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手。

私は自分の手の感覚を大事にしてきた。

パンをこねて、成形するときや、まるめの作業の感覚は何十年経っても消えていない。

ちょっとした力加減で持ち方を変えたり、ギュッと握ったり。

目で追わなくても手の感覚だけで、何となく、カタチがわかる。

想像力を働かせて、頭の中で一致するものを瞬時に探す。

紐付けできれば、見なくてもわかる。

今の仕事も布の質感やワッペンやステッチ位置を手で覚えて、他を見ると同時に手の感覚で確認していく。

じゃないと仕事が滞る。何百枚と見ないといけないので、作業効率を考えて、出来るだけ最低限の動きしかしない。

人には説明できない感覚。

そうやってずっとやってきた。




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