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生きて帰ってくる


これが何より大事だなって訓練中に思ったんです。

スタッフさんが班ミーティングの時に、ご自身の経験談を話してくださいました。

当時、語学訓練で隣の席だった女の子。
一緒に頑張りあって、苦楽を共にした同期。
その子が任国(国名は忘れました)のレストランで食事をしている時に、突然テロに巻き込まれ、命を落としてしまったそう。 

訓練って語学の時間たくさんあって、語学教室が一緒の人と必然的に仲良くなる印象です。教え合ったり、しんどいこと楽しいことをいろいろ共有して、任国でもお互い頑張ろうと高め合える仲間です。
例え語学が同じ人、班が同じ人がじゃなくても、同期の誰かが同じ目に遭ったらと考えると、苦しい気持ちになりました。

訓練で、何か事件に巻き込まれたら、基本抵抗せず、言われた通りにと言われました。(財布を差し出すとか)
でもテロに巻き込まれた等、命に関わる時はとにかく逃げろと。
例え刃物や銃を向けられても、お金や物が解決してくれるかもしれないけど、テロはどうしようもないことが多いから怖いです。

「2年後また会おう!」「帰ってきたら話聞かせて!聞いて!」ってきっと約束してたんじゃないかなぁ。
なのに、帰ってきても連絡とることも、会って笑い合うこともできなかったんだと思うと、悲しくなりました。
命は何にも代え難い。同期のみんなが無事に2年間終えて、帰ってくることが1番。と心から思いました。

東京へ行く機会があったので、広尾にある青年海外協力隊の慰霊碑へお祈りをしに行ってきました。
東京メトロ日比谷線「広尾」駅から徒歩2分。
(4番出口からが1番近いです。)

そう言えば、「JICA 慰霊碑」「広尾 慰霊碑」と調べてもなかなか出てこなかったんですが、Google mapには「青年海外協力隊事務所 広尾訓練所碑」と表示されていましたので、検索される時は気を付けてください。

昔の事務局、訓練所があった場所。今は女子大になっていますが、慰霊碑はそのまま残してくださっています。


両端に石が見えますか?
これは帰国した隊員たちが、各国の小石を持ち帰って、お供えするそうです。

いろいろ説明を読んで、最後に手を合わせて、同期のみんなのことをお祈りしてきました。
きっと見守ってくれているはず。

わたしも無事帰国し、ナミビアの石を持って、またお祈りをしに来たいと思います。

これから帰国される方、今行かれてる方、これから行かれるみなさんもぜひ、小石を1つ持って帰ってきてください。

とにかく生きて帰ってくる!
家族や友だち、同期、周りの人に悲しい思いをさせたくない。

とにかく生きて帰ってきてほしい!
2年後たくさん話聞きたいです。

死ぬこと以外はかすり傷!

死ぬこと以外は全部笑い話になる!

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