コロナが呼んだリモートハラスメント

新型コロナウイルスの影響により、多くの学校や企業ではリモート授業、リモートワークというオンライン上で講義や仕事を進めていく新しいスタイルが生まれた。それと同時に生まれたのが「リモートハラスメント」である。

移動時間がなく、自宅や自分だけのスペースで講義や仕事に取り組めることは交通費削減にもなり、環境的な安心感を得られることができる。しかしその反面、リモートワークに慣れていないために、どこか過剰に反応してしまったり、リラックスしすぎてしまうことで、リモートハラスメントという問題に発展してしまったのではないか。

リモートハラスメントの事例は、室内の様子を移すことを求められる、化粧や服装について指摘される、生活音や同居者の声に指摘や不快感を示す、Web会議を過度に求められる、全身を映すことや異なる格好(パジャマなど)になることを求められる、SNSでの個別のつながりを求められるなどが挙げられる。

新型コロナウイルスによって生まれた、リモートという、仕事において画期的な方法が見つかる反面、このような問題が新たに浮上することは極めて残念なことである。しかし、自宅や個人スペースでの作業であっても、プライベートと仕事との区別はしっかりと持つことや自分の身の回りの環境に気を配ることには何ら変わりのないことだ。

今後の私生活において、リモートワークやリモート授業は必要不可欠なツールになるが、このニュースをきっかけに多くの人たちにこれに対する事前準備を行って欲しい。例えば照明や背景に生活感が出ていないか、生活音があまり影響しない環境であるかどうか、パソコンに映る自分はどう見えているか。こららを意識するだけでもリモートハラスメントは事前に防げるのではないか。


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