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なーにが「ゆるふわ文体」だ。

twitterを見ていたら、「ゆるふわ文体」という存在を知った。「漢字で書ける所を、あえて平仮名を多用し、純朴さを表現する」なるほど。

ふーん…(身に覚えしかない)


ちょ、ちょっと待って欲しい。

例えば今「あえて」と書いたが、それは「敢えて」と書くべきということだろうか?「なるほど」は「成程」なのか!!?????

そもそも、平仮名で書くことで純朴さを表現しようとしていたのか?>私


普段短歌をやっているので、どこを漢字にして、どこを平仮名にするかには結構気を遣う。

・蛇が笑う 蛍光灯が消えるときたてるちいさな音がたのしい

・ほっぺたが熱くなるほど近づいて炎の中の手紙をわらう

読者には「笑う」「わらう」の意味が異なって見えるはずだ。習ったら習っただけの漢字を使わなければならんというのは、せっかく漢字、平仮名、片仮名と表現方法が与えられた言語なのにもったいないと言わざるを得ない……。

大体「勿体無い婆さん」とか物怪の類だろ。


漢字であるべき所を平仮名にすることで、文章の様々なニュアンスを表現できる。それを「純朴さを表現するゆるふわ文体」と一括りにしてしまうのは、もうレトリックの否定じゃないですか。

安易に平仮名を使うのではない。推敲を重ねて重ねて、自分の表現したい意図が最もよく伝わる方法で書いているだけだ。漢字で書かなければ減点されるのか?表現者を舐めないで頂きたい。

と、思ってから文章に起こすまで大分時間が掛かってしまった。強い感情に弱いのである。漸く書けたので、今日はゆっくり眠れそうだ。


この文章も可能な限り漢字に変換して書いてみた。読みにくいったらありゃしねーな、へっ。

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