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就職戯言日記 最終回

就職戯言日記というクソほど意識の低い言い訳記事をちょこちょこ投稿してから約1年。ついに就職先というものを決断した。正直言って、何故就職するのかも、何故就職できるのかもわからない。
もし、今22卒の就活キモイやりたくないくたばれと思っている人がいたら、とりあえず元気に生きることができるとだけ伝えたい。(ただ、4月の入社式から仕事の愚痴に全くついていけない虚無現象だけは気を付けて、疎外感と能力のなさのピークはここ)
得るはずだったモラトリアム期間はウィルスにヤラレ、結局大学4年になってからは一度も髪を明るくできなかった。どこにも出かけることはないとはいえ、どうせなら最後に金髪にしたかった。

就職活動というクソキモイ行事は最後までクソキモかった。私はハローワークに通っていたのだけれど、どんどん自分が何をしたいのかがわからなくなってくる。大学で学んできた大したことではないとはいえ社会学なんて活かすことない。卒論を書くときに使った文章作成のほうがスキルとして有効だったり、サークルでの活動での功績のほうが食いつきがよかったりする。バイトや大学生活でした経験は膨らましまくってちょっとの事実と多くの嘘の塊を書いた。この経験を通して~とか言ったが、別に経験を通して学ぶことなどそうそうない。

面接も行っていくうちに嘘がうまくなっていく。ハローワークの方と一緒に考えた文章を聞かれたから答える。コントだと思った。馬鹿馬鹿しすぎて面接後はこの当たり所のない感情をごまかすためすぐラジオを聴いた。馬鹿馬鹿しいとは思っていても、でも就活を辞めることはできない。私は結局周りとは最低条件は同じでないと劣等感で死にそうになる。

ゴールデンウイークあけからとりあえず私は都内のしがない事務員として働く。履歴書に記入したパソコンに関するスキル、今はもうCtrl+Cあたりのショートカットくらいしか覚えていない。やっていけるだろうか。Excel、オートSUMなら、他は、ちょっとごめん。

そろそろ働くにあたり、所謂「オフィスカジュアル」なる部類の服装を買いに行った。某仮称よろしくオフィシャルカジュアルって何?って感じだ。スーツじゃなく、カジュアル?無地?襟?私は襟付きの柄シャツしかないが?ネクタイもある、でも違うことはわかる。とりあえずGUやらユニクロに出向き特にトキメキを感じない無地のパンツとシャツを購入した。これなら別にスーツでよかったのではないかと思った。
ゴールデンウィークが明けたら働く。アルバイトではなく正社員として。4月はバイトをたくさんしたから初任給となんら変わらない額は入る。特にストレスも感じずに4月は生きていた。でも、次はストレスを感じながら、給料はあまり変わらず責任のある職務を全うしなくてはならない。
周りの友人たちは口をそろえて「疲れた」と言っていた。私は仕事をして死にたくはない。みんなにも仕事ごときで死んでほしくない。ある友人は初日から残業させられたと言っていた。

何故就職したのか、何故私が就職できているのかは永遠の謎だが、とりあえず1週間だ。現代っ子なのでとりあえず。



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