婚したいタイミングが来ること、一緒に生活する上で許せる範囲内であること、ある程度まとまったお金があること、将来のライフプランを共有できること、どちらの両親にも認めてもらえること、とかとか。

そういうハードルを感じるたびに「なんで結婚したいんだろう」みたいな漠然とした疑問が湧いてきて、じゃあいっか、そこまでして結婚しないといけないわけでもないじゃんと諦めようとする自分もいます。

でも、そんな時にゼクシィのコピーを思い出すんですよね。
「結婚しなくても幸せになれるこの時代に私は、あなたと結婚したいのです。」
ああ、そうだったなと。私は結婚がしたいんじゃなくて「あなたと」結婚したいんだったなと。じゃあ周りと比べて焦る必要もないし、私が向き合うべきは恋人だけじゃないかと。

恋人はとても不器用でまっすぐな人です。
一緒にゲームして負けず嫌いを発揮したり、一緒にサウナに行ってヘロヘロになって帰ってきて「めっちゃよかったね〜」と言い合ったり、公園でしゃぼん玉したり、ドライブしながらお互いの価値観を共有したり、飲みっぱなしのペットボトルを溜める恋人を叱ったり、たまには喧嘩したり、仲直りしたり。
不器用だけど、いつも感情を素直に出してくれる親友のような恋人です。

別に結婚していない今も幸せだけれども、私はあなたと結婚したい。そう思える恋人と出会えてよかったなと心底思います。

恋人から旦那に変わるのはまだまだ先のことかもしれません。でも今のこの気持ちを忘れないでいたい。

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