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4月の好きになった本

今年も本屋大賞が発表されましたね!
毎年本屋大賞に選ばれている本はどれも面白いので、今年も楽しみにしていました。本屋大賞の魅力は言わずもがな、過去受賞作の中で読んだことのあるものはどれも本当に面白いので、すっごく信頼しています。毎年受賞作はなかなか読めないので、今年こそはその反省を生かして、ノミネート作品が発表された日のうちに図書館で全ての本を予約完了。おかげで発表前1週間くらいのタイミングから、何冊か読むことができました。笑

1位の『52ヘルツのクジラたち』、はまだ読めていないのでワクワク。5月中には読めそうな予感。受賞作の中で今月読めたのは『推し、燃ゆ』『お探し物は図書室まで』『犬がいた季節』『八月の銀の雪』の4冊でした。


『お探し物は図書室まで』

先月たまたま読んだ、『木曜日にはココアを』と同じ作者さん。今のところ読めている図書館大賞本の中では私の中でダントツの1位。
学校に隣接しているコミュニティセンターの中にある図書館の司書さんと、図書館を訪れる利用者さんたちの日常のお話。利用者さんはみんな何かしらのお悩みを抱えていたり、人生の岐路に立つ地域住民。ふとしたきっかけで図書館に来ることになった利用者さんたちに、不思議な雰囲気の司書さんが本を紹介することで人生が少しずつ変わっていくお話。
司書さんが紹介する本が魔法のように利用者さんに寄り添うのだけど、でも本当は魔法なんかじゃない、ってところがお気に入り。自分の人生のヒントや手がかりは、自分自身で見つけられるのかも、と希望が持てるような気がする。
図書館本だけど手元に置いておきたい本。表紙も可愛い。


『犬がいた季節』

これも本屋大賞ノミネート作品。
犬のコーシローを取り巻く高校生たちの群像劇。時代設定は現代からかなり前から始まるけれど、青春時代の気持ちの揺れ動きだったり甘酸っぱさは、時代を超えて共通するものなんだな〜と実感。どの時代の生徒たちもそれぞれに魅力的で、彼らの未来が垣間見られたのがすっごく嬉しかった。読み終わりは心がポカポカ。良い時間が過ごせました。
とにかくコーシローが愛おしい。


『西洋菓子店プティ・フール』

祖父と一緒に洋菓子店を営む女性のお話。まず単行本の装丁が素敵で一目惚れ。小学生くらいの時から、見た目優先で本を選ぶことが多いけど、装丁が気にいる本は中身まで好みな確率が高いような気がする…
「お菓子の魅力は背徳感」という記述には思わず頷いてしまう。わかるな~。低カロリーのお菓子とか、〇〇フリーとか言われてしまうと、美味しさとか幸福感まで半減してしまうような気がする。後ろめたい気持ちがあるからこその綺麗な幸せが詰まっているのが、お菓子なのかな。
お話自体はさらっと読めるようなボリューム感と題材なのであっという間に読んでしまったけれど、めちゃくちゃ満足度が高い本でした。ひとつひとつのお菓子の描写が丁寧で繊細で。とにかくどれも美味しそう!わたしもお菓子焼きたくなった(まずはオーブンを買うところから始めなければ…)
桃好きとしては、一度ピーチ・メルバを食べてみたいし、金木犀の花を白ワインに漬け込んだ桂花陳酒も気になる!食べたいものリストに加えておこう。

5月もたくさん素敵な本に出会えますように!!(もう5日)

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